腎移植ドナー日記 2023年2月13日(月) 入院初日③
のこえ やまこえ たにこえて
東北新幹線で検査入院しに来ましたが
動脈採血の痛さに心が折れそうに。
しかし けんさは つづくよ どこまでも〜
注:公にするつもりはなかったメモなので、くだらない話や愚痴のようなものもあります。おふざけ口調で書かれてもいます。
合わないと感じる方はご覧にならないでください。
12:32 ごはん。
担当看護師さんにこの後の流れを教えてもらう。
今日はレントゲンと心電図と肺活量検査の3つ。このうちレントゲンが14時までなのでもう行かなくてはいけないと。慌ただしいが仕方ない。検査が終わってから入院オリエンテーションをするという。
同じく検査に行くという優しそうなお父さんと一緒に1階へ。
心電図。
寝っ転がって小さなパッドを胸や足首付近の内側に装着後、電極?を繋ぐ。
ぼーっと天井を見上げると、子供がずっと上を向いていられるようにだろう、色画用紙で作られた切り絵が貼られていてアンパンマンがバイキンマンを追いかけている。凄く良くできているが、なぜかアンパンマンのマントが草餅の色である。素材も色画用紙ではなくそこだけ和菓子の包み紙のようである。ベッドが複数あるから他の天井には他のキャラクターの切り絵もあるはずで、赤い画用紙を早くに使い切ってしまったのだろうと推察。どなたかが検査を受ける子供のためにと一所懸命作ったアンパンマン。草餅色のマントのスーパーヒーロー。人がいない他のベッドの上をチラリと覗いたらカレーパンマンががんばってたよ。
肺活量検査。
これはめちゃくちゃ煽ってくるとYouTubeの腎臓生活チャンネルで事前に見ていた。
漏れ聞こえてくる声も確かに激しい。「できるできるできる!まだいけるまだいけるまだいける!!」
私の番。口に透明の筒を加えて自然な呼吸を数回した後に思い切り吐く。もっと出る!まだまだ!などと言われるが震えつつ搾り出してももう空気が出ている感じがしない。その後吸うターンへと移るのだが「『もう無理だと思ったら』吸ってくださいね〜」
何とも引っかかる一言である(職業柄)。無理だなんて言葉は嫌いである。そんなこと言われたら何くそと思うではないか。もうひと頑張りしなければいけないではないか。…というのはここが合同練習ならば、である。リング上であれば「無理だと思ったら」に奮起して見てやがれともう一発二発受け身を取るのだろうがここは病院である。震えるほど押し出した後はどう踏ん張っても出ないものは出ない。腹と胸を風船のように膨らまして空気を入れた後はいくら吸ったってもう入らない。根性論は関東に置いてきた。科学化学を信じたからここに来た。そんな気持ちが伝わったのか看護師さんからは終了後にお褒めの言葉はなかった。残念がる自分にそうか私褒めて欲しかったのかと気づく。そりゃそうだよあれだけできるできるって言ったんだからできたら褒めてよ。いや待て、お言葉をいただけなかった=できてなかったということか。やはり最後は根性なのか。気持ちの弱さは肺活量の弱さか。ならば非科学上等、次の検査ではよくできましたを貰ってやる(そんなスポーツテストみたいな検査ばかりじゃないっての)。
…改めて読んでもしょうもない事ばかり考えてますねぇ。お調子者っぷり丸出し。
次でようやく入院1日目最後です。長いな!
息切れしない程度にお付き合いくださいね。