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幼少期


私には父が1人と母が2人いる。
私は産みの母を人に話すときは、ママと言い、育ての母を人に話すときは、お母さんと使い分けている。

私のママはすごくひどい人だ。
ノリでヤッた男との間に私の姉を授かり、それを不憫に思った私の父が母と結婚して私が産まれたのだ。結局、私が5歳のころ2人は離婚した。
ママが不倫していた。

私は不倫相手に会っていた。
夜中までカラオケや居酒屋に連れまわされ、ひどいときは、相手の男の家にまで連れて行かれる始末。知らない家のリビングで1人で寝た。
たったの4歳で。
優しいお兄ちゃんだと思っていた人は、ママの不倫相手だった。

何度も女になっているママを見たし、何度もママの彼氏に会ってきた。
どの人もいい人とは言えなかったけど、隣にいるママが幸せそうだったから、それでよかった。
でも結局離婚した。(そりゃそう)

保育園の帰り、ママの車の中で寝てしまっていて、起きたら父とママが言い争いをしていた。
今でも、ハッキリ覚えている。
その頃から親にわがままを言えなくなった。
だから私は、毎回できるその時の彼氏にわがままを言いすぎて怒られる。
きっと、若い頃のママもそうだったんだね。
知らない間に、ママに似てきてしまっていた。

もし、私に娘ができるのならば、その子が思春期に入る前から、女ではなく母として、ママとしてその子に向き合っていきたい。
高校卒業までは親がわがままを聞いてあげて、寂しさを埋めてあげる、それが私の中でベストだ。
子供ができたのなら、悲しい思いはさせぬよう、素敵な人と結婚して、目の前では喧嘩せず、わがままも受け入れてあげよう。

これは私の幼少期と、ママから学んだことだ。

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