脳内が読み取られている、の仕組み
今回は統合失調症の陽性症状である「脳内が読み取られている」という感覚について、解説していきます。
五感が狂う
ストレスがかかり、過労状態になると、五感が狂います。有名な、幻聴・幻臭などです。
また、夢と現実の区別がつかなくなります。健康な人でも、夢の中では夢だという自覚が持てませんが、夢かから覚めれば区別がつきますよね。予兆が起きると、夢の知覚がはっきりしすぎます。私の場合、五感が狂うより先に、目をつぶった時に出てくる想像がはっきりしすぎることが起きます。その際はゆっくり休んで備えます。
神経が過敏にもなります。
思ったことが現実に反映される
シンクロニシティ、という言葉を聞いたことがありますか?あることを考えていると、それに関係した現象が起こりやすくなる、という考え方です。
これはよく起こることです。なぜなら、注目していることが、今までスルーしていた脳の知覚フィルターにひっかかるからです。
神経が過敏になると、思ったことが現象として起こりまくります。些細なことにも反応するからです。これが偶然と捉えられる範囲を超えて起こりまくったら、「脳が読み取られている」と勘違いするのもしょうがない、と思いませんか。
引き寄せの法則、という、量子力学では似たものの波長が呼応する、という考え方もあります。こちら理系の視点から調べてみると、妄想障害の方はすこし安心するかもしれません。
夢を現実と知覚する
夢と現実の区別がつかなくなります。そして夢の中で、脳内が読み取られてたり、周りの人が自分の一挙手一投足を噂している前提で進んでいきます。
最近あった出来事
電車に映った私を見て「髪が薄くなったな...」と感じました。するとその日の夜、google の広告で「髪が薄くなったと感じた貴女に」というものが表示されました。こちら「30代女性の興味」でターゲットにされただけですが、神経過敏な方だったら誤解してしまうと思います。google の広告はつらいですね。
おわりに
以上、ご理解いただけましたでしょうか。統合失調症の症状は紐解いてみると理にかなっています。「神経過剰になるまでストレスをためる」というのは、一般の方はなかなかないでしょうが、そうなってしまったら、誰でも起こりうる症状です。
一般の方はそうなる前に、発狂やパートナーへの暴力、などで昇華するのでしょうか。まわりは迷惑ですが、おかしくなる前に対応するのは、自分のことを考えれば正解です(DV は悪ですが)。鬱憤を晴らすような趣味をこまめにできたらいいですね。こちらも研究していますので、共有したいと思っています。