ロイヤルエンフィールドBULLET500(UCEエンジン)レビュー
世界で最も古いバイクメーカーであるロイヤルエンフィールドから販売されている最も古い車種、それがBULLET。
※超注意※
ロイヤルエンフィールドは同じモデル名でもエンジンや車体、仕様が異なる場合があります
私の知る限りだけでもBULLETとClassicのエンジンは以下に分かれています。
・アイアンエンジン ←死ぬほどカッコいいが金銭的にも死ぬ覚悟必須
・UCEエンジン ←個人的には良いとこどり
・新型エンジン ←万人向けでフレンドリー、キック廃止
・ディーゼルエンジン ←信じられないけどマジ
私のBULLETは1世代前のエンジンとなります、アイアンエンジンではありません。UCEエンジンとなります。この記事で書かれているのはUCEエンジンです。しかし「は?これUCEじゃなくね?」と言われる構造をしているようですが、"定義上は"UCEだそうです。めちゃくちゃ難しいですね!
そして私のモデルはEURO3のためリアは昔ながらの19インチです。どうしても見た目上リア19インチが良かったので、手に入って良かった。
ということで、エンジン以外も年式でも仕様が異なります(白目)
そのため、バイク屋さんを泣かせまくりだそうです、しっかりオーナー側で知識を入れておきましょう!
・車両のモデル
・エンジンのモデル
・排気量
・年式
上記が判明して初めて特定ができる、となります、多分。
よくよく確認を!
■超がつくほどカッコいい
何よりもカッコいい。
それだけで満たされるバイクかもしれません。しかもカッコいいのに実は写真映りがイマイチなので実機を見るとしびれる。それ故、見た目だけで飛びついて買うユーザーが非常に多いとか。確かにとんでもなくカッコいいのですが、速攻売り飛とばされることもかなり多いと聞いています。
※新型はそのような不安はないと思います
ロイヤルエンフィールドは買うときはそこそこですが、売るときは二束三文です。きちんとデメリットも理解してから乗りましょう。最近の国産車しか乗ったことないと、壊れている…と思うんじゃないでしょうか、そんなバイクです。
■乗ってて楽しい
雰囲気だけのバイクとしてよく称されますが、ビッグシングルの楽しさは凄まじいものです。信号待ちも下道も楽しいバイクです。これは乗ってみないとわからないかと。
*新型エンジンについて
フレンドリーになり日本メーカーのノリで乗れるみたいです!なので安心して見た目がカッコいいクラシカルなモデルに乗れる、これはメリットです。ただ、このOHVエンジン、一瞬で恋に落ちるような代物なんです。乗る人を選ぶのは間違いないですが、個人的には本当に悲しいです。
■燃費が驚くほどいい
燃費も凄いです。40km/Lいってるようです。トリップメーターがないので正確に測れてはいませんが…
そう、トリップメーターが、ないんです。
一応フューエルランプはあります。しかし精度に難ありな感じ(多分浮きで判断するアナログ仕様)。私はGoogleアシスタントに給油時の走行距離をメモらせています。そしてとにかく燃費がいいので特にデメリットに感じません。
※北海道では40㎞/L超えている感じがあります
■パーツが本当に飛んでいく(笑)
パーツは本当に吹っ飛んでいきます。ビッグシングルですから仕方がないですね。W650もよく飛んでいくそうです。まめに増し締めしましょう。私は高速でミラーが飛んでいきそうになって走りながら手締めしました。
■ゴムの品質が酷い
ゴムの品質は最悪レベルです。真っ白になります。あっという間にヒビ割れます。ステップらへんのゴムは劣化でよく取れると聞いてます…なので洗車のたびにゴムの保護剤を塗りたくっています。車両系のゴム製品のプロ(メーカーの人)は一目見て「あまりにも酷すぎて笑う」です、うーむ。
■足つきが悪い
足つきですが私のエンフィールドはシート高820mmあります。シートが前方搾られているので足つきはブロンコ(795mm)とほぼ同じ。重いのに足つきがよくないので小柄な方はかなりきついかもしれません。私の場合、前のバイクが大型クルーザーだったので軽く感じることと、ブロンコで足つきの感覚は慣れていたので何ともありませんでした。立ちごけはまだしたことがありませんが(もちろん走行中も)。1度だけ倒したことがあり、その時はエンジンかけたまま押していて急にエンストして耐えようとしたのですがダメでした…因みに引き起こしは本当に久々でしたが秒でした(笑)エンストすると結構な衝撃でガックン!ときます。
■塗装が湿気で白くなる
洗車すると凄いですよ…うわ~きったね!ってなる、洗車したのに(涙)水分が抜ければ戻りますが、国産車じゃありえないですね…バリオスコートなんかをまめに施工するといいと思います。
■指導の儀式多め
チョークもどきとキックがついています。はい、インジェクションモデルにもかからわず、です。私が”なんちゃってインジェクション”と呼ぶ理由です。寒いときはチョークもどきを引きます。エンジン始動後はしばらく少しふかしてアイドリングさせます。じゃないとタペット音が酷いのです。その後、吹かしてクラッチを何回か握ります。これを忘れると、慣れていない人は吹っ飛ぶことになります。
■オイル交換が頻繁
オイル交換ですが2,000kmごとになります。ブロンコよりも高頻度。しかもセンスタかけて1分間エンジン掛けてからちょっと待ってから窓を見る??だったかな??よくわからない仕様です。お世話になっているバイク屋は多分それじゃイマイチだと思う、と言うことでセンスタかけずに独自にやっております。オイルは若干燃えますので長距離の場合は持っていきましょう。うーん、オールドですね。
■ギアの癖が強い
ギアの癖は強いです。ギア抜けする時がたまにある。ギアチェンジは結構カッチリ系なんですが、ガシャコン!とNに入る時がしばしば。初心者だと結構危ないです。それでもアイアンモデルと比べると屁でもないはず。
壊れる壊れると言われるロイヤルエンフィールドですが、私のエンフィールドは3年乗っていて全然壊れません。壊れる前提で購入していたので壊れなさすぎて逆に怖い(笑)どうも私はかなりの大当たり個体を引いたようです。同じ年式でも納車当日入院も聞きますから、本当に運が良かったと思います。組み立ての個体差が激しすぎる、は外車あるあるですね。
ここで1つ裏技なのですが、実は私のエンフィールドは「元試乗車」なんです。つまり動かなかったら売上に直結してヤバいので、とことん整備されているであろう、という思惑で買いました。読みは当たったようです。外車狙いの方は新型が発売されて試乗車が中古に出たら狙ってみてはいかがでしょうか?
総じて、私のエンフィールドはかなりお気に入りです。が、万人にお勧めはしません。国産オールドバイクの所持経験がある人は検討してもよいと思います。面白いよ!
以上私の個人的なエンフィールドレビューでした。
蛇足①ショップについて
某RE公認ショップでは旧パーツ取り寄せを依頼したところ、何故かブチ切れられました。そんなもん取り寄せ無理です!どうしてもというならば、店員のミスも全部被ってもらいますからね!と絶叫(後者はなにかしらに違反すると思うのだが…)大元に確認したところ「そんなことはない、旧パーツも本国にあれば取寄可能です」と至極まっとうな回答をいただいております。
とは言え、バイク業界全般に言えることですがレベルが低いショップでは取り寄せだけでもかなり不安があります。"バイクに詳しい人"の口コミをよくよく聞いた方がいいです(個人的には、初心者さんのレビューもマジであてにならない…)バイク屋さん的にもレベルの低い店、あるよね…かくかくしかじか、みたいな事は聞きます。
因みに私は足立のお店にたまに行っています。親切丁寧でとにかく詳しい。話し方もかなり論理的。もしヒマラヤン買うときはここにしようと思っています。あまり特定できる情報は載せたくないのですが、エンフィールドオーナーはまだ少ないので、参考程度に。
蛇足②ロイヤルエンフィールドMTGについて
エンフィールドのMTGも初心者さんがめちゃくちゃ多かったです、これからバイクライフを!って人にはめちゃくちゃお勧め!行くべし!
ただ私は…皆さんの話は懐かしほほえましいのですが、本音を言うともっと変な話が聞きたいんですよね!(すいません!)バイクでキャンプをするなんて、すごい!と言うくらいの初心者さんが多かったので、黙っていたのですが、話の流れで私の遊び方をお伝えすると、まぁドン引きのドン引き…
個人的には今までのエンフィールドって変態向けバイクだったので、変態は変態で集まりましょう、是非。
※私のクレイジーな諸々のバイク旅詳細はインスタをご参照ください
蛇足③私のエンフィールドは強い…
灼熱の北海道ソロツーリング、エンフィールドで行くもマシントラブルゼロでした!すごい!
灼熱がどれくらいかと言うと、最高気温36度、最低気温30度、連日全部そんな感じ。しかも北海道は山間部以外、日影がないですからね…ブロンコだと確実にオーバーヒートになるところだった、危なかった。
そして関東に戻ってきた一発目の感想が「北海道より涼しい…」
泣いていいですか。因みに走行2,000kmくらいでした。普通のお店ではオイル交換できないのでちょっと気を使いますね。
因みにの因みにですが、別のツーリングで大雨警報の高速道路を4時間走ってもトラブルなし。
私のエンフィールド強すぎる…頼もしいです。