🌍コーヒーの世界🌎第2回: コーヒーの伝播とヨーロッパへの拡大

2024年9月20日 13:30

こんにちは〜
第2回目もコーヒーの歴史について書いていきますよ〜！

今回はコーヒーがどのようにしてイスラム圏から、ヨーロッパへと広がって行ったのかを書いていきますね。
前回はエチオピアやイエメンの伝説を紹介しましたが、今回はコーヒーがより現実的な歴史の舞台に上がってきます。

ではでは、コーヒーがどのようにして「世界中で愛される飲み物☕️✨」になっていったのか、その流れを一緒に追っていきましょうぞ〜！

🔸アラビア半島からオスマン帝国へ

コーヒーがイスラム圏で広まった最初のステップは、アラビア半島でした。
「アラビアのワイン」とも呼ばれ、イスラム教ではアルコールが禁じられているため、コーヒーは社交の場での重要な飲み物となりました。
特にイエメンのモカ港がコーヒー貿易の拠点となり、ここからオスマン帝国へとコーヒーが伝わります。
1554年にオスマン帝国の首都コンスタンティノープル（現在のイスタンブール）で開店した「カフェ・カーネス」は世界最古のコーヒーハウスの一つです。

コーヒーハウスは、今で言うカフェのような場所ですが、単なる飲み物を楽しむ場所というよりも当時の社交の場でした。
商人や政治家、学者たちが集まり、ビジネスの話や時には学問的な議論まで行われていたようです。
そう考えると、今のカフェ以上にコーヒーハウスは「情報の交差点」として機能していたんですね。

☕️マメ知識１: モカの由来
お店などでよく耳にする「モカコーヒー」という名前は、このイエメンのモカ港に由来しています。
実は、イエメンから出荷されたコーヒーはすべて「モカ」と呼ばれていたため、モカ＝特定の味や香りを指すわけではなかったんですね。

☕️マメ知識のおまけ : カフェモカ
ちなみにカフェモカという甘くて美味しい飲み物がありますよね。
これはモカの香りがチョコレートに似ていることから、エスプレッソにミルクとチョコレートシロップを混ぜたものをそう呼びます。

🔸ヴェネツィアとヨーロッパへの伝播

では、コーヒーがどのようにしてヨーロッパへ渡ったのかというと、まずはイタリアのヴェネツィアがその玄関口となりました。
ヴェネツィアは、16世紀からオスマン帝国との貿易で栄えていた都市で、コーヒーもその貿易ルートを通じて自然と伝わったのです。
最初は上流階級や貴族たちが楽しんでいたコーヒーですが、次第にその魅力が広がり一般の人々にも親しまれるようになっていきました。

1645年には、ヴェネツィアでヨーロッパ初のコーヒーハウスが開店したと言われています。
当初、コーヒーは薬として扱われていたため、貴重なものだったのですが、次第に「社交の場」としてコーヒーハウスが機能し始めます。
この流れはイタリア全土に広がり、コーヒーハウス文化が根付くきっかけとなりました。

☕️マメ知識２: カトリック教会とコーヒー
コーヒーが初めてヨーロッパに伝わったとき、一部の宗教指導者たちはコーヒーを「イスラム教徒の飲み物」として警戒しました。
しかし、ローマ教皇クレメンス8世は試しにコーヒーを飲み、その美味しさに感銘を受けたため「キリスト教徒もこの飲み物を楽しむべきだ」と、コーヒーに洗礼を施して「キリスト教徒の飲み物」として資格を付与という逸話があります。

🔸ロンドンでのコーヒーハウスの誕生

イギリスにコーヒーが伝わったのは、17世紀中頃。
ロンドンに最初のコーヒーハウスが開いたのは1652年のことでした。
この頃のロンドンは、商業活動が盛んで、商人たちが取引や情報交換をする場としてコーヒーハウスが広まります。
中でも有名なのが「ロイドズ・コーヒーハウス」です。
このコーヒーハウスは、保険業の始まりの場としても知られており、現在の「ロイズ・オブ・ロンドン」の起源とも言われています。

☕️マメ知識３: ロンドンのコーヒーハウス禁止令？
コーヒーハウスは情報や知識の交流の場となりましたが、ロンドンでは一度コーヒーハウスが禁止されかけたことがあるんです。
それは、コーヒーハウスで政府批判が盛んに行われたからでした。
1675年、チャールズ2世がコーヒーハウスを閉鎖しようとしましたが市民の大反対を受け、結局取り消されたとか。

🔸コーヒーがヨーロッパに与えた影響

ヨーロッパ各地でコーヒーハウスが次々と誕生し、特にイギリス、フランス、イタリア、ドイツなどでは、コーヒーが社交や知識の象徴となりました。
特にパリでは、1686年にオープンした「カフェ・ド・プロコープ」が有名で、ここはフランス革命の際、重要な会議の場としても機能していたそうです。
啓蒙思想家たちがここに集まり、コーヒーを片手に政治や社会についての議論を交わしていたと言われています。
ヨーロッパでのコーヒーハウス文化は、単なる飲み物を楽しむ場ではなく、知識や文化が交差する重要な場所となっていたんでしょうね。

☕️豆知識4: パリ最古のカフェ「カフェ・ド・プロコープ」
1686年にパリで開業した「カフェ・ド・プロコープ」は、現在も営業を続けており、フランス革命時には革命家たちが集まって議論を行っていた歴史的な場所です。
ジャン＝ジャック・ルソーやヴォルテールなどもここに集まりました。
ヴォルテールはカフェの2階に住居をかまえ、その部屋は保存されて今でも見ることができるそうですよ。
パリに行かれた際は「カフェ・ド・プロコープ」で、歴史を感じながらコーヒーを楽しむのも素敵でしょうね。

コーヒーは、アラビア半島からオスマン帝国、そしてヨーロッパへと広まりました。
ヴェネツィアやロンドン、パリといった都市でコーヒーハウスが次々に誕生し、コーヒーは社交や知識、文化の象徴として定着しました。
コーヒーハウスは当時の人々にとって情報や知識を得る重要な場所であり、その影響力はとても大きかったことでしょう。

次回は、コーヒーが新世界、特にアメリカ大陸へ植民地時代にどのように広がり、世界的な飲み物となっていったのかについてのあの有名な事件とかも書こうかな…。

読んでくださってありがとうございます。
それでは、またね〜！

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