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私が勝手に孤独の道を選んで、周囲の人と距離を取っていただけだった
塩浦さんの記事は、私に、毎回多くのことを考えさせてくれる。
今日もふとタイトルに惹かれて、いくつかの記事を読んでいた。
そうしたら、こんな言葉に出会った。
自分が完璧であろうとしすぎたから、一人で何でもしようとしすぎたから、結局周囲と見えない距離をつくってしまっていたのかもしれない。
「弱さ」を見せない自分だったから、周囲も自分には弱さを見せられないと思っていたのかもしれない。
これは、1年前の私だと思った。
弱さを周囲に見せないことで、当時の私は強がっていた。
本当は脆くて弱くて、ぼろぼろになっていたのに。
だから多くの人に対して、自分の弱さを吐き出せず、独りで抱え込んだ。
本当に信頼していた人以外には、話せないことの方が多かった。
でも、1年経って。
大学4年生になった私は、少しずつだけど、周囲の人に対して「あの時こんなことがあって、こんな風に思っていたんだよね」と話せるようになった。
心に余裕ができて、視界が広くなった。
私は独りじゃないって思えるようになったし、信頼できる人も「絶対この人だけ!」じゃない、って分かったから。もっともっと、私は周囲の人を頼ってよかったんだな、って思えるようになった。
そうしたら「美咲ちゃんがそんなに追い詰められていたことに、全然気が付けなくてごめんね」って謝ってくれた人が何人もいたし、当時の私の(今思えば)異常な行動を、不思議がってくれていた人がいたことを知った。
私が弱さを見せたら「少しは私のことを信頼してくれたのかなって思って、嬉しかったよ」と声を掛けてくれる人もいた。
私は今まで、どこを見ていたんだろう。
あの人達の、何を見ていたんだろう。
周囲の人達はずっとずっと変わらずに、私とかかわってくれていたのに。
ただ私が、勝手に孤独の道を選んで、周囲の人と距離を取っていただけだったって、今はそう思う。
でも、当時の私の選択が間違っていた、とも思わない。当時は当時で、私はきっと最善を尽くしていたと思うから。
あの頃のうつ状態の私を知っていて、その上で今の私とも、変わらない距離感でかかわってくれる人達が、私の周りにはたくさんいる。本当に私は、周りの人に恵まれたなと思う。
多くのことを考えさせてくれる塩浦さんの記事が、私は本当に好きです。
読んでくださってありがとうございます。