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腎移植ドナー日記 2023年9月18日(月祝) 入院1日目


初めて姉と一緒に診察を受けてから1年3ヶ月。
いよいよ移植手術のための入院です。

8:09大宮発やまびこ仙台行き。
自由席は1つの車両に10人弱のお客さん。
窓際に座る。

週末は過密スケジュールになるため、睡眠不足で少し頭が痛い。スマホを手にひたすら滞っていた返信をしていると痛みがより強く。肩周りもずーんと重くなる。
生活必需品であるスマホ。スマートフォン=賢い、高性能な電話の意だけれど、頭痛いだ肩が凝るだと、人間が低性能になってちゃ世話ないよなぁ。目を閉じてぼーっとしてると幾らか楽なのでそのまま過ごす。寝過ごして仙台から新幹線で戻るシミュレーションなのか夢なのか分からない脳内映像を見たところで目を開け、早めに下車準備。9:38福島着。

姉の旦那さんに駅から病院まで送ってもらう。休日なので後部座席に姪も座っている。2週間ほど前に文化放送に出演させてもらった時、埼玉の梅林堂さんの「やわらか」と秩父中村屋さんの「ちちぶまゆ」というお菓子がおいしいとおすすめしたら、どちらの会社さんもお菓子の詰め合わせを送ってきてくださった。本当においしいからそう言っただけなのに。有難い。
そのお菓子の詰め合わせは私が食べる分以外は姪に渡す。大層喜ぶ。

10時過ぎに福島医大へ。入院前の手続きは何かしら間違えたり失敗するのが恒例である。今日こそは手間取らないぞとの気合と共に患者サポートセンターへ一目散。しかし「今日は休日なのでこちらではなく救急受付の方で手続きをしてください〜」結局来た道を戻ることに。うーむやはりうまくいかないな。

看護師さんが迎えに来てくださり病室へ。
部屋に着くと血圧と体温、酸素飽和度の測定。さらにレントゲンを撮りに行ってくださいとの指示。
帰りにローソンへ寄りたいからとスマホやらミニ財布やらを持っていこうとしたら、看護師さんが袋がないことを心配してくださり透明のポリ袋に入れてくれた。そういえばミニバッグみたいなものを持ってくるのを忘れたな。退院までのミニバッグはこのポリ袋で決まりである。

レンタルの寝巻きに着替え、3人の患者さんと共にレントゲン撮影へ。休日だからだろうか、いつもの場所とは違うところで撮影した気がする。帰りのローソンでは本当はお茶が欲しかったが、カフェイン摂り過ぎは良くないかとお水を購入。

病室に戻る。4人部屋だが、6月の入院時と異なるのは姉がいないことである。彼女は少し離れた部屋にいるらしい。流行り病が蔓延していることから、少し前までOKだった面会がNGになっている。姉は私の病室へ来ようとしたが止められたそう。ロビーで落ち合うことに。

手を振る彼女は私があげた101匹わんちゃんのパジャマを上のみ着ている。数日入院していたとは思えないほどロングヘアがサラサラである。君は私と同じ剛毛族ではなかったのかい。彼女の髪では人の肌を突き破るのは難しそうである(私はできる)。

持ってきてほしいと頼まれていたものを渡して雑談。しばらく鼻炎の薬を使っていないため鼻閉がひどいのだが、姉はそれを風邪かのように「いつもより鼻声じゃない…?」と。やめてくれ風邪だけはひくまいと、6月の時と同じ過ちは犯すまいと必死に生きてきたのである。大きくかぶりを振る。
その後は採血、お昼ごはんなど。

午後、先ほどの検査の結果が問題なかったため明日予定通り手術が行われる旨が伝えられる。
病室まで案内してくれた看護師さんとは違う看護師さんに交代。彼女にラジオパーソナリティとプロレスラーであることを伝える。ずっとウトウトしているのが恥ずかしかったためである。「週末は仕事が詰まっていて寝不足になってしまうんです」と伝えて堂々と寝る。
承諾書の記入、睡眠、入浴、睡眠、マーキング。お医者さんが来て、左脇腹あたりの手術をする部位に小さな丸と、左腕に名前と年齢、血液型を黒ペンで書いていく。
看護師さんに「オムツありますか?」と聞かれ、用意していないことに気付く。テープタイプ1枚、穿くタイプ3枚。入院時に持ってくるように言われていた。6月に手術中止になってしまった時は用意してたんだけど、どこにやったっけ。姉に確認すると持ってきてるとのこと。再びロビーで受け取る。

やり残していた発送作業をする。9月26日にプロデュースするコスプレマッチの衣装をレターパックプラスに詰めてポストへin。ローソンのポストに入れようとしたが入らず、親切な店員さんが少し大きな口のポストまで連れて行ってくれた。
お夕飯のあとは絶食とのことなので、最後にデザートとしてアイスを食べておこうと思ったが、並ぶスイーツを見ているうちにティラミスが食べたくなり、残念ながら売っていないのでチーズタルトを買っておく。

夕食後にチーズスイーツならではのねっとり濃厚な甘みを堪能。
下剤の服用。

夜勤の看護師さんからご挨拶。彼女が明日の朝一緒に手術室まで行ってくれるという。
出発時間は8時半過ぎ。手術は8時45分から。
姉の手術開始は10時半なので見送ってくれるそう。

Xにポストし多くの方からリプライやLINEをいただく。全てにいいねや返信をしたいが明日に備えて寝られるだけ寝る。


さらっと書いていますが、明日手術受けられますよ、と言われた時は大変安堵したのを覚えています。
前回は手術前日の検査で異常が見つかり中止になってしまったので。

多くの方から応援のメッセージをいただき、お菓子やお守り、いろいろなプレゼントまでいただき、食事をごちそうして力づけてもらい、ラジオは1週お休みをいただいて、手術当日は姉の旦那さんと姪も病院で待機してくれました。

みんなが一緒に闘ってくれたから、
元気な姉と私がいます。

本当にありがとうございます。

入院の3日前に務めた一日警察署長。
川越警察署の皆さんに
大変お世話になりました。

暖かく迎えてくださりありがとうございました。

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