ひとりとふたり
約一週間のひとり暮らしを久しぶりに体験した先週。
とはいえ母が泊まりに来た日もあったし、友達が泊まりに来た日もあったから、なんやかんやひとりでいる時間は少なかったけれど。
前々から行ってみたかったスナックニューショーインに行ってみたり、聖蹟桜ケ丘の夜を楽しんだりもした。
久しぶりに酔ってふらふらと帰ってきた日はこぺちゃんと一緒で、節分豆をお土産に持ってきてくれた彼女と一緒にふわふわしたあたまで大笑いしながら豆をまいた。
翌日はひとりで家中にちらばった豆をぼんやり眺めながら、あー片付けなきゃなと思いながらそのままにして過ごした。
翌々日はひとり暮らし最後の日。
今夜帰ってくるのだから片付けなくちゃと箒ちりとりで豆を拾う。
帰ってくるなら、せっかくなら
綺麗な部屋で迎えたいなと思ってあちこち掃除して気持ちよかった。
いつか作ろうと思いながらずっと作っていないハンバーグを今夜こそとも思ったのだけど、仕事の帰り道は風に飛ばされそうなほど寒くてひるんで、そそくさとおうちに帰ってきた。
おうちにあるもんで作ろうと節分豆の残りで豆ご飯を炊き、大根とわかめをお味噌汁を作り、昨晩作っておいたがんもと白菜の煮物に火を入れた。
素朴なごはんだなぁと思いながらもしみじみおいしかった。
(帰りは遅くだったからひとりで食べた)
久々に会ったら、なんでだろう
ちょっと恥ずかしかった。
うれしかったのかな。
うれしかったのか。
寒い寒い日だからお風呂も沸かしておいた。
遅いからなにか食べた帰ってくるんだろうなと思っていたけど
おなかが空いたようで食べてくれた。
わたしはお茶を淹れて向かいで飲みながらぽつぽつ話した。
そのあとことん、と眠りについてしまった夜だったけれど
たぶん安心感でいっぱいだったと思う。
ひとりで過ごす時間は学生の頃を思い出すようで楽しかったし、ときどきふっとちょっと寂しかったりもした。
どっちもいいなと思った。
でも今は
このひとと暮らすのが好きだなと思う。
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