"module" crew “fame the mod” profile
fame the mod
モッズとは仲間意識がとても高く、互いを褒め合い(賛同)、時には反抗(否定)したりする、自己表現の塊りみたいな生き物だと考えている。
このマガジンの編集長という立場からすると、こういった否定的な事を書くべきではないであろうが、いちモッズとしてポリシーを持って生きている限り、このコーナーでは個人 "fame the mod" の自己主張として読んで頂ければ嬉しい。
①プロフィール
名前 → DJネーム・fame the mod
出身 → 熊本県
生年 → 1978年11月生まれ
動物占 → ペガサス
②主な活動・所属
モジュールマガジン編集長
DJ・選曲家
イベントオーガナイザー
スクーターチーム "The Chocolates" の残党
③好きな音楽・音楽について
もちろん "60s" は大好物だ。
ただそれだけがモッズかというとそうではない気がする。僕は時代の変化や好みなどに合わせて色んな音楽を吸収する質だ。
ネオモッズ期同様、本物のモッド達は、よりコアなソウル【 ノーザンソウル 】に向かったのではと考えられる。
モッズスピリットを継承したノーザンソウルシーンはハードモッズ達に始まり、70年代ウィガンカジノ、トーチなどのソウルクラブから発信し、ケブダージの登場もあって現在まで、モッズには成し遂げれなかったミュージックラバーの "聖域" として世界のコアなシーンとして存在している(その内のイベントの一つが神戸 "ヌードレストラン" 。ケブダージを筆頭に世界中のソウルを愛する者がゲストプレイしている)。
本来なら'66年以降のモッズとしてはイギリス北部で密かに熱を上げていたソウルボーイ達(ノーザンソウル)が、それを継承したという事が事実なのであろうが、そのクールとは真逆のエネルギッシュさから溢れるダンスに特化したファッション性などは、オリジナルモッズ・スピリットの継承とはまた違い、オリジナリティーから産まれたモノ。
音楽性の角度から着目しても、ダンスミュージックとしてのポテンシャルの高さは評価が高く現在の有名クラブDJにも多数影響を与えている。あくまでもコアなソウルが軸になっており、クロスオーバー感はレアグルーブやガラージよりも劣る(ソウル、ジャズ、ラテン、スカ、ロックなどを1本の特別な線で表したモノがモッズの音楽性)。
ではモダンジャズを皮切りに、本来様々の音楽をクロスオーバー的な耳でクールな物(ヒップなダンスミュージック)だけをフックアップしていた、オリジナルモッド達(初期のモッズとアーリーモッズを差し、音楽に興味の無かったスタイリスツではない)は66年以降、何処に向かったのであろうか?
空白の20年間が経ち、【 アシッドジャズ 】(JTQのデビューが87年)と姿を変えニューモッズとして生まれ変わった。
91年にデビューしたオアシス、ブラーも、フー、キンクスなどがデビューした時と同様、二番煎じであるモッズが現れた時のムーブメントであり、破滅的に幕を閉じたネオモッズシーンと同じく、コアなモッズはまた別の方向にいったと考えられる。
当時のエディピラーはそのネオモッズシーンを体感し、新しい事を起こしたフェイスの1人だ(母親は60年代リアルタイムでスモールフェイセスのファンクラブ運営)。
そのエディがジャイルスピーターソンと共に立ち上げたレーベルがアシッドジャズだ。
音源のクオリティなどを評価するにはもう一つという未熟さも一部あり、現在アシッドジャズが特別に価値のある物としてレコードが売買される事はまだ無い。
同時に発信してきた古いソウル、ジャズ(66年~87年までの)の再評価運動(イベント、ラジオ、音源の再発、など)は、モッズシーンに留まらず現在のクラブカルチャーの核として、実に大きな功績と考えられる。
この空白の20年間を【ニュー・モッド・スタンダード】として僕は提唱したい。
④これまでのスクーター歴
1993年 → Vespa 50s(改85
1995年 → Vespa GS 160 mk1
2012年 → Vespa GTR 125(改180
※乗れなかったけどラビットの不動車を高校生の時に持ってた事もある。
⑤現在の愛車・PR・カスタムポイント
現在、GSとGTRの2台所有している。
今回は【 GS160 】の方のカスタムポイントを!
ベスパ、ランブレッタ、その造形美は見る者を震わせ、まさにアートと言っても過言ではない。
僕にベスパのイロハを教えてくれた【ベローチェ】の柴田さん。
購入した当初、柴田イズムにいい意味で感化されてたので出来る限りオリジナルコンディションに近い物を作る事にした。
鉄(ボディ)に出来るだけ穴を開けない事をポリシーにし、その考えは今も余り変わりがない。
全体的なイメージは【 宇宙船 】
60年前の古いスクーターと感じさせない "フューチャー" な感じにカスタム。
軸色(テーマカラー)を選ぶ事でまとまりが出るのは皆さんご存知だと思うが、僕は "ブルー" を主体に仕上げている。
ベースカラーは薄めのブルーメタリック。
グリップ、マッドフラップは勿論、レールランナー、三角マットなどの内部も、あらゆるゴムは全てブルーに取り替え。
ナンバープレートも皆さんがよく付けているイギリスナンバーは、僕のスクーターには重くなると考え色合いもピッタリの50sオリジナル・イタリアナンバーを取り付け。
フェンダー、シート下のサイドにメタリックブルーを差し色を入れる事で、よりまとまりも出て大満足だ!今後、フライスクリーン、サイドパネル後部にも同じ差し色を入れる予定。
モッズといえばフルデコがイメージだが、僕はクラッシュバーを敢えて付けずにデコレーションする事を美学としカスタムしている。
お尻が丸いのが特徴のベスパ。
その中でも1番セクシーなお尻がGS160。
モッズによくありがちなフロント重視のデコレーションではなく、GSの魅力でもあるお尻に重点をおいて、フロントはシンプルに!
1つ1つのアクセサリーが際立つよう、ボリューム感を抑えるように気をつけている。
最近のお気に入りは夏らしく、セミストリップスタイルに!(笑笑ランブレッタみたいに格好良くはないが、逆にベスパで片側ストリップするなんて見た事ないのでトライ。
古いビンテージ・カーをイメージして、タイヤ、ホイールキャップを見せる事に拘った。
サイドバンパーは敢えて装着し、まるで透明のサイドパネルでも付いてるかのように。
スペアタイヤ上のステーに空きが出たので、そこにはRACのカーバッジを取り付けてアクセントに!フロリダバーに後付けした、ビンテージスピナーもとても気に入っている。
そんなに高価ではないが、探したら余り無い…このスピナーみたいなアイテムが出てくると1番テンションあがるよね^_^
以前買い逃した、biemme社のスケルトンブルーのキックラバーもまさにそんな感じ!
12v CDi点火。
メカニック関係は購入した【ベローチェ・スクーターズ】の柴田さんに、ほぼお任せしている。
今後、柴田さんとオーバーホールも兼ねてアップグレードする事を計画中!
「これ60年前のベスパ?」って思わせるくらのスピード感・安定感あるスクーターを作ってみたい。
⑥ファッションについて
人と同じなのは嫌。
昔はジャケットやスーツを着るのはサラリーマンとモッズ以外はある特定のお洒落な方?そう見かけるものではなかったと思う。
2005年くらいからだろうか?
普通にその辺を歩いてる人(ダサい人)がジャケットを着るようになってから、普段着としてジャケットを着る事を遠ざけた。
結婚式の人や、ホスト、ありとあらゆる人が細身のスーツを着ている(細かいディテールは違うのだろうけど)。
細身のスーツ着るのも嫌になってきた。
そもそもスーツ着て芸人みたいになってるモッズも偶にいる時点で、もうダサいのかもしれない(笑笑)。
良く言えばモッズが愛したスタイルが世間に認められたのかもしれない。
カジュアルな洋服を着こなして小綺麗にまとめる事が今のマイブームだ。アイテムをあげるとすれば・・・
・細身のスウェットパンツ
・タイトなMA-1
・レザージャケット
・Pコート
・ベレー帽(小さいサイズのみ)
・ヘンリーネックの長袖、半袖
・白のスニーカー
スクーター同様、クラシック感が出過ぎるのは余り好きではないので、オリジナルモッズみたいな格好は余りする機会がない。
タイを付けるのも余り好きではなくノータイが好みだ(90sナンバース・スタイル)。
現代のお洋服もガンガン買うね。特に今は。
⑦あなたにとってのモッズとは?
一般的にイメージとされた、モッズパーカー、3つボタンスーツ、スクーター、リズム&ブルース…
人が作った物(事)ではなく、自らのイマジネーションを形に出来る人こそ真のモッズではないだろうか?
【 真のモッズは僕らの眼には映らない 】
お洋服や靴を自ら作るアーティストもいれば、既製品の服を斬新に着こなし新しいスタイルを産み出す者もいる。
人の作った音源をプレイするDJも、パーティーを主催し、空間やコミュニティを作っている。
それを生演奏する、バンド、ミュージシャンは勿論アーティストだ。
人の作った物(事)にばかり頼って、自分で何一つ切り出せてない、モッズ気取り野郎。
何も出来ないくせに、そういう奴に限って、あいつはモッズじゃない…とか、モッズとは?とか色々言ってる。
文句言う前に、何かやれよ!何も作れないなら、モッズ辞めてくれ…紛らわしいから。
以上。
PS: 本気の回答としてモッズとは…
【女性にモテる人】見た目、ファッション、立ち振る舞い、全てにおいてパーフェクト主義だったモッズなら女性がほっとく訳がない。
モッズを理解してないにしても、格好いいか、格好悪いかは、一般女性にも解るハズだ。
⑧何か自己PRがあれば?
モッズシーンにエキストラは要らない…。1人1人が顔役という気持ちでいるからこそ、最高の空間が出来上がるのでは?!あとはロックスターが1人、シーンから出てきたら完璧。
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インタビューありがとうございました!
今日取材したfame the modのモッズプレイリストがInstagramのストーリー内にある【Spotify】で試聴する事が出来ます。
"すべて本人が所有してるレコード音源のみ(ほんの僅かCD有り)"で選曲。
ライフスタイルのBGM、お家でのダンスパーティーBGMとして聞いていただければ幸いです。