Center アーティスト・イン・レジデンス記録|2日目(栃木)
Center モニターレジデンスプログラム 滞在2日目です。
疲れているだろうとのご配慮で、遅めの時間帯、午後2時からオリエンテーションを設定していただきました。それまでの時間は、朝食を取ったり、シャワーを浴びたり、荷物の整理をしたり、Center1階を見学して過ごしました。
Centerの空間の工夫
私は空間や物から、運営者の工夫やアイデア、配慮、メッセージを感じ取るのが好きなのですが、Centerの空間ではそれが至る所に感じられて、面白いです。とーっても素敵な空間でテンションが上がってしまったので、以下に少し長めに語らせていただいております↓
Center1階ショップ/フリースペース
Center2F 宿泊Hostel
オリエンテーション
午後のオリエンテーションでは、施設の詳しい使い方や地図を用いた周辺エリアの説明をしていただきました。また、滞在中のスケジュールについても提案をいただきました。その後、現在使用している個室B以外の部屋も見学。個室Aの部屋には鹿沼の麻工房とコラボした麻殻の塗装壁など独自の工夫が施されていました。
銀座通りの案内
Centerさんが作成された地図を手に、銀座通りを案内していただきました。Centerさんを通じてご紹介いただいたことで、人とつながりやすくなり、銀座通りの魅力も伝わってきて、2日目にして「また来年も訪れたいな」と思いました。地域でリサーチを基に制作を進めるうえでは、丁寧に繋げてくれる存在が重要だと改めて実感。道中、立ち寄ったkanuma commonsで、MMONS(モンズ)を企画されている、はるかさんとお会いし、そのまま一緒に街を周ることに。こうした偶然の出会いもまた、この場の面白さの一つだと感じます。
Centerさんのお話を伺いながらのまちのご案内、とても良かったです!石についてのお話がめちゃくちゃ詳しかったのも印象的で、良きポイントでした。詳しい内容はあえてここでは書かないでおきますので、ぜひ現地に足を運んでみてください。(写真に写っている場所以外にもたくさん周りました)
福田屋とヤオハン
その後、Centerさんのお子さんが「福田屋へ行こう!」と提案してくださったこともあり、一緒に福田屋百貨店を見学しました。(提案めっちゃありがたい!)ここにはクレーンゲームやファンシーショップコーナーがあるのですが、意外とバリエーション豊かで面白かったです。福田屋にはダイソーもあり、百均があるとやっぱり便利だなと感じました。ワークショップを開催するときに急ぎで買わないといけないものが出てくることも多いので助かります。(ただ、大量生産・消費社会の象徴でもあると思うので、内心少し複雑な気持ちもありますが…)
また、ローカルスーパーのヤオハンにも連れて行っていただきました。そこで豚のホルモン(タンやハツ)が売られているのを発見し、購入しました。関西では牛のホルモンが一般的なので、こういった地域ごとの違いを感じられるのも醍醐味でした。
制作
オリエンテーション後、さっそくCenterの1階にある机の一つをお貸りし、養生シートを敷いて紙を並べ、水彩で着彩を始めました。まずは制作のとっかかりを作るべく、Centerの空間をじっくり観察し、その輪郭を抽出して紙に着彩しました。Centerの空間の情報がダイレクトに伝わってきて、これまで自分が意外とぼんやり見ていたことがわかりました。描けば描くほど、観察すればするほど、新たな発見がありました。素材の質感、色味、物の輪郭――そうした情報が流れ込んでくる感覚がとても心地よかったです。
また、同時に複雑な感情も生まれてきました。制作中、「自分、かっこいいやん」という自己肯定的な感覚と、「たいしたことないやん」という自己否定的な感覚、そしてどちらでもないフラットな感覚が入り混じり、相反する感覚の中で揺れ動きました。その過程は、まるで自己との対話をしているような時間でもありました。
最後に
夕方ごろ、Centerさんから「明日、夕方17時ごろ一緒に温泉行きますか?」と連絡をいただき、次の日にご一緒することが決まりました。そのおかげで楽しみな気持ちになり、こうして2日目が終わりました。