連れ子さん関連の出費
子供は元嫁と暮らしているという方と結婚する場合、結婚生活で負担することになるお金でまず思い浮かぶのは「養育費」ですよね。
養育費だけではなかった、子供絡みでかかるお金についてのお話です。
「養育費以外、子供には関わらない」というスタンスの場合以外は、他にも出費があるものです。
考えられるものには、
・お誕生日、クリスマスプレゼント
・節目毎のお祝い
・子供に会う度にかかる費用
などがあります。
夫婦別財布で、連れ子への出費は実親が自分の財布から(又はお小遣いから)全て賄うというご家庭なら違うのかも知れませんが、我が家ではお財布は夫婦でひとつ。お小遣い制でもなく、あらゆる出費は夫婦の出費=私の出費でもあります。出費に関連してストレスが発生することもありました。
一緒に住まないパートナーの子供との関わり合いが半端ない、私に似た状況の方 & 状況になろうとしている方(かなりの少数派かしら…しかも私の例はドイツだよ…)と、共有したいお話です。
私達の場合はどういった出費があり、どのような対応となったのかをご紹介します。
※ 継母である私目線です。
養育費
毎月払っているその額は、夫の月給の3分の1以上。はっきり言って、家計を圧迫します。ですが、実子に養育費を払わないような無責任な人と結婚しようとは思いません。一緒に暮らさない親が養育費で子供の生活を支えるのは当たり前です。ですから私の中では、子連れ再婚をした以上、この養育費に関しては縛り出すのに苦労する月もあれど納得している出費のため、ほぼストレスフリーです。
各プレゼント
お誕生日、クリスマスには私達から贈ります。話し合いで予算を決めています。私も贈ることに賛成です。
ですが、プレゼントを購入していると夫があれもこれもと足してしまい、結果、予算をオーバーするのです。離れて暮らしているし、喜んでもらいたいのだろう、少しはしょうがない…とある程度は理解を示すことが出来ても、余りにも予算が無視されるとイライラしました。予算内でならストレスフリーで「おめでとう!」と贈ることが出来るのに、話し合った意味がない…と、よく喧嘩になりました。それをされることで私はイライラしてしまい、せっかく贈るのに残念な気持ちになる…と伝えたり。
因みに、我が家では、お誕生日は子供が小学校時代は60€〜80€(1€ 120円計算で7200円〜9600円)、大きくなってきてからは100€(12000円)の予算です。この金額は、私の中では安くは無く、頑張っているつもりの許容範囲金額です。なので余計にオーバーされるとイライラしたのだと思います。高額な物もありました、年齢が上がった時に携帯とか、ノートパソコンとか。そういう時は、親族も一緒にみんなで共同購入にしていました。
プレゼントの金額問題は繰り返すうちにお互いの歩み寄りが進み、揉めなくなっていきました。
お祝い
節目の歳になった時のお祝い(日本では七五三のお祝いにあたるようなもの)、成人した時など、節目ごとに、プレゼントや現金を包むことがあります。その時々に相談で決めています。学校の入学&卒業は、ドイツは小中一貫ですし日本よりも少ないです。
子供に会いに行く時、来た時の費用
来た時にかかる費用は、家での食費やたまの外食、遊ぶ費用、全て私達負担になります。養育費には食費もお小遣いも含まれていますが、例えば、3週間丸々我が家に滞在するからと言ってその間の食費分をその月の養育費から差し引くなどは出来ません。
因みに、ドイツの決まりでは、遠方に住む子供が離れて暮らす実親を訪ねる際の交通費は、離れて暮らす側の親が全て負担します。
つまり私達側。交通費だけでも結構するものです。ただ、私達の場合は、元嫁が引っ越しを希望した時の夫との話し合いで(日本では監護権にあたる権利が双方にあるので、特に遠方だと双方の親が納得している必要があります。)、諸事情から交通費は元嫁側が負担するということに落ち着いていました。ですがその後に色々ありまして、今では交通費負担も私達になりました。
会いに行く時の交通費も私達負担です。会いに行けば1度に必要な出費は3〜4万円ほど!日帰りは難しく宿泊費がかかるうえに、子供を含めて全食事を外食するしかないからです。
2人それぞれのお誕生日に会いに行くだけで年に2回。子供達が幼いうちは親子にとって大事なことだろうと、学校行事も観に行きました。夫は私も常に一緒に連れて行く方針で、それは子供達との関係をよいものに築きたい私にとってもよいことのように思えたので、気持ちが乗る乗らないに関係なく付き添いました。( 元嫁と彼、内容によっては元嫁の親族も来ますから、向こうさんもでしょうがこちらも居心地の良いものではなかったのです。) でも、来てくれたんだ!と子供達が喜んでくれるのも嬉しいものでもありました。
ただ、頑張って訪ねているうちに子供達もいつも来てくれるものだと思ってしまい、夫も期待に応えたいし会いたいが故に行く回数が増え、夫だけで行くこともありましたがとうとう私の理解と我慢の限界を超えてしまい「養育費を毎月払っている上に、更に一体いくらお金を使っていると思うのか!制限なく使いたいなら独り身になってしてくれ!」と爆発。激しい喧嘩となりました。それ以降はある程度の節度を守った回数となって落ち着いています。
その他にも、私達の場合は、子供達と旅行する費用、滞在中のお小遣い…などがかかっています。
我が家のパターンは、もしかしたらドイツでも珍しいのかも知れません。友人にも私と同じ状況の子がいますが、連れ子が家に滞在しにきている間、ご飯の用意やお世話はしますが、一緒に出掛けたりするのはもっぱら実親である旦那さんだけなのだそうで、ましてや一緒に旅行などしないのだそうです。
お金問題は、シビアな問題です。湯水のように湧き上がる財源をお持ちなら気にならないのでしょうが、限られたお給料で生活がかかっている中での出費。実親の夫の想いを尊重してあげたいとは思うのだけれど、私にはストレスとなることも多かったです。理解、許容出来る範囲とストレス境界線の狭間で、いつも闘っていました。
子供との関わり方によっては「かかる費用は養育費だけではない」というお話でしたが、子連れ再婚されるなら、どのように連れ子に対してお金を使うのかはご夫婦で決めたらいいこと。『ご夫婦』で。実親には、私達のように一緒のお財布なら尚更ですが、あなたの子供への支払いを一緒になって支え、将来も経済的にも共存する立場である現在のパートナー(継親)の存在を無視せず、共同作業として考えるようにお願いしたいです。
上記の我が家の状況を、お勧めするものでは決してありません。このお話は、私にとっても「養育費以外に連れ子にかかる出費がストレスフリーではなかった話」でもありますしね。
日本ではまだまだ、一緒に暮らさない側の親と(特に、暮らさない側が再婚している場合)子供の交流は頻繁ではないようですが、離婚・再婚の増えてきた現代、日本でも状況はどんどん変わってくるかも知れません。
私のような環境は、私からは決して費用の面でも「簡単なもの」とは言えませんが、「全然平気」という人もいるのかも知れません。
感情の面からみれば、実母である元嫁だって、子供を元夫の再婚相手と密に過ごさせるなど複雑な心境もあるでしょう。(ただ、元嫁の彼とも子供は一緒に住んでいるのでお互いさまではあります。)
でもひとつ、離婚した親を持つ子供(つまり連れ子)にとっては、離婚理由が親同士の問題なだけであって子供はどちらの親とも問題のない場合、両方の親との交流が残ることはよいことなのではと思います。そして、離れて暮らす親側に再婚相手がいるならば、その再婚相手と子供も合うなら一緒に過ごせばいいし、合わないなら私の友人家族のように、関わり合う範囲を限定的なものにするという方法もありますしね。
過ごし方もお金の使い方も、誰かが無理して我慢する方法を無理やりとるのではなく、皆の許容範囲内でバランスをとることが出来たらよいと思います。
2020年 2月26日