UXリサーチでのバイアスについて
couseraのUXデザインの講座で学んだことをまとめます。
(Start the UX Design Process: Empathize, Define, and Ideate
Google Week1)
UXリサーチをするときには、6つのバイアスに注意する必要があります。
①確証バイアス(confirmation vias)・・・自分の仮説を裏付けるデータに引き寄せられる。
対策→open-ended questionにする、サンプルを増やす
②偽の合意効果(false consensus)・・・他の人も自分と同じように考えていると思ってしまう。
対策→自分の思い込みを明確にする。自分の製品を体験してもらっているときに、割り込まない。
③近接誤差( Recency Bias)・・・最後の会話で聞いたことが一番印象に残り、評価にも影響してしまう。
対策→それぞれの会話でメモを取る。
④初頭効果(primacy bias)・・・最初に聞いたことが一番印象に残ってしまう。(primacy biasと似ている)
対策→全てのインタビューを同じように行う。
⑤暗黙のバイアス(implicit bias)/無意識のバイアス(unconscious bias)・・・無意識のうちに持っている偏見やステレオタイプ。全員持っている。人種、年齢、性別、社会経済的地位、能力など、限られたアイデンティティプロファイルの範囲内でのみインタビューを行ってしまったり、質問の仕方が違ってしまったりする。
対策・・・自分の行動を振り返り、他人に指摘してもらう。(参考:IAT)
⑥サンクコスト(sunk cost fallacy)・・・プロジェクトに時間を費やせば費やすほど、失敗したとか時間を無駄にしたと感じずにコースを変えるのが難しくなること。
対策→プロジェクトを小さいフェーズに分け、継続するか中止するか決めるポイントを決めておく。こうすることで、プロジェクトが進みすぎる前に後戻りできる。
他にも・・・
☆フレーミング効果(framing effect)
「この改善したアプリ、どう思う」と聞かれると、「改善した」というのを聞いてしまったせいで、答えが変わってしまう。
☆バンドワゴン効果(bandwagon effect)
グループに質問すると、最後の人は答えるまでに他の人の意見を聞いているので、答えが変わってしまう。そうならないように、グループでディスカッションをする前に録音してもらったり、紙に書いてもらったりする。
☆社会的望ましさのバイアス(Social desirability bias)
自分の製品にワクワクしていて、質問するときに楽しそうな声で質問されたら、正直にネガティブな答えが出来ない。そうならないように、改善するために正直な意見が欲しいということを伝えて安心してもらう。
☆アベイラビリティーバイアス(Availability bias)
締め切りや予算の関係で、想定しているユーザーとは違う人に質問してしまうこと。
❤︎感想
心理学っぽくて面白い。リサーチについてもっと学びたい。