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手を動かす

今朝は大雨。
とにかくいまいちやる気が起きない日。

朝起きてまずすることは、窓を開けてベランダに出ること。


なんと、豆の芽が出ている。
3日前に蒔いたばかりの大豆からむくりと、背中を丸めてゆっくり起きだすような感じで黒い土の中から白い芽が。感動。

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大豆にもいろいろな種類があって、色も形も様々でこんなに可愛いの、知ってるようで全然知らなかったよ。

ナチュラルフード 森の扉」の野原さんが届けてくれた種。
竹のプランターと、なんとも言えないいい香りのふかふかの土、とっておきの人参ジュースと共に送ってくれたのだ。

今年はおばあちゃんが紫陽花の株も分けてくれて、春にまりちゃんが分けてくれたホーリーバジルの種も蒔いたら芽が出てきて、ほとんどなんにもなかったベランダがいい風景になってきた。

育てるの苦手だと思っていたけれど、やってみたい気持ちはあって、今年はふいに種をもらったりしたものだから、挑戦してみている。

やってみると楽しいんだ、これが。

毎日毎日ごはんを食べて、いのちをいただいて生きているのだから、なにか少しでも自分で育ててみたいとずっと思っていた。

こうして始めてみるとベランダのすぐ向こうが建物に遮られていることだったり、ベランダがコンクリートで土と混ざらない質であること、スペース的に狭いことなどが気になってくる。

最近始めたぬか床(ぬかちゃんと呼んでいる)も畑の土に触れているような感覚で面白い。今のところ順調で、ぬか漬けが食卓に並ぶようになった。

梅雨が明けたら、たぷたぷの梅酢に浸かっている梅も干してみるんだ。


やる気がわかないときは無理にあれこれやろうとしないで、気分に任せてちょっとずつ手を、からだを動かしていく。

昨日のうちに仕込んでおいたアイスティーをミルクで割って飲んで、ちょっとやる気が湧いてきたところでほうきとちりとりで床を掃く。

掃除機も楽なのだけど、吉田さんの中津箒は履き心地がなめらかで気持ちがいい。特に畳との相性がいい。

いつのまにか重なり合っていた紙ものたちを整理してみる。

手紙や好きで集めてきたフリーペーパーやレターセットはなかなか断捨離がむずかしい。

でも、時々広げて見てみると、その時その時でいるもの、もう手放してもいいものがはっきりしてくるから、ちょっとずつ、定期的に整理してみている。

昔の写真もそう。高校生の頃の写真が特に多いのだけど、いつまでとっておこうかな。とりあえず今日はもう見返さないであろう1つのアルバムだけさよならした。

見返していて楽しい気持ちになるものはもうしばらくとっておく。


少しお腹がすいてきて、ホットケーキの生地を混ぜる。
小麦粉、たまご、牛乳、重曹でシンプルなレシピを参考に。

もう一度窓の外を眺めてみるも、雨は止みそうにない。

でも、この蒸し暑い時期に洗濯物がたまっているのはどうにも気分がいいものではないから、思い切って洗濯機を回す。


ひとつのことに集中するのがあまり得意でないらしく、気になったものを手当たり次第に、同時進行で気分のままに進めていくから、もう一度見やった机の上に紙ものが散乱していてげーっとなる。

これ以上今日は進められる気がしないので今日はここまで。

整理しているうちに見つけたカードに手紙を書いた。
84円切手が残り一枚になってしまったから、買いに行かなきゃな。

素敵な切手はとっておきたい気もするけれど、ただでさえ紙はどんどん増えていく一方だってことに気づいてからは、どんどん使うようにしている。

切手だけじゃなくて、食料とか、ほかのものもそうだけど、なくなりそうになったら買い足す方がわたしは好きみたいだ。

なくなっちゃったら慌てて買いに走るよりも、あるもので工夫する方が楽しい。


それから二度寝して、起きたら雨が上がっていた。

ラッキー。

洗濯物を急いで干して、電車に乗って青葉台のお蕎麦やさんへ。

更科」という名の蕎麦屋さんに、こぺちゃんとしょうちゃんがリヤカー八百屋「まる然」で出店していたから。

ふたりに会いに行くのは楽しい。あちこちに出店するスタイルもとてもいいと思う。わたしが作っているお菓子も販売してくれていて本当にうれしい。

今日はインカのめざめという中が黄色いじゃがいも、生でかじってもおいしいらっきょう(量り売りで200g)、薄皮丸茄子、ピーマンを買わせてもらって、こないだ置き忘れてきた岡山の旅農人ふぁーむの「天空のくろみつ」も受け取ってきた。

お蕎麦やさんの開店まで少し時間があったから、駅前の無印でしゃりしゃりさらさらとした質感のシーツを新調。大君が欲しいと言っていたサーキュレーターも思い切って買った。

更科さんのお蕎麦は歯ごたえがしっかりとしていて美味しくて、海老天も野菜天も堪能。揚げ出し豆腐にはとろろと山菜がのっていて、これまた美味。

そばがきのお汁粉もほっとする味でよかったな。

店主の吉野さんから蕎麦の実と蕎麦粉を受け取って、グラノーラを作ってみることになった。新しい素材、わくわくする。


帰ってきてさっそく、まだしっとり気味の洗濯物を部屋干しにして、サーキュレーターのスイッチオン。なめらか〜に動く可愛い子で、ロボットみたいだから名前をつけた。(ふうちゃん)


小腹が空いたという大君にホットケーキを焼いた。一口食べたけどおいしかった。マルベリージャムとよく合う。

帰宅してから見ていたウェディングドレスの「lecture de minuit」作家のさやかさんのインスタライブを見ていたら、少しちくちくと針を動かしてみる気になって、やぶけたままだったチュリダー(えみおわすでオーダーした薄手のパンツ)をちくちくと塗ってお直しした。

ayaちゃんのオーガニックコットンの刺繍糸「Sunny Thread」の箱を開けると綺麗な色が並んでいて、触れるとふわっとしていて、普段ほとんどやらない針仕事のやる気が出る。

この自粛期間中にやっと開けて使い始めた。穴あき靴下のダーニング(一度やったきりやっていない)もまたやってみたい。


とにかくちょこちょこと、手当たり次第に手を動かしてみると、行方不明だったやる気がいつのまにか手元に帰ってきていることがある。

はたらかないあたまを無理に起こすよりは、からだを先に、なんでもいいから動かしてみるとあたまがついてくる。

ダンスもいい。

今年初めのフラのレッスンで、どんな年にしたい?と聞かれた時にぱっと浮かんで口をついて出たのが「踊りを日常に」だった。


コロナの前と後では、生活スタイルも気持ちも、なんだかすっかり変わってしまい、フラのレッスンはこの先続けられるか正直わからないのだけど、約半年の間だけでも、LINA先生から教わったことはとても大きいんだ。






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