日記・気持ち
先日、新型コロナウイルスに罹患しました。
2/12(月・祝)に予定していた下北沢THREEでのイベントの開催を延期させてしまう運びとなり、
ご来場予定だった皆さま、出演者・主催者のみなさま、バンドメンバーにご迷惑をおかけしてしまいましたこと、
心よりお詫び申し上げます。
現在妊娠中ということもあり、
外出先ではマスクをし、アルコール消毒を癖にして、風邪全般に敏感になって過ごしていたつもりでしたが、初めて罹ってしまいました。
身体面だけでなく精神面にもダメージの強かった5日間、日記を書いていました。
(有益な情報を発信することが意図ではありません。あくまでも、わたしの日記の一貫としてお読みいただけるとうれしいです。。)
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1日目
明け方4:00、強烈な寒気で目が覚める。
電気毛布はいつも通り点いていて、それでも全身ががくっと震えるほどの寒気を感じたので、風邪を引いたと確信。
少しぼうっとして二度寝、しかし眠れず、
6:00に目覚め、早めの朝ごはんを摂る。
8:00、全身の痛み(痛い順に腰、足、背中、お腹の下あたり、頭、腕、耳)を感じ、体温を測ると38.2度。
ただ事でないと思い、かかりつけの病院(妊婦健診で通っている病院)に連絡。休日だったので急患で診ていただき、コロナ陽性の診断。
この日は撮影を予定していたが、すぐにメンバーに連絡を入れ、泣く泣く中止することとなった。
帰宅したときの体温は38.8度。
眠りたいが身体の痛みで寝付けず、ひたすら耐える。
妊娠でお腹が大きくなるにつれて胃が圧迫され、この数週間は処方された胃薬を飲むほど胃が弱っていたので、なにか胃に入れてからでないと解熱剤で荒れてしまう…と思い、食べられそうなお菓子を少し齧って解熱剤を飲む。
夜中も身体の痛みにうなされ寝つけず、体温は38.2度。
解熱剤は病院で処方されたもので、妊婦でも安心して飲めるものだと言われたけれど、その薬の胎児への影響をネットでうっかり調べてしまい、情報に乱され、そんな自分に落ち込んでしまう。
2日目
熱は依然下がらず。
果物のジュースやヨーグルトをかろうじて摂取し、横になって過ごす。
近くに住んでいる叔母が手作りのおかゆやかぼちゃの煮付けや、ほかにも
プリンやスープなどの食べ物をたくさん届けてくれ、本当にありがたい。
ひとが作ってくれた料理を食べられることの幸せ、有り難さ。
引っ越して1週間も経たない新居は、内見のときには気づけなかった騒音(人為的なものではなく環境音)と揺れがひどく、落ち着いて眠れない。
今日はほんとうはライブをするはずだったこと、
色々な方々に迷惑をかけてしまったこと、
解熱剤を飲むことをためらってしまうが赤ちゃんのために栄養を摂らねばと焦る気持ち、
あらゆる罪悪感と不安でいっぱいになり、
慣れない環境への疲れも相まって、ひどく落ち込む。
3日目
熱が下がってくる。
滞っていた連絡を一気に返す。
労りの連絡をしてくれた方々の言葉が沁み入る。みんな結構コロナを経験しているのだな、と知る。
ふらふらする頭のまま温かいうどんや野菜スープを作ったり、
きな粉を入れたホットミルク、果物とグラノーラを入れたヨーグルト、チーズオムレツなど、
身体に良さそうなものを意識して用意し、少しずつ小分けに食事をする。
足腰と頭がひどく痛む。
これは、高齢者の方や基礎疾患のある方が罹ってしまったら成る程大変なことである、と、情けないことだが自分が罹ってから初めて痛感する。
熱も落ち着いてきていたのでぬるめの湯船に浸かる。
毎日しっかり胎動を感じてはいるのだが、初めておなかを見つめてじっと観察してみる。
おなかの表面が大きく波打ったり、ぽこんと膨れたり、
胎動を目で認識した瞬間、涙が溢れた。
今いちばん頑張っている人は、わたしではなく夫でもなく、この赤ちゃんなのだと実感した。心臓を動かし、臓器、四肢、色々なものを0から形成して、栄養を得ながら成長するために泳いでいる命。
早く回復しよう、ちゃんと栄養を摂ってこの子と分け合おう、と強く思った。
4日目
相変わらず騒音と振動で眠れていない。
今まであまりなかった喉の症状が急に出始める。喉を突き刺すような痛み、
鼻が詰まり始める。
食事は依然として消化が良いものを少しずつなら食べられるが、夜には鼻の詰まりで(味覚障害ではなく)味があまりわからなくなる。
きょう外は暖かいはずだが、自分の身体はとても冷えていた。
ふくらはぎや腕をマッサージして、赤ちゃんのためにも血流が滞らないように気をつける。
精神面のダウンがなかなか回復しないのは、新居の環境の影響も大きいのだろうな。
5日目
喉の痛みが減ったが、鼻が詰まっている。
ときどき耳の下あたりがズキンと痛む。
ダイニングテーブルに座っていられるぐらいには身体の痛みがなくなっていたので、
読書や資格の勉強をする。気が紛れる。
胎動は強く、それがわたしの生きる糧になっている。元気でいてくれてありがとう。という気持ちで胸がいっぱいになる。
鼻詰まりは相変わらずで、食べものの味が分からず食欲が湧かない。
体重を計ったら減ってしまっていて、
味覚がなくとももっとしっかり食べなくちゃという気持ちに駆られる。
自分ひとりの身体ではないということが、いつもわたしの背筋を伸ばしてくれる。
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5日間はこのような日々でした。
今までの自分だったら解熱剤や咳止めなどを積極的に頼っていましたが、
妊娠中には飲めない薬が多いこと、
そして"妊婦は重症化しやすいので注意"などのさまざまな情報を取り入れてしまったことも、心がぐっと疲れる要因となりました。
もうすぐ妊娠後期。
コロナに限らずウイルスにより一層気をつけて過ごさねば、という気持ちが強くなりました。
皆さまも、どうかお気をつけてください。
つぎにわたしが皆さまの前で演奏するのは、
3/6(水)夜、WWWでの公演。
いよいよ活動休止前の最後のライブとなってしまいました。
自分の中ではあっという間に日々が過ぎていたので、もうしばらくライブが出来ない、という実感がない。。
寂しいし悲しいです。
なので
自分ができ得るものを、歌えることを、
惜しみなく持っていけたらいいなと思っています。
チケット当選してくださった方、ありがとうございます。
そしてまだ残席ございますので、
ぜひ、足をお運びいただけると嬉しいです。
共演にはHedigan's。
そのあとにわたし、という順でステージが進みます。
今までにぎがもえかのライブに来てくださったことのある大切な皆さまも、
お久しぶりの皆さまも、
SNSや音源は知っているけどライブは見たことないなという皆さまも、
どうぞ、心よりお待ちしております。
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3月、暖かくなってるといいな🌸
ぎがもえか