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syanhainihao
20年ぶりの歯医者記録 〜6本目〜
治療中の奥歯が死ぬほど痛い。
ジョギング等をすると、心拍に併せてドギュンドギュン痛む。
あまりの痛さにロキソニンに手を出す始末。
「ロキソニン! 飲まずにはいられない!」
思わずそう叫びながら度々飲んでしまう。
それ程までにすんげえ痛い。めっさ痛くて泣きそうになる。
三度目の治療をしに歯医者へ行くやいなや、奥歯が痛くて堪らなく実に不愉快、と助手に告げる。
すると主治医がやってきて「神経が残っているかもしれないから調べる」と言う。
「ふーん。どうやって調べるのかな〜」
なんてのんきに構えていたら、治療中の奥歯をつんつんしてくるではないか。
ゔぎああぁあああああぁぁぁあああぁああ!!!
身体が跳ねるほど痛み。つつかれる度「んぐぅ!」「ッグゥ!」とうめいてしまう。
なんだよ!? 私が何をしたって言うんだよ!! 止めろよおい! 止めろって言ってんだろ!!
握りこぶしを寸でのところで押さえ、肩で息をしながら主治医を睨む。
どうにも神経がまだ残っているらしく、本来ならば本日で奥歯の治療はお終いであるが、消毒を続けるとのこと。
あああん? 奥歯の治療は3回で終ると聞いていたのに、1回分増えるだとぉ〜?
「なぁあにぃいい!?!? やっちまったなあーーーー!!」
「男は黙って」「切腹!」「男は黙って」「切腹!」
などと脳内でクープポコがポコポコしていたが、無論そんなこと言えやしない。
大人しく消毒とやらに身を任せた。
次回も最初は麻酔なしで治療(つんつんする)と言うので、実に気が重い。