アイドル失格

こんにちは。どっちかっていうと、こんばんは。米米米(まいべいべー)の萌えみのりです。
私の所属するグループ米米米は一応アイドルという分類らしいです。
活動を始めて約一年が経ちました。
これを読んでがっかりする人もいるかもしれないけど、私は、もうずっと、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、辞めたかった。

卒業?終了?なんだろう…平たく言えば、しにたかった。物理的ではなくVの者的にだ。精神を心配されると良くないので念のため記載しておくが、物理的に死にたいと思ったことは一度もない。
しにたかった。魂をころしたかった。文字にすれば安い言葉のように聞こえるこの気持ちは活動してから私の中でぐるぐる渦になって消えない感情だった。


米米米という三米(三人)は三者三様で、個人的にもバランスのとれたグループだと思っていた。今もそれは思っているし良いところだと思う。
当初はお米アイドルとして活動していくということで、ダンスや歌のレッスンや練習があって、これは本当にめちゃくちゃ楽しかった。
どちらも苦手な分野ではあるが嫌いではない。練習すればするほど身につくスキルに心は踊ったし、すべてにおいて初心者の私は簡単なステップが踏めるようになることでさえ感動した。自分自身に驚いた。先週出来なかったことが今週は出来てる!純粋に嬉しかった。
これを披露する機会は一体いつなんだろうとわくわくしていた。

オリジナル曲がひとつ出来上がる中、三人での動画の他に上げられるものはすべてミルちゃん(メンバーの巨乳)の歌ってみただった。
もともとみんな歌ってみたをやっていこうという予定だった。予定は未定と言ったもんで、コンスタントに上がるメンバーの歌を眺めること約一年後の今に至るまで私の歌が上がることは一切なかった。歌がうまいわけではないし自信もなかったので仕方のないことだと諦めた。


活動開始から半年を過ぎたくらい、それぞれのパーソナリティーを活かした活動に注力することが決まった。
ビリビリ動画、SHOWROOM、YouTubeでの配信だ。
私が担当を任されたのはSHOWROOMで、私にも私だけの見せ場があるぞ!と意気込んだ。不慣れながらも続けること半年。ここがホームと呼んでもいいくらい私の配信は確立されていった。
でもSHOWROOMで配信していたのは、私だけではなかった。
ファンの気持ちを考えると一人だけ配信しているのもおかしいので、それも仕方のないことだと諦めた。

やがて公式のYouTubeチャンネルに、私は全く登場しなくなった。


企画会議で、つやちゃん(リーダーのヤンキー)が「萌えみのりだけ動画がないの可哀想です」と言ってくれた。
そっか…私って今、『可哀想なんだ』と思って泣いた。
そう思わませてしまう自分にも腹が立ったし、メンバーにも申し訳なかった。

それから私のSHOWROOM配信のアーカイブが少しだけ上がった。
正直、嬉しくない。
見てない人にとってはありがたいのかもしれないが、SHOWROOMの良いところはファンとのリアルタイムコミュニケーションにある。まさに一期一会。アーカイブがないのも醍醐味と言える。
他メンバーの撮り下ろし動画に対して、再放送みたいな動画がぽっと上がるだけの自分。虚しかった。

私っていてもいなくてもいいんだろうな
つやちゃんとミルちゃんのユニットでやってけばいいじゃん
米米になっても応援できる、うん、大丈夫

そして繋がる
「はあ~~~辞めてえ~~~~~~~~~~」
だ。

自分で言うのも何だが、唯一の取り柄が真面目。
真面目だったからこそ途中で投げ出したりしたくなかった。だから今の今までやってこれた。真面目がいいんだか悪いんだか。

萌えみのりも要るよ、そんなことないよと言うファン、ありがとう。
いつだって私の原動力はのりのれ(配信)で会うみんなからの励ましだった。ファンレターを死ぬとき(物理)に一緒に焼いてほしいとよく言っているがわりと本気で思っているくらいみんなの言葉に励まされた。
私はすぐ弱音もいうし文句もいう(ギリギリのラインで)。
それを受けてとめてくれるみんなが本当に優しくて優しくて、そこに縋った。

自分の理想とするアイドルは公の場で弱音も吐かない文句なんか言わない、真夜中の病みツイートなんか言語道断。笑顔で明るくて元気で、見ていると励まされる。そんな偶像こそアイドルのあるべき姿だ。
実際のところメンバーの胸中は知らないが、つやちゃんもミルちゃんもファンの前でうじうじ言っているのを見たことがない。
プロだった。
私には、出来なかった。
私は、アイドルじゃなかった。

自分がアイドルを演れば演るほど辛くなった。

米米米が活動を始めて一年、先日11/23に一周年記念の大嘗祭スペシャルVRライブが行われた。
来てくれたみなさん、本当にありがとうございました。ファンがいないと成り立たないのが我々なのです。

ライブを終えて私は改めて感じた…アイドル向いてねえなと。
今までの活動の中で何が一番楽しかったって、配信だった。べしゃりだった。歌って踊ることじゃなかった…(笑)
私の目指していく場所ってもしかしてみんなと違うのかもしれない。
それは今現時点の私だからそう思っているだけで、これからどうなっていくのか私たち自身もわからないけど、いつかは歌って踊ることに信じられないくらい心揺さぶられ自信を持つ日がくるかもしれない。それはないかもしれない。誰にも、わからない。


私には勇気が足りなかった。
声をあげて「もっと自分を推して」と事務所へ抗議すればあの日泣かずに済んで何か変わっていたかもしれない。メンバーに言わせてしまったこと、今でも後悔している。
本当は自分が言わなければならなかった。
私を魅せる場をもっと設けてと、声を張り上げて主張していくべきだった。言わなきゃわからない、それが世の常だと思う。
どんなに好きでも、言わなきゃ伝わらないし逆もそうだ。
こんな赤裸々にかいてあとで怒られたりするのかもしれない。
明日クビになるかもしれない。
それでも嘘をつかない自分でいたい。
私は萌えみのりという自分が最高に好きだし米米米と出会えたことは紛れもなく人生のターニングポイントだから。

まだアイドルではない私がファンのみんなに出来ることは自分の気持ちに素直でいることだと思ったのでこのnoteを綴った。


最後に。


若林正恭さん、ご結婚おめでとうございます。

ばかやろーあーしにてえーーー




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