今朝
スピッツの『僕はきっと旅に出る』を聴いて、本当に宛もなく外に出た。どこに行くかも決めておらず、始発の時間だけ調べた。なんとなく無軌道な行為に憧れていたが、今、電車は軌道の上を走っていて、私が行くべき場所も自ずから決まってくる。いくつか本を持っているから、それを読むことにするが、多分、そのスピードは遅く、度々、別のことを考える。今の自分は、逃し難い感傷や面倒な戯言をいくつも抱えているから、慢性的に頭がショートしてしまっている。虚無感や徒労感に苛まれて、何もしていないのに、悩んでいるだけだった時間があまりに長い。未だに尾を引いている。それを捨てたいと思っている。どうにか片付けたいと思っている。それで、行動に出るふりをした。この旅は電車に乗って遠くに行くだけで、本質的に自分を成長させる行為ではない。ただ、何かをしたということにするだけの、無為である。自分探しとかそういうのではない。端からそのようなものはないと思っている。ただ、遠い場所へ行きたくなった。それに従うことにする。もう少しで電車を乗り換えようと思う