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Scooter's Love #6
■大和田洋(Pまん):VESPA CLUB福岡
今回の【Scooter's Love】で取り上げるのは福岡県在住のスクータリスト大和田さんです。
◆Interview&Edited by FUKU(モジュール)
■STORY
大和田さんを初めて知ったのは、20年以上前に手にしたスタジオタックから出版された『MODS』でした。
※96年のモッズメーデージャパンをメインに取材した写真集
イベント会場でモッズ、モデット達がインタビューを受けているコーナーに「福島から自走で参加した」と回答されていたのがかなり印象的でした。
※『MODS』に掲載された大和田さん
その後モジュールのメンバーから福岡に在住されていると聞いていつかお会いできたらなと思っていました。
それが叶ったのが2019年、イラストレーターで文筆家のアラタ・クールハンドさん(モジュール【On Air from FUKUOKA #1】でも紹介)のスクーターの修理でお宅を訪問した際でした。
偶然大和田さん家族も遊びに来られていて、タイヤ交換にも手を貸してもらえました。予想通り優しくてさり気ない気遣いが出来る素敵な方でした。
※大和田さんに初めて会った日、スクーターで夕陽を見に海へ
(photo by アラタ・クールハンド)
■Interview
module (以下m):今回は宜しくお願いします。
大和田(以下o):こちらこそ宜しくお願いします。
(m):前から聞きたかったんですが、96年のモッズメーデージャパンに福島から東京まで自走で行くのにどの位時間がかかりましたか?
(o):当時福島県郡山市から国道4号線を南下して、休憩を含めて6時間かけて川崎のクラブチッタに行きました。都内に入ったのは5時間位ですね。
(m):そんなに長時間だったんですね。往復12時間!かなりハードですね。何台のスクーターで東京まで向かったんですか?
(o):先輩のGT200と僕のTV175 シリーズⅡと友達の150スポルティークの3台で行きました。
当時日本では旧いイタリアのスクーターで長距離走ろうなんてクレイジーな奴がいなかったんだけど、1960年代当時はそれこそスクーターは若者の足だったから長距離も行ってたんですよね。
ヨーロッパの本気のランブレッタツーリングなんてものすごい走るし(笑)
※TVシリーズⅡを18歳で購入
(m): 確かに60年代の写真集なんかを見るとスクーターに沢山荷物を積んで遠出しているのが写っていますよね。
大和田さん達の行動は、スクーターでブライトンへ行く《さらば青春の光》のシーンとクロスオーバーしました。
所属されているベスパクラブ福岡の事も聞かせてもらえますか。設立してどの位経ったんですか?
※2020年VESPA CLUB FUKUOKAスクーターラン
(o):ベスパクラブ福岡(以下VC福岡)は準備委員会を1年間と、設立してから2年弱です。
まだ新しいクラブですが、かなり昔から設立の要望はあったようです。
(m):やっぱり共通の趣味を持っている方達との交流の場があると良いですよね。
自分も今春、VC福岡のスクーターランに参加させてもらいました。色々なスタイルのスクーターと走れて楽しかったです。
ツーリングのコースはかなり遠方まで走っている印象を受けますがコース設定なんかはみんなで話し合って決めるんですか?
(o): VC福岡では『手を挙げれば誰でも幹事!』と言うスタイルを推奨しており、思い立ったら吉日!メンバー誰もが幹事になれます。
規模の大小を問わず、みんなを誘って走りましょう!というのが基本的なスタンスです。
SNS時代ならではのスタイルですね。
自慢のわが町を案内したい!とっておきのコースを案内したい!夜会したい!その他メンバーのアイデア次第で企画運営されます。
(m):凄く理想的なクラブですね。
1人に負担がかかり過ぎると上手く継続するのが難しくなりますしね。
(o):まさにそこなんです!
たくさん人が集まればそれぞれのアイデアが生まれると思うので、みんなでそれに乗っかっちゃおう!って魂胆です(笑)
もちろん運営的にバックアップはしますが、メンバーそれぞれが主役です。
そして、趣味と遊びの組織ですから、ヒエラルキーみたいなものとは一番遠いところにいたいんです。個性と自由に惹かれて選んだスクーターですからね!
(m):確かにヒエラルキー型の組織になると皆んな離れちゃいますよね。自然体でスケジュール合う方だけ集まって楽しむ 。V C福岡のスタイルは理想的ですね。
これからのVC福岡の活動も楽しみにしています!
今回は忙しい中インタビューに答えて頂きありがとうございました。
※奥さんもベスパに乗るスクータリスト
※スクーターに跨り嬉しそうな息子さん。
2台おそろいのGIVIのBOXはストップランプも点灯するように加工している、バイザーも後付け
※かわいい娘さんとベスパ。
大和田さんのスクーター愛が伝わってくる
※ベスパの完成されたフォルムはスモール、ラージ問わず美しい
(モデルは奥さん)
■ABOUT SCOOTER
◆今所有しているSCOOTERの型、年式等を教え下さい。
いくつかあるのですが、今1番乗るのは2010年式のVespaLX125です。
その他に色違いのLX125、Vespa50S、Vespa50HP、Ciao、ランブレッタTV175 シリーズⅡアーリーモデルなどなどです。
※ベスパLX125
※貫録のフェンダーライトと細かい所にまで手が入れられたスモールボディ。年式は違えどやはりベスパのシルエットは美しい(ベスパ50S)
※90ccにボアアップしたベスパ50S
旧型シート、旧型テール、シャープレバー、ビンテージミラーが目を惹く。シリンダーとクラッチ、減速ギア、チャンバーなど見えない細かな所も抜かりはない
※ダブルレッグシールドモール、サイドバンパー、リアキャリアを装着。同じ車両だがベスパがまったく違う表情を見せる。
大和田さん曰く「プラモデルみたいにイジれるのもスモールボディの魅力なんですよ。」
※友人所有のDouglas Vespa(made in England)
◆初めて乗ったSCOOTERは何ですか?
初めてのScooterは高校1年生のときに両親に買ってもらったVespa100の新車です。
※にわかには信じられないですが17歳でここまでのデコレーション
◆鉄SCOOTERのどんな所が好きですか?
アナログな機械感、所有欲を満たしてくれるところ、劣化しない魅力、使い捨てではない道具としての魅力などなど…尽きませんね!
◆SCOOTERでのエピソードとか有りましたら教えて下さい。
大学生の頃に、地元の結婚式場がオープンする際のTVコマーシャルと紙媒体に、ランブレッタを貸し出した事があります。
また、同じ中学校の学区で接点は無かった世代の違うScooterマニアと、大人になってからSNSで知り合ったのですが、あまりにも狭い範囲にコアなスクータリストが何人もいる事に笑ってしまいました!
■ABOUT OWNER
◆プロフィール
名前 → Pまん
◆好きなファッション
花柄、ペイズリー柄を用いたもの。
◆好きな音楽
ゆらゆら帝国、デイヴパイクセット、ソウライブ、ディーライト、マークマーフィ、シンガーズアンリミテッド…ジャンル問わず色々好きです。
◆好きな映画
『みんな〜やってるか!』
『けものがれ、俺らの猿と』
『時計じかけのオレンジ』
『死刑台のエレベーター』
『地下鉄のザジ』
『ぼくの伯父さん』
映画もきりがないですね(笑)