腎移植ドナー日記 2022年6月中旬 初診②
その初診の時のメモです。
姉と共に来院し、まさかの移植コーディネーターさんとのドキドキ二者面談を済ませた後、
いよいよ担当医師とご対面、という場面です。
再び待合室へ戻り姉と共に待機、次はお医者さんとの問診。姉も共に。持ってきてほしいと言われていた健康診断の結果を「3年前のものですが…」と渡す。念のため献血した時の血液のデータも見せる。「特に問題はないですね」全体的なデータを見ているのだろうか。それとも特に重要な項目があるのか。この辺りは確認しておけば良かったなぁと後ほど思うことに。
先生から説明されたのは、姉から予め聞いていた話が主。私の方は手術のために1週間ほどの入院が必要なこと。手術後プロレス復帰するまで3ヶ月程かかること。手術の為に必要な私側の適合検査は年末くらいになること。手術は1年後になること。福島医大は現在10人待ちだそうで、1ヶ月に一人のペースで手術をしているため、そのタイミングになるらしい。
こちらから聞きたかったのはコーディネーターさんにも伝えた1点だけ、適合するか否か、つまりは手術するのかしないのかを早めに知りたいので、その検査を早めてくれないか、ということだった。プロレスは欠場になる。その後復帰するつもりではいるが、何しろ前例を知らないため、手術してみないことには体がどこまで戻るのか試合ができるのか何とも言えないよなぁと思っていた。ネット上で腎移植を受けたアスリートの話はいくつか見つけることができたが、ドナー側の体験談はほぼなかった。当人戻るつもりは満々なのだが100%復帰しますとは言えない。戻れない可能性が少しでもあるなら、なるべく早くファンの方たちに伝えたかった。試合を観ておいてほしかった。お世話になっている団体さんにも報告しなくてはならないし。
同じことはコーディネーターさんにも訊いたが、どちらも答えは同じ。検査をあまり早めにやってしまうとその後健康状態が変わってしまうことがあるため、時期は変えられないと。
姉は他にないの?と促す。私が訊きたいのは、大事なのはそれだけだった。お世話になっている方たちと仕事のことばかり考えていた。いや正確にはもう一点だけ質問した。手術の際に1週間ほど入院が必要、と言われた時に間髪入れず「それ…5日になりませんか!?」と。現在週に一度レギュラーでラジオ番組を担当しているため、7日の入院だと放送を休むことになってしまう。5日で戻れれば穴を開けずに済む。たった2日の違いだが非常に重要なことだった。そこを何とか!である。すると「調整すれば5日程度でも可能です」と。良かったこれで番組に穴を開けず、スタッフさんの仕事や負担を増やさずに済む。やはりお世話になっている方たちと仕事のことがとにかく気になる。説明中に一つ、質問タイムに一つ訊いて満足した私を姉が「何かないの?」とせっつく。特に大丈夫かなぁ〜と呑気な私の代わりに姉が色々と訊いていた。
頭の中が丸わかりですね。
周りの方・ファンの方とお仕事が好きで好きで仕方がない。
自分のことになると、まぁ…適当。笑
一つ前の記事で
「先生に訊きたいのは適合するか否かの検査を早めにできないか、という点である(理由は後述)」と書いていましたが、
その理由、出てきました。
ファンの方にお休みすることを早く伝えたかったからです。
文中にあるように、本来であれば、
2022年の年末に適合検査の予定でしたが、
とある事情により2ヶ月ほど遅れることになります。
それについては、また改めて。