サティシュ・クマール氏との遭遇
先日、京都でのイベントに参加してきました。
「サティシュ・クマールの「ラディカル・ラブ」」
もともと、私がサティシュの存在を知ったのは
近藤瞳ちゃんのワークショップのディープタイムウォークから。
イギリスのシューマッハカレッジで学んだことに
瞳ちゃんがとても影響を受けたと聞き、
こんなすごい人が衝撃を受けたという人物に興味わきまくり。
瞳ちゃんに会って日本中で衝撃を受けた人が続出してるのに
さらにその人の師匠ってどんなレベルよ〜〜!!
瞳ちゃんがワークショップの中で
サティシュのエピソードとして語っているのは
「愛とはなにか?」と聞いたとき
「愛とはすべてです」
と答えてくれたという話。
今は悪いものと思われているものも、元は誰かへの愛から生まれたもの。
戦争も、始めは誰かへの愛から。
愛は人それぞれに正解は別にあるかもしれない。
答えは一つじゃない。
だけど、すべては愛なんだという答えに私は、納得した。
瞳ちゃんのワークショップ参加者の中からは
もう何人もシューマッハカレッジのショートコースに
参加しに行った人が続出していて
人の影響力ってすごいな、と改めて感心する。
尊敬する人から影響を受けて行動が変わり
未来が変わった人をたくさん目の当たりにして、
(いやそもそも未来なんて元から決まってないんだけど)
いつからでも人は変われるという言葉は
綺麗事の理想論じゃないと断言できる。
さて、そのサティシュが日本に来てくれると聞き
そりゃ行くでしょー!!!
生サティシュにわくわく!!!
絶対に会いたい人にはピンときた時に会いに行かなくては。
そして行ってきました京都へ日帰りドライブ旅。
瞳ちゃんが繋げてくれた
各地方から集まった参加者さんたちと講演会前に賀茂川ピクニック。
講演会会場にみんなで移動し、
講演会スタート。
まずは、こちらの映画上映
サティシュの言葉ひとつひとつに唸る。響く。揺さぶられる。
そして
いろいろなプログラムのあと、サティシュ登場。
サティシュの圧倒的な存在感。
御年88歳の小柄なおじいちゃんなんだけど、
目の輝き、目の力、言葉の響き。
存在そのものが圧倒的。
【サティシュ・クマール氏とは?】
ガンジーの非暴力と自立の思想に共鳴し、現代の代表的な思想家・平和活動家・教育者・エコロジストとして70年近くにわたって世界中に影響を与え続けている。
1961年、冷戦の最中には、核兵器廃絶を訴え平和のためにインドからアメリカのワシントンまで2年半をかけ約13000kmの平和巡礼を行ったことで知られる。
その際、師と仰ぐマハトマ・ガンジーの弟子のビノーバ・バーベから「お金を持たない」という”非暴力の武器”を授かる。
「お金を持っていれば食事にも宿にも困らず一人で事足りるが、お金がなければ他人と自分を信頼し、必要とせざるを得ない」
という師の教え通り、一銭も持たずに長い道のりを踏破した。
このことは、その後の彼の人生にも絶大な影響を与えた。
サティシュは会場の皆さんからの質疑応答に
生き生きとハキハキと答えていく。(語彙ない笑)
サティシュの言葉ひとつひとつを噛みしめる。
印象に残った言葉。
(いい加減に走り書きのメモを取ったりしただけなので意訳)
◉『今の教育は知識を詰め込むだけのものになっている。
そもそも”education”「教育」は
”educare”「引き出す」という言葉から来ている。
元々本来すべて備わっているものを引き出すことが、教育。
空っぽの器に知識を詰め込むのは教育ではない。
そもそも完璧に在ることを信じる。
子どもは空っぽな器ではない。
りんごの木は見守っていたらりんごがなるようにできている。
でも今の教育はりんごの木で梨を育てようとすること』
(※この話は(educareが語源だという)調べてみたら諸説あるみたいだけど。私はこの考え方が好き!)
◉『大事にすべきなのは
Slow・Small・Simple。
人生はすべてがアート。アートと効率は同居しない。
ゆっくり、Slowであること。
起きたら昼だった。朝を無駄にした、と思ったら
「起きた時間が朝です」それでいい。
小さなコミュニティで過ごすことが大切。
学校や組織は巨大なものよりSmallな事が大事。
すべてはSimple。
複雑にすることは誰にでもできるが、
シンプルにすることは天才にしかできない』
◉『"Imagination" 想像力と手を使うということが
生き生きとフレッシュなものを生み出すことになる。
工場で商品を作る行為はただコピーを作っているだけ。
それらは生きていない。
アーティストとは特別な人のことではなく、
生きているすべての人がアーティストである。
農業も、ガーデニングも、料理もすべてがアート。
Imaginationと手を使う事でできているものはすべてアート』
◉『過去の自分がどんなにひどい事を言われていたとしても
未来にどんな心配をしているとしても
過去は過去。ただの過去。未来も、ただの未来。
大事なのは、今、今。今!
The past is the past, The future is the future.
now!now!now!
褒められても、けなされても、どちらにも平静な心で。
どちらも受け取らない。揺さぶられない。乱されない。
相手が出す感情はすべて相手のもの。
ただ共感し、同情したとしても、それ以上でも以下でもない。
憎しみをぶつけられそこに自分が怒りを抱いたとき、
その怒りこそが自分を傷付ける』
途中、質疑応答で
「昔受けた心の傷が忘れられない」
という内容の質問にサティシュが笑顔で答えていた時
私は涙が止まらなかった。
実は京都に向かう車の中で一緒に乗ってくれていた
友人のみきちゃんに私が話していたこととシンクロしていたから。
”昔受けた傷を実は私は忘れていないんだろうな”
”まだその時の悲しさとか怒りがあるのかもしれない”
深く悩んでいたわけじゃないけど、軽くした話だったけど、
そんな話をしながら京都に来て
サティシュにその話の答えをもらった気持ちがした。
まさに心にすっと染み込む優しい波動に包まれた感覚。
心がほどけて大きな安心の中に浮かんでるような感覚。
そして、相談された方への「頑張ったね。辛かったね」という気持ち。
涙が出てきて止まらなかった。
そして他の方への言葉。
「勇気を持って自分自身を愛するのです。
ありのままの自分自身を愛するのです。
いつの瞬間も発見の連続。
All time 、discovery」
たくさんのギフトをもらった気持ちでした。
講演会終了後には賀茂川に集まった仲間たちでシェアタイム。
驚くほどすごい経歴の方たちが集まっていて、
口開きっぱなし。笑
シューマッハカレッジ経験者や世界を何千キロも歩いた人やピースボートに乗った人たち。自給自足をしてる人たちや村作りをしてる人たち。
あーーーーーー、日本ではたくさんの素晴らしい人たちが素敵な取り組みをしているんだな。
希望しかない。
楽しみしかない。
そんな中私は、サティシュの話を聞きながら思っていたことをシェア。
そう、我らが長久手市の元市長、吉田一平さんのこと。
http://ippei-y.jp/story/
https://www.tyojyu.or.jp/net/kaigo-seido/jirei/gojikaramura.html
サティシュの話に感動するたび、似たような事言ってる人いるなあ、と
思い出していたのが吉田一平元市長でした。
Slow・Small・Simple。
いっぺいさんもずっと同じようなこと言い続けてるじゃん!!(驚)
そして市長退任後すぐに四国のお遍路旅に出たのも、
巡礼の旅っぽい。サティシュっぽい。
いっぺいさん、もう市長も退任されたし一般人になったけど
まだまだ大ファンが多く影響力もすごい人。
サティシュよりも10歳も若いじゃん!!と思うと
なんだかすごい希望が湧いてくる。
なんの、何に対してのものなのかはよくわからないんだけど。笑
やっぱりこれからは
『ゆっくり・ぼちぼち』
自分のとりえだけで生きていく、
人と戦わず支え合って生きていくまちづくりを
していきたいなあ。
私や友人たちで数年前から活動している
『常設のプレイパークを長久手に作りたい』
もその流れの中にある。
サティシュのいうように、
子どもたちは手を動かし身体を動かし
自然に身を置き自由な想像・創造力を妨げなければ
勝手に幸せになっていける生き物だと思う。
学校に居場所が見出だせなくても
家庭で息が詰まっちゃってても
外で遊べる安心できる居場所があるってとても大事。
みんなで火や水を使って料理・食事をすることもとっても大事。
そこに居場所がある。
そこに安心できる人たちがいる。
一緒にご飯を食べる人がいる。
それだけで人は生きていけることもあると思う。
協力してくださる方、いたら是非ご一緒に。
そして、サティシュを教えてくれた瞳ちゃんの
今年のワークショップもまた長久手市で開催します。
ミニ・シューマッハカレッジを感じることができるかも。
いや、全然違うか。笑
今回の瞳ちゃんの旅のシェア会はかなり衝撃の話が盛りだくさんなはず!
12月19日木曜日、10時〜17時
平日ではありますが、ご興味のある方は是非
時間を忘れて好奇心に身を委ねる時間を味わってください!
あ!もう一つ!かなりピースフルなイベントも長久手で初開催!!
なんてったって
『Dance of Universal Peace』
『宇宙平和の踊り』ですよ!!!!
世界平和なんてもんじゃない、宇宙平和です。
これもまた、愛に満ちた時間を存分に味わえる素晴らしいイベントです。
是非!!!!
さて、サティシュも言ってた。
瞳ちゃんもワークショップの後に言ってる。
「知ることはできた。
あとは、やること。
実践すること。
これが一番難しいこと。
今日から、愛を実践してください」