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ルワンダで急に40.2℃の発熱からの入院。原因はまさかの◯◯炎?



こんなことはもう起こらないと信じて、今回の症状や経緯、病院での流れなどを記録します。



4/21(金)
・歩くのもきつい程の謎の腰の痛みが出る
(寝違えた?生理前だから?)

・太もも、ふくらはぎの筋肉痛
(久々に学校が始まり子どもたちと遊んだから?家で縄跳びしたから?)

痛み止めの薬を服用。


4/22(土)17:00頃 39.7℃の発熱
それまでは、上記の症状以外は何事もなく元気だったのでびっくり



夜ご飯はりんごとバナナという🦍食と、ポカリがぶ飲み。19時に寝る。

暖かい格好で寝たら大汗かいて、涼しい格好に変えたら寒気と震えが止まらなくなった。人間ってこんなに勝手に体が震えるのってくらい震えた。激しい関節痛。頭も痛い。寒いよりはましかと、再び暖かい格好にし、馬鹿みたいに汗をかいて寝た。シーツも枕カバーも髪の毛もびっちゃびちゃ。


解熱薬や頭痛薬を数回に分けて服用。



4/23(日)5:00    37.2℃  

大汗をかいたからか、劇的に熱が下がる。
自分の意地でも熱下げるぞ執念に、我ながら「あっぱれ」をあげた。


いつも通り朝ごはんを作り、昼は予定があったので街をふらついて外食した。


昼過ぎ家に帰り、ぶりかえさないよう、念のため寝ておくか〜と昼寝。


16:00   40.2℃    


ぶりかえした

というか昨日越した。


嘔吐の症状がないから大丈夫だと思っていたけど、40℃越えにさすがにびびり、アフリカのやばい病気じゃないやろうなあと疑い始める。


蚊に刺された記憶はないが、一応マラリアの症状を調べると、


「発熱」「悪寒」「頭痛」「関節痛」「嘔吐」



え、見事に嘔吐以外当てはまるやん。マラリア説ありえるやん。発症してもうすぐ24時間経つやん。待って、死にたくない。


熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、しばしば死に至ります。

厚生労働省検疫所HPより



急に怖くなり、HA(健康管理委員)さんに連絡。さすがHAさん。休日なのにすぐに返信してくださった。


とりあえずマラリアテストをすることに。でも、ベッドから起き上がるのも辛い。
「◯◯ぃ(隣人)マラリアテストやってぇぇ」って泣きついたほど。(もちろん心の中で)


マラリアテストは無事に陰性。一安心。

生々しいのをすみません。


キガリの病院に行くため、翌日の朝8時頃HAさんが家まで迎えに来てくださることになった。

寝る前に解熱剤を服用



4/24 (月)6:00  39.8℃


解熱剤効かへんかった。

お迎えは朝の8時頃のはすが、もう一人体調不良の隊員が出たらしく、うちに着くのは13時頃になるとのこと。家のベッドで一人、ただただ苦しみに耐える地獄の時間だった。「もう無理ですぅ」って言ってた。(これは声に出して)






13時頃、お迎えの車が到着。
先に車に乗っていた体調不良者がまさかの隊員で笑った。「ナンデオマエヤネーン」って心の中でツッコんだ。



車の中では話すことさえできずぐったり。目をつぶってキガリまでの道のりを無心で耐えた。


HAさんは車の中で「もうちょっとだからね」とか「病院に着けばもう大丈夫だよ」とか度々優しい声かけをしてくださった。

15時半頃、病院に到着。
着いたら「よくがんばったね」って。




院内を歩くのもしんどい程つらかったので、受付のルワンダ人女性が車いすを用意してくださった。優しい声かけをして、私の肩や背中をさすってくださった。そのホスピタリティはまるで日本の看護師さんだった。




病院に着いて安心したのと、HAさんやその女性の優しさが相まって涙が滲んできて、そんなにつらいのかと更に心配させた。




そして、私の様子があまりにひどかったからか、点滴が必要だったからか、まさかの入院となる。血圧が基準値より低かったからかも。


病室に入ると、すぐに点滴と注射をしてもらった。少しずつ体が楽になっていく。最初は39.6℃だったが、18時頃には37.1℃に。
すごい。


頭痛だけはずっと治らなかったが、話ができるようになった。ちょうど同じ病院で受診していた隊員が検査の結果待ちだったので、一緒に私の病室で待機。



こんな汗だくの汗くさの髪ボサボサの、スマホの顔認証もしてもらえないようなボロボロの姿を見られるのが気の知れた隊員で本当によかった〜〜。気を遣わない相手で助かった〜〜。



結局その日は点滴を合計4本と注射を2本。


看護師さんもお医者さんも、血圧や酸素を測ったり、様子を見にきてくれたり、ちょこちょこ病室に顔を出してくれた。


みんな親切。


その日の食事は、昼にりんご1個。夕方にビスケット5枚。





夜中、寝つきが悪くちょくちょく起きる。

その度に熱を測るが
39.5℃  39.6℃など、39℃台をうろちょろ
点滴が切れると再び高熱が出るのか…



4/25(火) 6:00   39.5℃
朝一、もう一度点滴をする。


シャワーを浴びようとバスルームに行ったら立ちくらみがして、吐き気を感じる。



念のためトイレの前に行ったらすぐ吐いた。
ろくなもん食べてないから水しか出ないけど。今まで吐き気はなかったのに…調子わるなってるやん…と萎える。



その後、なんとかシャワーを浴び(まさかの水シャワー)、吐き気を止める点滴も入れてもらう。

こんな綺麗なバスルームやのに水シャワー



病名は、「敗血症」かなあ?でも定かではない。みたいな感じ。

点滴しても熱は治まらないし、吐き気まで出てきたし(結局午前だけで4回吐いた)、もしかしたらこのままよくならないんじゃないかと心が折れかけ、不安が募っていた。



看護師さんには、「お前はご飯食べなあかん!ビスケットじゃ不十分や!」と言われた。
朝ごはんを持ってきてもらうが、食べられたのはパン1/2とバナナ1/3本。




頭痛の飲み薬も追加で服用







昼(といっても15時頃)
「だからお前は食べなあかんのやって!食べたら元気になるんや!大事なのは食べることや!」と強く説得され、まあ確かにと思い、近くのレストランで注文してもらう。


ゆで卵、トマトと玉ねぎサラダ、ライス、肉



ちょっと待てぃ!!
卵3個聞いてないし、肉も薄い味付けがいいって言ったし、ライスなんてほんのちょっとやで?ガチェガチェ(キニヤルワンダ語で少しという意味)やで?って念押ししたのに、何やこの量は。


ってなったけど、陽気な看護師さんが、こっちが恥ずかしくなるぐらいの丁寧すぎるお世話をしてくれたから、まあいいかと。

以下、陽気ナースのお節介シリーズ

・全ての皿のラップをはがす
・ゆで卵の殻を全部剥く
・ゆで卵に塩をかける
・肉を一口サイズに細かく切る
・あーんして食べさせてくれる
・ペットボトルの飲料を飲ませてくれる
(下2つは自分でできると申告しました)


「お前が食べるの見てるからな〜♪」
って病室のイスに座り、事実上ちゃんと食べるかの監視をされ、


ちょっとでも手が止まると
「What happened!?」と圧をかけられた。



少しでもゆっくり食べて、口を大きく動かし、ちゃんと食べてますよーアピールをする工夫が必要だったが、この「食べろハラスメント」による強制力が、後の回復につながったのだと思う。


完食ではないが、食べ終わったのは16時前。



その後、この高熱の原因がまだ分からなかったので、尿検査とレントゲンをすることに。



尿検査はふつうに終わり、レントゲン室に向かう。専用の検査着に着替える…



ちょっと待てぃ!!

ルワンダサイズの検査着大きすぎて、服着たところでほぼ見える。↓こんな感じ

レントゲンの検査着



とりあえず必死に前を隠そうとすると、後ろこんな感じ↓


…いや京都祇園四条の花魁体験か。




まあそんなこんなで検査が終わり、しばらくHAさんと話しながら待っていると、検査の結果が来た。


そこで、今回のこの高熱の原因がほぼ明らかになった…!



原因は、まさかの「膀胱炎」


膀胱炎は6年前、ユニクロのレジがあまりに忙しくてトイレに行けなかったとき以来なっていなかったのだけれど、


実は、先週から膀胱炎のような症状に悩まされていた。病院に行こうか悩んでいたが、21日(金)には自然と症状が治まったためそのままにしておいた。



尿検査の結果により、明らかに異常な数値の細菌がいたということが判明。尿路感染というやつらしい。



とりあえず、原因が分かって一安心。「原因不明」が一番不安だった。スッキリして一旦HAさんとお別れ。



そして、その夜(20:30)また爆盛りご飯。
少しやで?少しやで?と強調してこの量。

おもてた量の4倍


昼ごはんが遅かったのもあり、さすがに食べられず4/5は残してしまった。ごめんなさい。



その日の夜、寝る前、夜中起きた時、早朝、何度測っても、熱は35℃台。

こりゃ退院ですわ。と確信する。



その予測通り、朝の体温と血圧、酸素チェックにより退院が決定。

祝いのシャワー(?)を浴び

ケトルを借りて水浴びからお湯浴びにランクアップ




私がどんなにしんどくてもびっくりするぐらいのハイテンションで部屋に入ってくるマネージャー的なポジションの男性に祝いのポエム
(以下掲載)をもらい


「昨日のキミは笑ってない
 でも今日のキミは笑ってる
 生まれ変わり新しい日が始まる」



HAさんに手作りおにぎりをもらい

久々の海苔の匂いと大好きな梅干し


おにぎりを見て、匂いをかぎ、一口かじったとき、涙が出そうになった。というか少し出た。

おにぎりの威力ってすごい。コンビニじゃなくて、もちろん手作りおにぎり。


その威力を、22年も前からハクは知ってたんやなあ。


「弱っている者にはおにぎりを与えよ」

私も今後の人生これを胸に刻み行動して参ります。



少しずれましたが、今回の高熱は理由が分からなくて本当に不安だったけど、勤務時間フル無視で対応してくださったHAさん、頼れるお医者さん、親切な看護師さん、優しいスタッフさん(洗濯に出してたブラトップ一枚なくなったけど)、共に受診し色々助けてくれた隊員(早く良くなってね)、たくさん心配のコメントをくれた皆さんのおかげで、元気になることができました。



ご心配をおかけしました。
そして、本当にありがとうございました。



私たちの隊次、今体調崩す人が多いらしいです。もうすぐ任地に来て一年。楽しいなと思っていても体は弱っているらしいです。体調問題児の私が言えることじゃありませんが。

2022-1の皆さん、体調には十分気をつけてください。


体が資本!
無理せず、自分の体を一番大事に。

そして特に女性の皆さん。
どんなにトイレが汚くとも、流す水がなくとも、紙がなくとも、トイレにハエがいようとも、尿意を感じたら我慢せずに行きましょう
🚽

膀胱炎、オソロシヤです。




もしこれから途上国のローカルエリアに長期間滞在する方で、膀胱炎経験者の方は、「ボーコレン」を持ってくることを強くおすすめします。あれ、一発で効きます。

私、持ってこなくてすごく後悔しました。




それでは最後に、
本当にどうでもいい写真を1枚。


二日間シャンプーしてない髪は触れないで


わたくし、入院中にアニエスベー着てました♡「ルワンダで」ということに価値がある。(衣類のほぼ全てが汗だくのため、HAさんが貸してくれた)

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