腎移植ドナー日記 2022年9月16日夜の出来事①
姉妹間での腎移植のため動いていることを母に話すため、姉姪私の3人で実家に帰ろうと計画し、LINEで母に伝えますが返事がありません。
電話をかけ、その際私が良かれと思って言ったひと言で母を泣かせてしまいます。
2022年9月16日(金)
9月下旬にみんなで実家へ行きたいです、と母姉私三人のグループLINEで提案をしてから数日、既読はつくものの母からの返信がない。
持病もあるので具合でも悪いのではないかと夜に電話をすると「チコちゃん見てた」と。そうそう金曜の夜はチコちゃんだよね。知らないことを知るのは幾つになっても面白いよね。私は岡村さんが元気そうだと嬉しくなるよ。いやそういうことじゃなくてよ。
連絡つかず心配していた旨を伝えると母からの事情説明。簡単にまとめるとお姉ちゃんと姪っ子ちゃんには会いたいけど日々体調の上がり下がりがあるからこの日に会いましょうって事前に約束しづらい。コロナワクチンの4回目もまだだしウイルスをうつしたりもらったりしたら怖い。これをうまく説明できる自信がなく返信していなかった、電話で伝えればと思ったが、持病の影響で数日間声が出にくかったと。
コロナはお互い感染予防するしかないけど母の体調に関しては、会う予定の日の前日前々日あたりに心と体の状態を確認して連絡を取り合い、母が元気ならみんなで会う、としておけば良いのでは、と提案する。
ここで一つの不安がよぎる。母への心理的な負担である。母は祖父の介護が終わってから、気が弱くなり泣き虫になった。誰も敵わなかった強気な母はもうどこにもおらず、偶に怒っても子供が何かを欲しがるように涙を流しながら怒る、小さな小さなおばあちゃんになった。そんな彼女が、娘たちが久しぶりに孫連れて遊びに来てお誕生日のお祝いをしにきてくれたと思っていたところでいきなり移植の話をされたら、とても大きなショックを受けるのではないか。何かの話が目的であると先に伝えた方が良いのではないか。でも誕生日のお祝いも実際にしたいことではあるし。定まらないままふんわりと「私もみんなで会いたいな、その時に少しね…お母さんに話せたらいいなってこともあるし」と伝えてみる。
じゃあ続きは会った時に話すね、と言っても母は一切聞く耳を持たず。なになになになになに、なんなの話したいことって。気になって仕方ないわよ。今夜もう寝られないわよ。ねぇ教えてよ。もうどうにも止まらない。
「それお姉ちゃんは知ってるの?」まぁ…と曖昧な返事。というか姉とのことだよ。決して母を蚊帳の外にしたわけではなくお母さんが大切だから時期を見てる、会って話す時まで待ってほしい、と言ったのだけど、どこか疎外感を覚えているよう。
「私のせい?」違うよ。お母さんは何も悪くない。なら良かったと泣き出してしまう。不安で心配で仕方がないの、だから教えてほしいと泣く。あんなに大きく強かった母。どんどん小さく涙もろくなっていく。
何とかなだめてまたかけ直すからと伝え電話を切る。姉に状況を説明しようとしたが電話出ず。
仕方がないのでもう一度母に電話し仕事があるからまたねと言ったら、今度は姉と母と私のグループラインに「もえかさんの話が気になって眠れないです」と投稿。だめだぁこりゃ終わりが見えん。明日ラジオなのに。仕事しないとなのに。
そうこうしてるうちに姉に連絡つき事情説明、姉が「私からお母さんに話すよ」と。
3人でグループ通話開始。
腎移植ドナー日記 R4年9月16日夜の出来事②
に続きます。