【①刀キャラの回】「自分史上最高の推しになる」ポージングワークショップ@9/3コスカフェ鹿児島
「ポージングに苦手意識がある」
「イメージ通りのポーズができない」
イベントやあわせの際「自分のポーズ、ちゃんとできてるかな…」と不安になる。
そんなコスプレイヤーさんのお悩みにお応えするべく、9月に鹿児島でポージングのワークショップを開催しました。
「自分のポージングにちょっと自信が持てるようになる」
「私にもできるかもしれない、と希望が持てる」
そんな喜びを参加者様と共有することに焦点を当て、初心者さんでも簡単に取り入れられるポージングのコツを3ステップにまとめ、シェアしました。
ワークショップ中に練習するポーズは、今回はリクエスト制。
参加者の皆さまからチャレンジしたいポーズのリクエストを募り、講師が事前に分析、当日参加者様に向けて解説するスタイルです。
リクエストに合わせて「刀キャラの回」と「特攻服キャラの回」の2コマを開催しました。
この記事では、刀キャラの回の様子をご紹介いたします。
▼今回のワークショップ詳細はこちらからご覧いただけます
お読みいただく前に共有したいこと
✴︎この記事に書くコスプレポージングのコツは、あくまでひとつのアイデアです。ポージングで大事になってくることは、撮りたい表現や画、それに伴うカメラの向きや画角によってその都度変わります。
個人的な好き嫌いもあるでしょう。
絶対的な正解を書いているわけではありませんので、「へ〜こういう考え方もあるんだ」くらいのフランクな気持ちでご覧ください。
気に入っていただけましたら、撮影の際のヒントやインスピレーションにご活用いただけますと幸いです。
✴︎私は今回抜刀術を使う呪術剣士ちゃんのコスプレでイベント(※)に参加しましたが、ワークショップ中は捏造稽古着&捏造ヘアスタイルでお送りしました。
記事に登場する際はキャラそのままの姿ではありませんが、ご了承くださいませ。
※今回開催したワークショップのホストイベントは「cos.CAFE」さん。
3ヶ月ごとに開催されている、鹿児島市内のコスプレイベントです。
イベント詳細は記事の下方にて。
それでは本編へどうぞ〜!
【初級】刀キャラポーズでまず意識したい3つのポイント
刀キャラポージングでまず最初に意識したいポイントは以下の3つ。
①画面に「斜めライン」を作るよう意識
②手足を前に、顔を後ろに
③刀は「面」を見せる
まずは、①画面に「斜めライン」を作るよう意識。
これは戦闘中のような臨場感を出すため。
勇ましい武士の浮世絵などをご覧いただくと、意味合いがわかりやすいかもしれません。
よくよく絵を観察してみると、画面の中がいくつのもの「斜めライン」で構成されていることに気がつくでしょう。
例えば、このように。
画面にリズムを感じますね。
鬼気迫る武士の表情も相まって、迫力満点です。
垂直ラインの画もかっこいいですが、やはり斜めラインを意識すると一気に躍動感が出てきます。
目線の先に敵がいるんだな、という印象が強くなります。
続いてふたつ目のポイント、②手足を前に、顔を後ろに。
これは背を高く見せたり、小顔に見せたりするため。
特に男装では注目したいテクニックです。
このポイント②については、次回の「特攻服キャラの回」で詳しく解説しようと思います。お楽しみに。
続いて、③刀は「面」を見せる
これは刀キャラコスで最初に覚えたい必須テクニックです!
撮りたい画にもよりますが、刀の迫力やかっこよさを伝えたい場合、刀の横っぱらを見せるように意識すると上手くいきやすいです。
例えば、下記の画像。
これはこれでアリなポーズ。
ですが刀を印象づけたいなら、なんとなく物足りない雰囲気です。
刀がどれくらいの大きさなのか、どんなディテールなのか分かりづらく、印象が薄い。
お次はポイント③を踏まえたバージョン。
顔が隠れちゃいましたが(笑)
刀の横面をカメラに見せるように持てば、刀のストロークが長く写り、刀の印象が強くなります。
どんな刀を持っているキャラなのか分かりやすく伝えることができるし、刀の重さ、振った時の感触など、身体感覚に訴えるような臨場感あふれる一枚が撮れる気がします。
また、刀のストロークが長くなることで対比的に小顔に見えたり、身体がスリム/コンパクトに見えるサブ効果もあります。
皆さんが撮るときはお顔が写るように工夫してください。
(わざと隠したいときはそれもアリ)
刀キャラ共通の基本ポイントは以上の3つ。
それでは上記の3つのポイントを踏まえて、実際にワークショップで練習したリクエストポーズを見てみましょう。
【リクエストポーズ①】不殺の流浪人、抜刀ポーズ
刀キャラの回、リクエストポーズひとつ目。
不殺を貫き人を助ける、憧れの流浪人になりたい!
そんな参加者様の想いを叶えるべく、実写映画を参考に抜刀ポーズを分析・解説しました。
前述したポイントを反芻してご覧ください。
①画面に「斜めライン」を作るよう意識
すねの流れ、尻上がりの刀に注目。
②手足を前に、顔を後ろに
手足をドーンと手前に持ってきました。
③刀は「面」を見せる
カメラの目線に対して、刀がバチッと垂直に。
いかがでしょうか。
その他にも、このポーズ専用の細かいコツはたくさんあります。
それらのコツに沿って画像にこまごまと番号をふってありますが、詳しい解説はワークショップ参加者様だけの参加特典ということで(^^)
ワークショップ中のお写真を少しご紹介。
刀キャラ回開始直後は、このポーズをリクエストいただいた流浪人さんと一対一で稽古をしているような光景でした。
作品クロスオーバーのツーショットですが、どちらの作品も好きな私には胸アツ。
途中、流浪人さんのカメコと化す呪術剣士ちゃん。
撮れたお写真がこちら。
コスプレ始めたて、抜刀ポーズ初挑戦なのに素晴らしい出来。
腰がしっかり落ちていて、身体能力が高いキャラなりの表現に近づくことができているのではないでしょうか。
これだけ足幅を広くして姿勢をキープすることは、慣れた人でも案外キツイもの。
バチッとキメてくださいました。
お手本画像のまるきりコピーではないものの、逆にそれが良い。
レイヤーさんご本人のカラーがポーズに乗っていて、新しい表現が生まれています。
私のワークショップでは、「その人の身体だからこそ生まれる、オリジナルの面白み」も非常に大切にしています。
ワークショップ中を通して、徐々に完成度が高まっていった抜刀ポーズ。
練習すればするほど身体に馴染み、ご自身のものになっていくでしょう。
その後お家でもコツコツ練習してくださっているようで、感無量。
どんどん練度を上げていってください!
【リクエストポーズ②】抜き身の構え、コスプレバーション
リクエストポーズ、ふたつ目はこちら。
こちらはとある刀キャラのイラストをコスプレ表現へと変換したポーズ。
平面表現であるイラストから立体表現であるコスプレポージングへと変換する作業は、独特の面白さがありました。
リクエストポーズ①と同様に、
画面に斜めのラインを作り、手足が前・顔が後ろ、刀の面を見せています。
ここでちょっと、現実的な居合の目線で見てみましょう。
居合目線で言えば、実際に刀で人を斬ろうという時には、このポーズのような姿勢や構え方は絶対にしません。
居合は抜き打ちの一太刀で生死が決まる。
姿勢を大きく傾けたり足幅を大きく開いたりなど、ダイナミックに動けば動くほど、相手が斬り込む隙ができやすいのです。
隙が見えた瞬間ズバッと斬られて終わり。
つまりこのポーズは、実戦実用向きではないのです。
しかし居合とコスプレでは文脈が違う。
実用とは別に、コスプレには「魅せる」という戦いがあります。
かっこよく魅せるためには、多少大げさなくらいがキマる。
それがコスプレポージングの面白いところです。
流浪人レイヤーさん、こちらもバッチリ決めてくださいました。
目線に力を感じますね。
ワークショップ途中から、ブクロのラッパー次男くんが飛び入り参加してくださいました!
刀を持つキャラじゃなくても、ポーズがバッチリ決まれば「こういうのもありかも?」と思えちゃう不思議。
体軸がしっかり通り、全身がエネルギーに満ちている。
刀キャラには欠かせない腰のどっしり感、そして目の前の相手に向かっていく強い意志が見事に表現されています。
こちらのリクエストポーズ②はアレンジ無限大。
刀の構え方や、カメラアングル・トリミング等を工夫すれば、もっとダイナミックに、もっと多様な表現が可能になるでしょう。
いろんなアレンジを試していただきたいポーズです。
微笑ましい練習風景も載せておきます(^^)
刀キャラポージングの完成度を上げる、古武術式のエクササイズ
刀キャラ回終盤、続々とラッパー美青年たちが集まってくれました。眼福。
課題ポーズの練習後は、ポージングのクオリティをさらに底上げするエクササイズをふたつ伝授。
刀キャラにピッタリな、古武術式のエクササイズです。
まずはとある古武術に伝わる秘伝の呼吸法。
大きく吸った息で、サムライの魂「丹田(へそ下あたり)」を刺激。
丹田が鍛えられると多少難しい姿勢でも足腰がどっしりし、重たい模造刀でもしっかりキープできます。
お次は、腕と足をより自由に扱いやすくするエクササイズ。
腕や足をグイッとひねるようにすると、関節の可動域が一瞬でスッと向上します。
関節の自由度が上がることでより細かくポーズの調節が可能になり、ポージングの
クオリティが自然とアップ。
さらに末端(手足)とコア(丹田や中枢神経)との繋がりを強化することができるので、全身のまとまりが生まれ、ポーズの説得力が上がります。
エクササイズの後、ポーズがとりやすくなったと感じて頂けたようでした。
コツコツ練習すれば身体能力そのものが上がってくるので、できるポーズのバリエーションも増えるでしょう。
体に気持ちが乗りやすくなり、表現力にも深みが出ますよ。
刀キャラの回、最後は皆で撮れたお写真を確認…
…からの笑顔!
この笑顔が見たくてワークショップやっているようなものです。
良かった!
ご参加いただいた鹿児島コスプレイヤーのみなさま、ありがとうございました!
これにて刀キャラの回は終了です。
次の記事は「特攻服キャラの回」。
お楽しみに〜!
次回【12/17鹿児島開催】ポージング&ムービングワークショップ
次回のワークショップは12月17日(土)、同じくコスカフェさんでの開催。
コスする以上一生使える、男女キャラ別ポージング黄金ルールをシェア!
ポージングだけでなくムービング(動き)まで網羅する超豪華版です。
コスプレイベント「cos.CAFE」イベント詳細
ワークショップ開催の度にお世話になっている、コスカフェさんの公式ホームページです。
九州レイヤーさんは必見!
はじめたての初心者さんにも優しいイベントです。
コスプレポージングの研究過程まとめ
Twitterにてポージングの研究過程や日々の身体づくりについて発信しています。
コスプレポージングに好相性、古武術式トレーニング
福岡市内にて、古武術式トレーニングのパーソナルレッスンを開講しています。
「推しキャラの輝きを地で行く身体をつくる」がコンセプト。
古武術の身体論をベースに、筋力・柔軟性アップはもちろん、筋トレやストレッチ以上に大切な「思い通りに動く運動センス」を高めるコツをお伝えしています。
コスプレイヤー様大歓迎です!
興味を持っていただけましたら、まずは体験セッションへお越しください。