やってきた師走。
今日から12月になった。先週から、もうすぐ12月だということはわかっていたはずなのに、なんだか突然やってきたような気がして、12月になった途端年末が迫ってきた気がして、妙に気持ちが焦る。先週の半ば頃から、流行病で療養していた。世の中の療養期間は今7日間にまで短くなっているけれど、わたしの勤める会社は未だに10日間出勤停止で、当初は長すぎると思っていたのに、思っていたより症状が長引いてしまったから、今はむしろ10日間休みでありがたい。と言っても、割り切ってゆっくり休もうという気持ちになったのは、実は9日目の今日になってから。ずっと、休んでいる間の仕事のこととか、迷惑をかけてしまった申し訳なさとか、そんなことで頭がいっぱいだった。まだ熱が出ている間にも、家から職場や関係者に電話をかけた。今回立て続けに部署内で感染者が出てしまって、もはや因果関係はわからないけれど、自分の行動を振り返っては、自分が遊びに行ったばっかりに感染してしまった、自分が周りの人を感染させてしまったと罪悪感で涙を流した。
周りの人たちはみんな優しくて、職場の人は誰ひとりわたしを責めないでいてくれたし、感染したことを知って連絡してくれた人もいて、「せっかくだからゆっくり休んで」と言ってくれた。優しさがありがたかった。わたしもこんなふうに、誰かに優しくありたいと思った。でもその反面、わたしなんか、優しくされる資格なんてないって落ち込んだりもした。療養中は外に出られないし、家の中でも夫と離れて過ごしていたから、とにかく孤独だった。だからこそ、余計に色々考えてしまったのかも。
症状が落ち着いてからも、倦怠感がずっと続いていて、なるべく起きて過ごすようにしているけど、午後になると少し横になって寝てしまう。来週には仕事復帰するのにこのままでいいのか?休んでばかりいてはダメだと自分を責めながら2日間ほど過ごした。でも今日になって、ついに吹っ切れたというか、復帰したら嫌でも頑張らなければいけないのだから、今はゆっくり休もうって気持ちになった。それでも日に日に活動量は増やせているから、きっと大丈夫。あんなに憂鬱だった復帰後の仕事のことも、大丈夫、なんとかなるって前向きに考えられるようになった。
前向きに考えられるようになってきたのは、体調が良くなったのもあるけど、少しずつ夫と過ごす時間が戻ってきているおかげかも。夫は濃厚接触者としてしばらく自宅待機をしていたけれど、幸い感染せずに過ごせた。とはいえ、まだ油断はならない気がして、一緒に食事をしたり同じベッドで寝るのは控えている。ちなみに、この療養期間の間に結婚記念日があった。久しぶりに外食しようと予約してたのに、外食はおろか会うことさえ出来なくて、悲しい結婚記念日だった。昨日から食事は別にするものの、マスクをして寝るまでの時間を一緒に過ごした。隣に寝転んで、他愛もない話をする。結婚記念日のディナーの代わりに、お取り寄せグルメを注文する。そんな時間がとても幸せで、夫の隣にいたらいろんなことが、大丈夫な気がしてきた。そんなこんなで、週末も含めてお休みはあと3日。しっかり体も心も休めて、来週からの忙しい日々に向けて体力を蓄えよう。
そんなわけで、師走。ずっと家にいて、時間が止まっちゃったみたいで実感ないけど、師走がやってきてしまった。一気に寒くなった気がする。今年の年末年始は実家に帰らず家で過ごすつもりなので、牛すじ煮込みやおでんをコトコト煮ながら、ゆっくり過ごそう。その前に、溜まってしまった仕事を一生懸命やって、少しずつ大掃除もしよう。
読んでくださって、ありがとうございました。