ストレス発散に効果的!コーピングってなに?
最近、耳するようになったコーピングってご存知ですか?
私は最近知った言葉だったので、ちょいと勉強してみました。
コーピングとは
ストレスの原因となる「ストレッサー」や、ストレッサーがもたらす「ストレス反応」に対して、
自分を助けるために何らかの対処をしたり、工夫をすることです。
最近は企業においても、メンタルケアの一環として、このコーピングについて、社員が学ぶ場を設けることが増えてきました。
企業では「ストレスコーピング」と呼ばれることも多いようです。
大まかな流れ
まずは対処方法(コーピング)を用意し、ストレスが発生しそうな時に、用意した対処方法で対応する方法です。
ストレスの原因
英語だとストレッサーは
「Stressor」となりますが、
私が初めてこの言葉を聞いた時は
「人」を指すのかと思いましたが、
ストレッサーとなるものは、
ストレスを感じる人によって違うので、人とは限りません。
ただ、わかりやすいのが、
職場で意見がぶつかりやすい「人」、
あなたを都合よく使う「人」と
アドラー心理学で「人生の悩みは人間関係である」というように、
人間関係からストレスが生じることが
多いです。
しかし、
天候だったり、仕事量だったり、
親の介護だったりとストレッサーとなるものは限りがありません。
そしてまた、ストレスのない人生はありえないのも事実です。
従って、どのようにストレスをかわすかが大切です。
コーピングの具体例
コレクション作業
まずは落ち着くこと。当たり前のようですが、ストレスを感じた時の心は大きく揺れています。
・セルフハグする
・自分の体を優しく撫でる
・大きくため息を吐く
・トイレに避難なとなど
と小さい動作ですが、自分が落ち着ける方法を見つけましょう。
また、気晴らしになる方法をかき集め、これも書いてコレクションしておきます。
・寝る
・趣味
・掃除
・スイーツ
・SNS
・温泉(自宅を含む)などなど
とインドア・アウトドア問わず、
「あなた」がリラックスする方法をであればなんでも構いません。
それを書き出しておきます。
好きなもの、ことを書き出す
イメージするだけで心が和むものも、
たくさんコレクションしておきます。
また、
・ストレッサー
・ストレスを感じた時に自分がどうなるかを書き出す
これにより、原因とその後の自分の反応を視覚化します。
このように、
ストレスをご自身から剥がすのに
頭の中に浮かんだことをを閉じ込めておくだけでなく、
「書き出しておく」ことがとても重要になります。
ストレスと向き合う
ストレスをストレスと感じるのはあなたです。
つまり、あなたはあなた自身の無意識の自動思考の下、ストレスと感じています。
そこですべきことは、「自分を辛くさせる自動思考に語りかける」ことです。
「どうして、そう思ったのか?」
「どこが、辛かったのか?」
「どの言葉に傷ついたのか?」などです。
これもコーピングのひとつになります。
コレクションの活用
いざ心が重く感じたり、楽しくないなと感じ始めたら、これまで書き出しておいたコレクションを活用します。
落ち込みが深刻なら、自分を落ち着かせるコレクションから始めます。
落ち着かせることができたら、
気晴らしや好きなことをしたり、好きなものを眺めたりします。
こうやって、ストレスのガス抜きをこまめに行っていきます。
ここでポイントとなるのは、かわす方法は大きくかわせるものを狙わないで、小さくかわす方法で十分です。
もし、
一つの「なにか」に対して、
コーピングが役に立たなかったといううことがあれば、
別のコーピングを試してみようというように、やり方を変えて、その時の自分に合うコーピングを見つけることが大切です。
そのためにどのような対処方法があるか、どのような工夫ができるかといった事前のコレクションが必要になります。
コーピングのポイント
何か課題に取り組むときは、気晴らしをし先にした方が心が軽くなった状態で取り組むことができます。
課題がいくつかあるときは、
確実にできそうなこと、ひとつに絞ります。
他にも、
人と繋がることは重要なコーピングですし、マインドフルネスは強力なコーピングです。
増殖させる
コーピングレパートリーはたくさんコレクションし続けましょう。
いつも持ち歩くものに挟んでおいて、
休日のお出かけにはレパートリーシートだけ持ち出して、新しいコーピングを発見したら、すかさずコレクションに書き足していきましょう。
コーピングの引き出しは多い方が、
いざという時にきっとあなたを楽にしてくれます。
さいごに
ストレスはきちんと感じ取り、受け止め、
ちゃんと処分してあげることが、コーピングの目的です。
今回は参考文献として『セルフケアの道具箱』を使用しました。
コーピングの方法や、もっと発展的な内容もたくさん記載があります。
なにかしらの理由で、カウンセリングを受けられない人のために書かれた本です。
カウンセリングと同様、1〜2年横に置いては眺め、お守りがわりにちょうど良い本です。おすすめします。