CLAMP展-SELECTION-に行ってきたよ
※元々は前期展示に行った記事を執筆していましたが、上手くまとめられず放置していた間に
後期展示にも行ったので途中から時系列が
ごっちゃになります。
私のNote初記事の舞台はひらパーでしたが
見事に今回もひらパーです。
なんなら5年前に開催されたCCさくら展でも
ひらパーに行ってます。

関西人がオタクやると、どこかのジャンルで
必ず一度はひらパーのイベントホールに訪れる
ハメになるような気がします。
それは流石に過言でしょうか。
まず先に結論を言ってしまうと、
今回の展示は
全て複製原画だったので
生原稿の持つエネルギーをバンバンに浴びる!!!というよりも回顧することで、
よりCLAMP作品が好きになる場をつくる展示
だったなあと思いました。
カラー原稿たち
入ってすぐに展示してありました。
おそらく全作品のカラーがあったんじゃないだろうか。まあ圧巻ですよね、だって作品毎に毛色が違いすぎるし。
制作年が違う、そもそも作品毎に描き手が変わることもあるとはいえ、一堂に会すると
表現の幅の広さに驚かされます。
同じ少女マンガ雑誌なかよし掲載の
レイアースとCCさくらですら塗りの系統が
全然違いますし、
なんならCCさくらも
クリアカード編だと
使う画材は同じなのに
受ける印象が変わるのが
面白いです。
少しリッチな雰囲気というか。
東京BABYLONEなんかはカラートーンを
使っているらしく、全体的にセル画のような
パキっとした印象。
私は時代的にもカラートーンを扱ったことがないのですが、かなり繊細だったと聞くので
「これを……手作業で……」と
気が遠くなります。それを言い出したら
アナログ原画は全てそうなのですが。
かと思えば、合法ドラッグ(ドラッグ&ドロップ)
ではデジタル。東バビのようなシンプルで単純明快な塗りはツールを使っていとも簡単に出来てしまうのに、実際には手間暇掛かる厚塗りに近い塗りなのが面白いですね。
ドラドロも続き読みたいなあ。
好きなカラー原稿のはなし
まずは20面相におねがい!!から1枚。
どことなく昭和レトロの少女マンガちっくな
色使いと塗りが
たまりません。
おそらく角川コミックスエース版の1巻表紙かな?
うちにあるのはニュータイプ100%
コレクション版らしいので、どうやらまた少し違うみたいです。
(今記事を書いていて思ったのですが、カラー原稿ゾーンは先程の描き下ろし以外は撮影不可だったので、説明がしづらい!)
お隣には学園特警デュカリオン、
CLAMP学園探偵団とCLAMP学園3部作が
。
相変わらず
残様は麗しいなあとか考えてました。
(思考放棄)
ANGELIC LAYERのカラー原稿(単行本表紙)の
塗りはコピック類なのですが主線が基本的には
薄いオレンジ系で、CCさくらのような
柔らかさ
だけでなく少年誌特有のスタイリッシュさも
あり、かといってガッツリ少年誌寄りの
ツバサ
ほど硬派ではない……みたいな
バランス感覚がすごい好きです。
×××HOLiCのカラーは見て分かる通り秀逸で、
他作品と比べるとやっぱりデザイン性が高すぎる。2巻の表紙が1番すき。
アクリルガッシュのマットな質感が
より高級感を際立たせてます。
同じアクリルガッシュでも
ちょびっツだと
逆にマットなのが
可愛さに拍車かけてるので、
真逆で不思議。
(というか複製原画なのに質感まで分かるくらい
精巧なの地味にすごいな……)
ツバサに関しては言うことないです、
原画を前にして全然冷静でいられなかったので。
というのは少し寂しいのでちょっとだけ語ると、
傷だらけの4人が並んだマグショット風な
カラーが今回展示してあったんですけど、
当時あれを観た頃はちょうどCLAMPに
ハマりたてホヤホヤ中学生だったのもあり、
あまりのカッコよさに心臓をグワっと
持ってかれたなあというのを
観ながらぼんやり思い出してました。
まさに厨二心をくすぐるというか。
好きすぎてLINEの背景にも設定してました。
(当時は比率が横だった)
とまあ、思い入れがあるのでお土産にこちらの絵を使用した下敷きを買って帰りたかったけど
この絵の下敷きだけ、ものの見事に売り切れてました。
皆も好きだよね、分かる。
(※後期展示に行ったところ再入荷されていたのでやっと買えました!!!)
一時期話題になりましたが、
先生方が画材について語っておられる
ポッドキャストです。
興味深いお話をいっぱいされているので、
是非!
マンガ原稿たち
ここからは撮影可だったので何枚か。
修正前は雪兎さんが一方的に桃矢くんの手を握っているように見えるけど修正後の原稿は桃矢くんも握り返しててめちゃくちゃ愛ですよね
(オタク特有の早口)
『目は口ほどに物を言う』ならぬ『手は口ほどに物を言う』?
普段セリフを追うのに必死で見逃しがちではありますが、こうして修正跡を見るとひとつ違うだけで受け取り方も変わるんですね……。
さっきのポッドキャスト内でもお話されて
いましたが、XXXHOLiCではオールアナログ原稿なのに対しXXXHOLiC・戻では一部デジタル彩色になったようで、黒ベタにムラが一切ないんですよね……。ちょっと感動しました。
反射がすごかったので中途半端な角度ですみません。
個人的に1番興奮したところになります。
今回の展示、四月一日君尋役の福山潤さんによる音声ガイドもありまして、私は聴きながらの鑑賞だったのですが…………。
いやあ、びっくりしました。
写真では反射の関係上トリミングしてしまいましたが、このコマの侑子さんの台詞
「ただ貴方が存在(い)てくれる それだけで、いいのよ」を朗読されたかと思うと、
「おれは店(ココ)にいて侑子さんとまた逢えるのを待ってます」
福山潤さんって四月一日君尋を演じられてるんですよ(大切なことなのでry
まさか四月一日の声で演ってもらえるとは
思わなくてェ……。一体どんな風に触れて下さるのかなと内心期待はしていましたが、思ったよりもでっかい爆弾を放り投げられた気分です。
音声ガイドは800円だったのですがこれだけで元が取れるどころかお釣りが来ます。
実はOVAでも同シーンは演じてらっしゃるらしい?のですが、現在は入手困難だったりして観たことがないので、これは嬉しい誤算。
このシーンを一生擦り倒すくらいには好きです
CLAMPと言えば言葉。
各作品から集めた名言をボックスから1枚選んで出てきたのが、前期後期合わせてこの2枚でした。
図らずも大人のお姉さんペア。
CLAMPの台詞はこうなったらいいなあと思えるような台詞が多くて、思春期の頃の私には
深く刺さりました。
前期、記念撮影用に残様のフィギュアを
持っていったら現物が展示されてました。
そろそろ展示も終わり、最後のスペース。
そしてこれ、
「貴方の旅路に幸多からんことを」。
前期の帰り道、空には虹が掛かっていました。
偶然?いやいや。
この世に偶然なんてないわ あるのは必然だけ
ですね、侑子さん。