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”何か”になれば自分を愛せる考察

先週の土曜日野暮用があって渋谷に行ったんですけど、人で大賑わいで
センター街なんかはゴミが人のようでした。
電車内は数人ではしゃぐ声なんかも聞こえて、昨年の東京と同じ街、同等数の感染者数とはとても思えなく、コロナ終わったのかなと思いました。
そんな中地下鉄の出口からスクランブル交差点に差し掛かる辺りを、スマホを高く掲げた大群が移動しているのが見えて、何か有名人がいるんだろうけどテレビ見ない私はきっと知らないと素通りかましたところ、どうやら私が好きなアイドルのゲリラプロモ―ションだったようで

生で見たかったじゃん(人混みを指摘しておいて)

戦慄かなのさんの、単純に顔が好きなんですけども(ほんっと可愛いと思う 笑)
親子関係に苦労した方だったりするとどうも他人ごととは思えなく
彼女は整形を公表していますが、ここまで来る異常なまでの原動力の中にはやっぱり”復讐心”というものが関係している気がしてなりません。
そうじゃなきゃあれだけ変われないですよ。
だから応援したくなってしまうんですよね。とはいえ8割は顔が好きなんだけど。

最近はインスタなどでも
浅黒い肌に尖った顎、ドールバリの大きな瞳と長い睫毛にバービー人形のような体型のお姉さんが大量のフォロワー達に完璧すぎる画像を提供されているのをよく見かけますが(ひとつ見ると類似投稿が落ちてくる効果でw)
そうゆう人が別にモデルさんや女優さんというわけではなく、普通にお子さんいらっしゃる主婦だったりするっていうからばばぁびっくりです。
最近は二重整形なんてマツエク程度の感覚になりましたよね。

いつも書いていますが現代は芸能人と一般人の境界線が極めて薄く、下手な芸能人より稼いでいて有名な元一般人がたくさんいるのも事実です。
先日取り上げさせて頂いたカマたくさんもその一人と言えるでしょうか。

その手軽さというか、誰でも有名になれるという環境が
「何か」になろうとする欲求を駆り立てているのだと思うんですが
誰もが憧れる肉体、顔、経済状態、に、なれたなら、人生は薔薇色になるんでしょうかという話をします。

私が20代の頃ですから、現代とはまったくもってスケールが違い実にショボイですが、
自分がなりたい見た目になって、やりたい職に就いて、なりたいポジションに立って、載りたい雑誌に載って、付き合いたかった人の彼女になって、、、
と、いくら”理想の自分像”になってもずっと胃潰瘍でした(笑)(笑)
誰に羨ましがられても毎日胃が痛くて毎日誰かと戦って毎日見えない何かが怖くて40日間も休めなくて。全然幸せじゃない。
そしてすぐ次の目的が出てきて、隣の店に負けたくなくて休んでる暇がなくて、結果特定疾患の病気になるっていう。
本当にずっと苦しかった、、思い出すのも嫌なくらい(笑)いつも走ってたOh!フレンズ~♪
それは、これが理由だったんだろうと思います。

理想像とはかけ離れた自分との距離。
カマたくさんの場合はこの距離が離れたまま知名度が上がってしまったせいだと思いますが

理想に近付けば近付くほどどんどん苦しくなるのは
弱くてダサくてどうしようもない自分を、自分で否定していたからだと思うんですね。

でも、いつもどこかで知っていました。

私はこんなに強い人間じゃない。
人を引っ張ることなんてできない。
接客なんて得意じゃない。できれば誰とも喋りたくない(笑)
本当の私は世界で一番ブスだ。
目立つ人達と関われるようなタイプじゃない。
こんな派手な服を着こなせる女じゃない。
私は面白い話なんかできない。面白くなんかない。
地味で暗くてダサくて弱くて繊細で人の言葉に簡単に傷付いて全然冷静じゃないし
言いたいことだって声にできないまったく社交的じゃない
カッコ悪い自分。

だけど私もそんなに強くないから~♪⇐調べたら歌詞違った(笑)
正:だけど私もほんとはすごくないから~♪
(Sweet 19blues/安室奈美恵)w

小学校3年生ぐらいまでかなぁ、
こうゆう自分が「私」でした。
もちろん今だっているし、てかむしろ今これ↑そのものですw
でもそれすらなかったことにしたくって、小学校の時からの友達みんな切って
新しい自分に生まれ変わって、強い女の道を歩いて行けると
思っていました。

そうやって無自覚な無理をして生きていくと、あるところでなりたい自分にさえなれなくなりました。
ちょうどその頃にhideさんに出逢ったんですが

(ネットで探しましたが公式のものが見つけられず・・すみません勝手に貼り付けます)
紅白に出るアーティーストになったhideさんは
ダサくてかっこ悪かった頃の自分を忘れていなかったんだなぁと
思ったんですね。

そもそも理想像を創り出してそこを目指していくということは
必ず"嫌いな自分"というものも存在します。
私はこの"嫌いな自分、認めていない自分"というものを、無かったことにしようとしていたから
歳を重ねた現在その"嫌いだった自分"そのものになって生きているのだと思います。
理想像を生きれば生きるほど、その子を否定し続けることになるんですよね。

でも、"理想像"を目指すことは、決して悪いことではありません。
顔や体型を変えることで自信が持てるのなら、整形に大金を掛けたりダイエットを頑張るのもとっても良いと思うんです。

前記事にも書きましたが
特に男性は僅かにでも支配欲を満たした時に
女性は(最近は男性も)僅かにでも容姿に自信が持てた時に
「自分は強くなった」と感じて、本来の自分から遠ざかり"エゴ"を強化します。
エゴが強化されると"考える生き方"になります。
思考型になると体感力(味覚や臭覚含め)が下がります。
体感力が落ちると幸せを感じにくくなるのです。
そのため優越感という刺激を追い求め、他者との比較競走から抜けられなくなります。
人類の不幸は「優越感を得ることを目的にする」ことで起きているとさえ言えますので
理想像に近付いた時こそどうか、弱かった頃の自分と向き合うようにしてほしいと思います。
それもこれも、全部、あなた。なのです。

バービー人形みたいな容姿も知名度も、
3次元の私達にはとても魅力的に映るので、目指したくなる気持ちはとてもよくわかるんですが
憧れのその人達も、心底幸せなのかは、ご本人にしかわかりません。
理想を演じたまま知名度が上がると、自己を破壊し兼ねませんので
カマたくさん、すごいなぁと。
ここへ来て告白する勇気。
これから更に発展、繁栄していくんだろうと思います。楽しみですね。





一番じゃないと死ぬ病の時には
一番じゃないと死ぬ病を持った人と出逢います。
そして鏡を見るのです。
鏡の中の自分は、倒すことができませんでした。
そして彼女は、私自身に戻ってきました。

「私も、あなただよ」

「おかえり」

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