ホームステイで苦労した話
こんにちは。たるとです。
プロフィールにも書いたのですが、去年私はコロナ真っ只中でアメリカに留学していました。
私の学部では、大学2年次に全員どこかの国へ1年留学することになっています。しかし、去年はコロナの影響で渡航すらできなかった友達が周りにたくさんいました。そんな中、私は出発したのが早かったので、ありがたいことにアメリカに行って無事帰ってくることができました。留学できなかった人からすると「留学できただけいいやん」と思うかもしれませんが、コロナのせいでたくさん悔しい思いもしました。
そんな私の留学生活についてこれから少しずつ話していこうと思います。
まずは、ホームステイについて!
私は、留学に行く前にホームステイか寮かを選ぶことができました。初めての留学だったので右も左も分からない状態だったのですが、金銭面のことを考えたり周りの友達の話を聞いたりしてホームステイを選びました。
私は当然同じホストファミリーと1年間過ごすのだと思っていました。
実際は、、、なんと2回も変わりました!
自分でもこんなことになるとは想像もしていなかったのでびっくりでした。一緒に留学した友達のほとんどは1年間ホストファミリーが同じで、何で自分だけこんな思いをしないといけないのかと落ち込んだ時もありましたが、結果的に3家族と一緒に過ごすことができたので、今ではとてもいい経験だったと思っています。
①ホストファミリーがいない!?
アメリカのソルトレイクシティ空港に着いた時、たくさんのホストファミリーが私たちの名前カードを持って歓迎してくれました。私は緊張しながらも自分の名前を必死に探していました。しかし、いくら探しても見つかりません。すると男の人に呼ばれて、「あなたのホストマザーは大腿骨を怪我して迎えに来れなくなった」と言われました。最初はびっくりしすぎて何も言葉が出てこなかったのですが、すぐに友達のホストマザーが私を受け入れてくれました。
しばらくして、元々のホストマザーが手術をすることになったから、もう留学生の受け入れはできないということを伝えられました。そして、現地のホームステイのコーディネーターが新しいホストファミリーを探してくれることになりました。しかしこの時、他の日本の大学からの留学生も多くてなかなか新しいホームステイ先が見つかりませんでした。このことを友達のホストマザーに相談すると、近所の友達を紹介してくれて、1ヶ月後その家へ引っ越すことになりました。
私の学部の留学プログラムでは、ホームステイの場合、基本同じ家に日本人が一緒に住んではいけないというルールがありました。(日本語を話してしまうため) 今回のような場合は特別です。急に受け入れができなくなったため、最初の1ヶ月だけは同じ大学の友達と一緒だったのですが、留学が初めてだった私にとっては彼女がいたおかげでとても心強かったです。
また、彼女のホストマザーはとても親切な方で、私を受け入れてくれただけでなく、新しいホームステイ先まで探してくれて本当に感謝しかないです。
②ホームステイはビジネス
私の2番目のホストファミリーは、ザ・アメリカンな家族でした。子供は5人もいたのですが、みんな仕事で忙しく、マザーもファザーも家にいないことが多かったです。前のホストマザーはアウトドアな方だったので、頻繁にハイキングなど色々な場所に連れて行ってくれたのですが、このファミリーは土日も仕事だったり教会に行ったりで、一緒にどこかへ旅行に行くというのは一切なかったです。しかし、家に居る時は話しかけてくれて、少なくとも私の前では良く接してくれていたので、私はそれで満足していました。
この家に来てから7ヵ月が経った時、ホームステイのコーディネーターからある1件のメールが入っていました。その内容とは、、、私が今誰の家でホームステイをしているのかというものでした。私は、このメールを見た時とてもびっくりました。なぜ、7ヵ月も私がここにいるのにそれを知らなかったのか不思議で仕方がなかったです。そして、色々やりとりをしていく中で私は気付いたのです。このホストファミリーが会社にお金を払っていないということに。
知らない方が多いと思うので先に説明しておきますが、ホームステイ代の仕組みはこんな感じです。留学生がホストファミリーに直接をお金渡す→ホストファミリーがその一部をホームステイ会社に振り込む(これはあくまで私の大学のプログラムの場合であって、全てのホームステイがこうだとは限らないです)
私のホストファミリーはこの仕組みを知らなかったそうです。そのため、コーディネーターが今まで振り込んでいなかったお金を振り込むよう頼んだ時、この家族は拒否しました。まあ7ヵ月分なので大金だったんでしょうね。
そして、残りの2ヵ月はもうこのファミリーにはお金を払わずに、会社に直接お金を送るように会社から言われました。これにもこの家族は大反対してきました。部屋も貸しているし、ご飯も与えているのになぜお金がもらえないのかと。
結局この話を解決するために出た答えは、、、
私が引っ越す。
でした。理不尽な話だと思いませんか?私は全く関係ないですよ?
この話で一番悪いのは、ホームステイのコーディネーターです。ちゃんとホームステイ代の一部を会社に振り込むように最初に説明していなかったから。また、お金の計算を毎月していたら、このファミリーからの振り込みがないことに気付くのに7ヵ月という月日は経たなかったはずです。
しかし、それ以上に私は、ホストファミリーに対するショックが大きかったです。やはり、ビジネスのためだけに私を受け入れていたんだなと改めて思いました。振り返ってみると、この家族は忙しくて家にあまりいなかったので、私は一人の時間が多かったです。ホストファミリーと一緒に旅行に行っている友達が本当にうらやましかったです。
とはいえ、このファミリーとは7ヵ月も一緒に暮らしたので、彼らに全く愛着をもっていなかったかと言われればそうでもないです。家に居る時はいつも優しく接してくれて、私のことを気にかけてくれました。どこかへ行った思い出はあまりありませんが、彼らと様々な話をしたのは鮮明に覚えています。彼らから宗教や政治など色々なことについて学びました。それらは全て私の中で思い出として残っています。
コーディネーターから引っ越すように電話で言われた日は、一日中ずっと泣いていました。あと2ヵ月でも、お金がもらえないのならもう受け入れたくはない。こう思われたことが悲しくて、悔しくて、絶対ファミリーの前では泣きたくなかったけれど、色々なことを思い出して泣いてしまいました。しかし、留学生活もあと少しだったので、すぐに気持ちを切り替えて次の家に移りました。
③全てはコロナのせい
3番目はなんとフィリピン人ファミリー!日本に早く帰った友達のホストファミリーで、引っ越す前から話は色々聞いていました。実際行ってみて、前よりはあまり気を遣わなくて良かったので、とても楽でした。さらにこの家族は日本が大好きで住んでいたこともあるので、日本の話を沢山して盛り上がりました。フィリピン料理は最初口に合うかどうか不安でしたが、ホストマザーが料理上手で、どれも美味しかったです。年は自分より結構上の人達でしたが、私を家族の中にいれて可愛がってくれて嬉しかったです。
一つこの家族に対して思ったことをあげるなら、それはコロナをとても気にしていたということです。学校の対面授業が始まった時や友達と遊びに行こうとした時などに「危ない」とよく言われました。確かにそれが普通の感覚だと思います。自分が逆の立場で、留学生にコロナを家に持ち込まれたらたまったもんじゃありません。しかし、私たち留学生にとっては友達と会うのも貴重な時間です。特に現地で出会った友達とは、今回会わなかったら次いつ会えるかもわかりません。自粛すべきだというのは十分わかりますが、少しは私たちの気持ちも分かってほしかったです。
私はこの家に来る前から現地の友達と会う約束をしていたのですが、遠回しに「行かないで」と言われたので諦めました。
一緒に留学に来た友達が、最後にみんなでフロリダのディズニーワールドに行こうと誘ってきたときは、ファミリーに聞く前に断りました。どんな顔をされるか怖くてとても聞けなかったからです。
今までは、あまりコロナを気にしていないアメリカ人ファミリーと暮らしていたので、私のコロナに対する感覚が麻痺していたのも事実です。フィリピン人ファミリーが言っていることは決して間違いではないです。
そもそもコロナがなければ、こんなことで悩む必要はなかったので悔しいですが、コロナのせいで良かったこともありました。
それは、この家族がずっと家に居たことです。在宅ワークをしたり、オンライン授業を受けたりしていたので、1日中家に居ることが多かったです。誰かがいつでも家にいるというのが、私にとってはとても嬉しかったです。
話が長くなってしまったのですが、私が3家族と一緒に暮らしてみて共通して思ったのは、どんな家族でも少しは気を遣ってしまうということです。それが原因でイライラしたり、ストレスがたまったりすることはよくありました。自分の家族と一緒にいるときがいかに居心地のいい状態であったかを改めて痛感しました。
私は、ホストファミリーと色々ありましたが、それでもホームステイをおすすめします。たまにはしんどいことや辛いこともあるかもしれませんが、それも含めていい経験になるからです。
こんな拙い文章でダラダラと私の経験を書いたのですが、今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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