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Center アーティスト・イン・レジデンス記録|2日目(栃木)

Center モニターレジデンスプログラム 滞在2日目です。

疲れているだろうとのご配慮で、遅めの時間帯、午後2時からオリエンテーションを設定していただきました。それまでの時間は、朝食を取ったり、シャワーを浴びたり、荷物の整理をしたり、Center1階を見学して過ごしました。

Centerの空間の工夫

私は空間や物から、運営者の工夫やアイデア、配慮、メッセージを感じ取るのが好きなのですが、Centerの空間ではそれが至る所に感じられて、面白いです。とーっても素敵な空間でテンションが上がってしまったので、以下に少し長めに語らせていただいております↓

Center1階ショップ/フリースペース

Center1階。バラバラなデザインの椅子と机が置かれている。どのように集めたのか買ったのか聞いてみたい。
こたつ。おもちゃのようなカラーのビールケースがこたつ全体の雰囲気に絶妙な味わいを加えている。
旅 / 街 / 場所に関するジンや書籍、実験的な音楽CDのショップ。階段にチラシを貼ったり、本棚として活用している感じがとてもいい!
タンバリン。演奏している人見てみたいので、金土日オープンが楽しみ。
あとで、ゆっくり本を読んでみたい
Centerの物販、めっちゃかっこいい
Centerのチラシ置き場。スペース運営していると、チラシを置くことは一種のコミュニケーションになったりする。
チラシ置き場のこのピン配置のバランス感覚よ。
フリーマーケットコーナー
子供ウェルカムなスペース
Centerさんの物販めっちゃかっこいい。帰り際に手ぬぐいとポーチとカバン買う予定。
20円コーナー 。20円の値段設定の理由尋ねてみたい。
映像の恒常展示がある
宿泊スペース2階に行く階段の近くに飲み物が。こういうの助かるよね。
脚かっこいいー!
Centerのリーフレット。私も作家活動用でこのサイズ感のもの作ってみたいな。

Center2F 宿泊Hostel

銀座通りに面した窓際にある、Center2階 のラウンジ。絵本コーナー。こちらも子供ウェルカムなメッセージが感じられていい。奥には「数学研究者 100回テスト 10分間トレーニング 」と書かれた本棚が絶妙。
Center2階の共有スペースの近くに置いてあった。初日に早速、Centerさんの息子さんが遊んでいる様子を見ることができて、ほっこり。
Center2階 共有スペースの玄関にあるつっかけ。こういう気配りが地味にありがたい〜!
共有&宿泊スペースの所々に利用方法が書かれていて、わかりやすく使いやすい。
宿泊している個室Bのフード入れに、煎餅、麺、お米のプレゼントが。プレゼントやサプライズが大好きなので、本当に嬉しい!
共有スペース&ミニキッチンの冷蔵庫。最初に来たお客さんが落書きをしてしまい、その後に来たお客さんも続いて描いてしまったそう。どんどんカオスになってきたため、「らくがきしないで⭐️」とメッセージが。人の存在を感じられて面白い。
冷蔵庫の代わりに、ゲストが自由に落書きできるよう、冷蔵庫のドアにゲストノートが掛けられている
ミニキッチンの左奥の棚には、救急箱に湯たんぽが!こういった気配りにホスピタリティを感じます。

オリエンテーション

午後のオリエンテーションでは、施設の詳しい使い方や地図を用いた周辺エリアの説明をしていただきました。また、滞在中のスケジュールについても提案をいただきました。その後、現在使用している個室B以外の部屋も見学。個室Aの部屋には鹿沼の麻工房とコラボした麻殻の塗装壁など独自の工夫が施されていました。

この地図、Centerさんとカレー屋さんとihanoものがたり図書館で作った地図なんだって!ちゃんと協賛も集めて作ったのがすごい。
麻殻を混ぜた塗料は、調湿性や消臭力に優れているんだとか。
個室Aには GO MAYUMIさんとのコラボキッズルームウェアが。ミシンのドローイングが素敵。
一般的なホテルでは、アート作品はただのインテリアとして無造作に置かれていることが多く、それがあまり好きではないのですが、Centerではきちんと丁寧に紹介されており、その姿勢がとても良い。

銀座通りの案内

Centerさんが作成された地図を手に、銀座通りを案内していただきました。Centerさんを通じてご紹介いただいたことで、人とつながりやすくなり、銀座通りの魅力も伝わってきて、2日目にして「また来年も訪れたいな」と思いました。地域でリサーチを基に制作を進めるうえでは、丁寧に繋げてくれる存在が重要だと改めて実感。道中、立ち寄ったkanuma commonsで、MMONS(モンズ)を企画されている、はるかさんとお会いし、そのまま一緒に街を周ることに。こうした偶然の出会いもまた、この場の面白さの一つだと感じます。

Centerさんのお話を伺いながらのまちのご案内、とても良かったです!石についてのお話がめちゃくちゃ詳しかったのも印象的で、良きポイントでした。詳しい内容はあえてここでは書かないでおきますので、ぜひ現地に足を運んでみてください。(写真に写っている場所以外にもたくさん周りました)

Center横、蔵に住んでいる猫
手書きCenterロゴ。青色のグラデーションにスキルを感じる。
石についてのお話
Centerから徒歩1分、屋台のまち中央公園
異なる素材感をたくさん感じられる壁
屋台収蔵庫
かぬま市民活動広場ふらっと。リソグラフの機械がある。ZINE作ってみたい。
薬師堂
外壁の石の一部が崩れ落ちていた
清林寺

福田屋とヤオハン

その後、Centerさんのお子さんが「福田屋へ行こう!」と提案してくださったこともあり、一緒に福田屋百貨店を見学しました。(提案めっちゃありがたい!)ここにはクレーンゲームやファンシーショップコーナーがあるのですが、意外とバリエーション豊かで面白かったです。福田屋にはダイソーもあり、百均があるとやっぱり便利だなと感じました。ワークショップを開催するときに急ぎで買わないといけないものが出てくることも多いので助かります。(ただ、大量生産・消費社会の象徴でもあると思うので、内心少し複雑な気持ちもありますが…)

また、ローカルスーパーのヤオハンにも連れて行っていただきました。そこで豚のホルモン(タンやハツ)が売られているのを発見し、購入しました。関西では牛のホルモンが一般的なので、こういった地域ごとの違いを感じられるのも醍醐味でした。

左奥がファンシーショップ、右がクレーンゲームコーナー

制作

オリエンテーション後、さっそくCenterの1階にある机の一つをお貸りし、養生シートを敷いて紙を並べ、水彩で着彩を始めました。まずは制作のとっかかりを作るべく、Centerの空間をじっくり観察し、その輪郭を抽出して紙に着彩しました。Centerの空間の情報がダイレクトに伝わってきて、これまで自分が意外とぼんやり見ていたことがわかりました。描けば描くほど、観察すればするほど、新たな発見がありました。素材の質感、色味、物の輪郭――そうした情報が流れ込んでくる感覚がとても心地よかったです。

また、同時に複雑な感情も生まれてきました。制作中、「自分、かっこいいやん」という自己肯定的な感覚と、「たいしたことないやん」という自己否定的な感覚、そしてどちらでもないフラットな感覚が入り混じり、相反する感覚の中で揺れ動きました。その過程は、まるで自己との対話をしているような時間でもありました。

お貸りしたライト。防水対策として黄色いテープでぐるぐる巻きになっている。

最後に

夕方ごろ、Centerさんから「明日、夕方17時ごろ一緒に温泉行きますか?」と連絡をいただき、次の日にご一緒することが決まりました。そのおかげで楽しみな気持ちになり、こうして2日目が終わりました。

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