腎移植ドナー日記 2023年2月14日(火) 入院2日目②
病棟からひとりで歩いて心身科へ。
さぁ無事に辿り着けるのでしょうか。
心身科。エレベーター降りて曲がってまっすぐ行ったら着きますよ、聞いた通りに来たつもりが診察室ではなく心身科の病棟の前に来てしまった。
左右を間違えて曲がってしまったのだろうか。はて…。
近くを通りかかったお医者さんに場所をお尋ねし(すみません)ようやく心身科の診察窓口へ。
それほど待たずに呼ばれる。
人当たりの良い男の先生と面談。シルバーの結婚指輪がキラリと光るイケメンさん。初めは雑談から。
「生まれが福島なんですか」
「学校がこちらなんですか」
ふむむ、この先生は私に福島由来の何かがあると思って聞いてくれてるのだな。私には何もないのです、姉が嫁いできたからでして。
説明したところで先生あららと私の現住所を確認し、関東在住で福島に移植のため来ていることを分かってくれた。
そこからは今まで心療内科にかかったことがあるか否か、結婚の有無、職業の話など。心のクリニックには昔プロレスの仕事がつらかった時お世話になってましたと伝える。その後医療保険に入るためにお世話になっていた病院に確認したら通院時は何も言われてなかったけど「うつ状態」となっていたことも。そうじゃないと薬が出せなかったのではと思われる。そのまま答える。
「あと…これは皆さんに聞いているのですが、最終学歴は…」
確かにその前提ないと何で訊くんだ!って人もいそうですね。高卒です。
「ちなみに何高校ですか?」
◯◯高校です。
「わかりました」
腎移植にあたってのリスク等もきちんと先生から説明がありましたかとも訊かれる。つまりは移植についてちゃんと全て理解していますね、ご自身の意思ですね、という意味。意思確認がここでも。
「あと何か聞いておきたいこと、ありますか…?」
んそりゃめちゃくちゃありますよ!
日頃なかなか接することができないお仕事の方だもの、どうして心身科のお医者さんになったのかから学生時代の部活におすすめの映画まで、こちらが喋った以上に教えてほしい…!!
しかしパーティーの「ご歓談ください」のお時間でもあるまいにそんなことは言えず。
ないです、でおしまい。
深夜ラジオのパーソナリティーを8年(生放送では)続けていますが
未だに喋るより聞く方が好きです。
自分の経験だけならひとり分でも、
人に教えてもらうことで世界がどんどん広がっていく気がするから。
音楽に物凄く詳しいわけでも
喋りが達者でもないし
何年経っても人見知りですが
ゲストコーナーが楽しみなのは「知りたい気持ち」が尽きないからだと感じています。
話が逸れましたが
次は婦人科での診察です。