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大好きな弟

私が小学6年生の時に待望の弟が生まれる、本当に嬉しかった。
2個下の妹と生まれてくる弟を楽しみに待ってた。

お母さんと妹と弟のベビーグッズを買いにお出かけしたり
「こんな棚に入れたら可愛いんじゃないか」
「これも必要だ」ってルンルンだった(笑)

正期産に入っていつでも生まれてきて大丈夫。
計画分娩での出産予定だったけど、「まだ大丈夫。」と言われ
出産の日程を先延ばしにされていた。
(お母さんは何かあったら怖いから早い方がいいって伝えてた)

放課後、弟が産まれた報告をおばあちゃんから聞いた時
立ち会い出産するって約束だったのに!おかーさん嘘つき!
って車で怒ってた
でも、病院着いてお母さんの顔見てなんか違う。って分かった
お母さんが凄い泣きながら「◯◯(私)ごめんね」って抱きしめられて
全部理解した、弟ダメかもしれない。
2人でめっちゃ泣いた

弟の死因は常位胎盤早期剥離、ここでは書けないけど
病院に対して思うところが沢山ある。腹立たしい

生まれて2日目で天国に帰った弟
朝方NICUに呼ばれて、呼吸の管とか全部外してもらって
お母さんの腕の中で天国に帰ってしまった。
ピーってなってお母さんが大号泣で弟の名前叫んでたの鮮明に覚えてる
看取れたのは家族で私とお母さんだけ。

緊急帝王切開だったから傷が痛そうで
点滴の棒持ちながら、私が支えながらトイレまで案内してた
痛い思いして産んだのに、赤ちゃんは隣に居ない

後日、霊安室に案内されて、狭い暗い寒い冷蔵庫に
弟がいて小学生だった私と妹は
「ほっぺが給食のスイートポテトみたいっ」って脳天気に言ってたけど、
いま自分の息子が生まれて、悔しさが凄い…
10ヶ月楽しみにしてた命が暗い寒い冷蔵庫に保管されてる
自分の子が冷蔵庫で保管される気持ち。お母さん絶対辛かった。

火葬する時、お父さんがボタンを押す瞬間
ビーって音と一緒にお母さんが叫びながら膝から崩れ落ちた時、
私がお母さんの腕を支えた。
私も泣いてたと思うけど、めっちゃ冷静にお母さんを支えてたと思う。 

全部全部鮮明に覚えてる。

弟が生まれるのが楽しみで、毎回お母さんの妊婦健診に付き添ってた事
生まれたばっかりなのにむちむちで可愛かった事
管だらけだけど頑張ってた姿
病室に弟を連れて来てもらって沢山抱っこ出来た事
棺桶にドライアイスが入ってて、
もう抱っこしても、もちもちじゃなくて背中が凍ってしまってた事

いま無事に横に息子がいる事、私が生きてる事。
本当たまたまの奇跡
息子の顔見て思い出して定期的に泣いてる
思い出すと涙が止まらない

2人で生きて帰ってこれて本当に良かった。
いつか弟に会える日を楽しみにこの人生生ききるよ。

早く会いたいな。。。
ごめんね、お待たせって言って早く抱きしめてあげたい。


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