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「足るを知る」ことの大切さ

現在実家に帰ってきているのだが、家族と話したり、家でゆっくり1人で過ごしてみて感じたことがある。

それは「既に私は満ち足りているなあ」ということ。

今回はこれをテーマにnoteを書いてみようと思います。

■家族がくれたきっかけ

朝自然に目覚めて、ベッドメイキングをする。1階に降り、お腹が空いたので、キッチンにあったライ麦食パンにチーズをのせて、はちみつをかけて、オーブンで焼く。サクサクの食パンを食べながら、電気ではなく自然光で照らされているリビングを見て「わあ、素敵!」と感動した。

これが気付いたきっかけ。

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実際に私がわあ!となった実家の風景

私の実家は、当時住宅関係で働いていた父と、センス抜群の母が造り上げた空間。当たり前に過ごしてきたけど、改めて家を見回してみると本当に素敵で、気持ちがスーッと明るくなるような空間であることに気づいた。(築14年ほどたった今も素敵な空間を維持している母は、本当に普通じゃないと思う)

昨年メキシコに旅行した時に訪れた、建築家ルイス・バラガンのCasa Gilardiは、ずっと胸がドキドキする素敵な空間で、「いつかこんな家に住む!」と夢が一個決まるような体験をした。

その後も何度も写真を見返して、絶対こんな素敵な空間に住むんだ!なんて息巻いていたけど、1年後の今、人生一度立ち止まってみて、実家を見まわしてみた時に既にとっても素敵な空間に住んでいることに気が付くことができた。

■足りないものを追いかけてきた人生

私は人生でずっと「足りないもの」ばかりに目を向けてきた。「ない」「できない」「欲しい」。だから未来の自分ばかりに期待し、必死で足りないものを補う為だけに努力しなきゃとばかり思ってきた。

・私はキラキラしていないとだめだ

・周りに凄いと賞賛され「さすがだね」と言われる人間にならないとだめだ

こうやって気負うことが当たり前になって、24年間立ち止まったら死ぬみたいな気持ちで、自分で自分を苦しめてきたのかなって思う。

■「足るを知る」ことの大切さ

でも立ち止まってみて、「既に足りている自分」を知った。

・素敵な家族や友人に囲まれ、ご縁に本当に恵まれていること

・実家という既にめちゃくちゃ素敵な居場所があること

・ちょっとしたことに感動できる自分がいること

幸せなんて本当はそこら中に転がっている。何回も聞いたことある台詞だし、理解できてはいたけど腑に落ちてはいなかったみたい。

私はこのタイミングで、既に足りているという感覚を本当の意味で得られたことが、すっごく幸せだと思っている。

かの有名な中国春秋時代の哲学者の老子「足るを知る」について下記のように遺している。

▼書き下し文
人を知る者は智、自ら知る者は明(めい)なり。人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。足るを知る者は富み、強(つと)めて行なう者は志有り。その所を失わざる者は久し。死して而(しか)も亡びざる者は寿(いのちなが)し。
▼現代語訳
他人を理解する事は普通の知恵のはたらきであるが、自分自身を理解する事はさらに優れた明らかな知恵のはたらきである。
他人に勝つには力が必要だが、自分自身に打ち勝つには本当の強さが必要だ。
満足を知る人は人間が豊かであり、努力をする人は志が有る。
道の本質を見失わない人は長く安泰であり、死んでも道の精神を失わない人が真の長寿である。

引用/ちょんまげ英語日誌

既に足りているなあって思って、”足りていることを知る”とググってみたら既に老子が唱えていた!そして更に「足るを知る」の先を考えることができた。老子様ありがとう!

ちょっと話は逸れるけど、天秤座満月のこのタイミングで、気づけたのも、やっぱり目には見えない力ってあるよなあって感じずにはいられない。今回の満月のお願い事は、手放すことがテーマだと更に効果的らしいので、私は「足りない」っていう気持ちを手放したいと思う。

満ち足りている今に感謝し、純粋でまっさらな自分が見えてきたからこそ、この先の人生は感謝を形にしていきたいなあと、気負うことなく自然に思えている自分がいてなんだか嬉しい。

これからも上手くいかないことが沢山あると思うけれど、そんな時は「足る」を自認して、その瞬間に感謝することでまた自然に歩き出せたらいいなあ。

2021/3/29 南出萌那

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