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Alex Bregmanはどこへ行く?
こんにちはSuarezです。
先日FAの目玉選手であったピートアロンソが「NYMと再契約を結ぶ」と発表されましたね。契約は2年5400万ドル。1年目終了後にオプトアウトの権利が付く契約となっています。
In total, Pete Alonso's deal will guarantee him $54 million over two years, sources tell ESPN.
— Jeff Passan (@JeffPassan) February 6, 2025
とりあえず所属先が決まって良かったなという所ではありますが、本人の希望とは随分掛け離れた契約なのでアロンソにとっては悔しいオフシーズンになった事でしょう。
今季大活躍して再びFA市場にチャレンジし、大型契約を得るというシナリオが1番最高なので2025シーズンはアロンソにとって非常に重要な年になります。
しかし、まだFA市場に大物選手が残っているんですよ。皆さんお分かりですよね?
そうアレックス・ブレグマン。
彼もまだFA市場に取り残されています。(まさかアロンソがブレグマンより先に決まるとは‥)
移籍先候補は何チームかあるのですが、本人が短期契約に応じるつもりが無いと言われていますので正直決まる気配がありません。
ただ、遅かれ早かれいつかは所属先が決まります。なので、今回はブレグマンの移籍先を予想していきます。こういっては何ですがブレグマンが短期契約を受け入れる姿は全く想像出来ないので、長期契約を結ぶという前提でお話ししていきます。
なので「短期契約なら〜」という話はしません。
前回はアロンソの移籍先を予想するというnoteを投稿しましたが、今回はブレグマンversionです。
(アロンソの移籍先を予想したnoteを貼っておきます)
初めに
本題の前に、今回はブレグマン獲得の可能性が少しでもある球団のみを見ていきます。全ての球団を紹介してたら時間かかるし、可能性0の球団がいくつもあるからです。
それでは早速いきます。
BOS
まずはBOSから見ていきます。現在BOSはブレグマン争奪戦に加わっていると報道されています。
3年連続でプレーオフを逃しそろそろ結果を出さないといけない中、今オフのBOSは「大補強する!」と宣言しています。その結果、投手陣の補強は進んでいますよね。
先発陣にはCHWから剛腕サウスポーギャレット・クロシェをトレード獲得し、昨年の胴上げ投手ウォーカー・ビューラーと1年契約を締結。リリーフには世界最速左腕であるチャップマンを加えています。また日本ファンにもお馴染みパトリック・サンドバルとも契約しています。(2025シーズンは全休)
ただ野手補強はほぼ0で、しかも昨年打線の中軸を担ったタイラー・オニールが抜けています。(BALへ移籍)投手陣は着実に強化されていますが、正直今のままだとNYYやBALに対抗するのは難しく、何かインパクトのある動きを見せないといけません。もしブレグマンが加われば打線の見栄えも大きく変わってくる事でしょう。
ただサードにはラファエル・デバースという絶対的なレギュラーが居るので、もしBOSに移籍した場合デバースかブレグマンどちらかがコンバートしないといけなくなります。
例えばサードはデバースで、ブレグマンがショートを守り、トレバー・ストーリーを再びセカンド移すという陣形を一応やろうとすればできるかもしれません。ブレグマンもショートを守った事があります。ただ、2020年以降はずーっとサードを守ってきたので、移籍してそこまで調整時間も無い中でいきなりショートをやれと言われても恐らく厳しいでしょう。しかもその陣形だと、非常に守備が不安定です。なので今のBOSにブレグマンはちょっと当てはまらないのかなといった感じはしますね。
これを考慮すると、無理にブレグマンに大金を投じる必要はないかもしれません。
後、BOSはSTLのノーランアレナドに興味を示しているという話もあります。アレナドはトレード拒否権を持っていますが、BOS移籍は受け入れる可能性が高いと見られています。近年衰えの陰が現れてきたアレナドではありますが、BOS本拠地は打者有利のフェンウェイパークなのでそこなら成績を持ち直す可能性はあります。アレナドの契約は残り3年で、ブレグマン獲得するためには最低でも6年は提示しないといけないので、長期的に見れば期間を短く抑えられるアレナドの方が良いのかもしれないですね。
ただアレナドはサード以外守れないので、デバースのDHコンバートが必須になります。
(ファーストにはドリストン・カサスが居る。)
優先順位はどうなっているのかは分かりませんが今後のBOSの動きには注目していきたいですね。
NYY
お次はNYYです。
NYYは今オフ補強ポイントはほぼ全て埋め、残りは二塁手もしくは三塁手の補強を目指しています。
ただそのポジションに大物を加える可能性は低く安価な選手を獲得し、野手層を厚くする動きを見せるでしょう。
ただ、少し気になる点がありまして現在ストローマン(年俸1850万ドル)がトレード候補に上がっているのですが、そのストローマンがNYY公式インスタグラムのフォローを外したという出来事があったんですよね。
どうった目的があってこのような行動に出たのかは分かりませんが、もしかしたらストローマンが今後トレードされるのかもしれません。NYYの先発陣は埋まってるので、ストローマンは余剰戦力になっています。
放出に成功すれば1850万ドルがペイロールから浮くので、その浮いた資金でブレグマンを獲得する事が一応は出来ます。少しはNYYへ移籍するという展開を考えておいた方が良いかもしれないですよ。
Marcus Stroman has unfollowed the Yankees on instagram. pic.twitter.com/BZNvgoeHAk
— Rod (@theyankscenter) January 28, 2025
TOR
TORもブレグマン獲得戦線に名乗りを挙げているチームです。先日大投手マックスシャーザーを獲得し、勝負モードに出たTOR。主砲ブラディミール・ゲレーロJr.、正遊撃手ボー・ビシェット契約最終年を迎えるため何としてでも2025年シーズンは結果を出さないといけません。投手陣は良いのですが、野手のメンバーを見る限りもう一押し何か手を加えたい所。
しかもサードは現状絶対的なレギュラーが不在なため、ブレグマンが入る余地はあります。
ただロン・アトキンスGMは「今後の補強はトレードが中心になるだろう」と若干ブレグマン獲得への興味が薄れたような発言をしていると報じられています。(TOR番記者のキーガンマシソンさんより)
Ross Atkins says that at this point, adding to the team would "most likely" come via trade. #BlueJays
— Keegan Matheson (@KeeganMatheson) February 7, 2025
確かに大金を投じてブレグマンを獲得すれば、チーム内にまた長期契約が追加されロースターに柔軟性が無くなるし、ゲレーロJr.・ビシェットとの延長契約の資金を捻出するのが難しくなります。将来的に考えてもやや成績が落ちているブレグマンよりも、生え抜きでまだまだ若いゲレーロJr.・ビシェットに大金を投じた方が間違いなく良いです。
なのでチームの補強ポイントには合致するものの、予算面で障害が出てくるのでちょっと移籍先としては考えにくいですかね。
ただ可能性が0ではないので、今後アトキンスGMの考えが変わってきたりすればワンチャンあるかもしれません。
DET
DETは今オフ、先発陣はジャック・フラハティを呼び戻し、アレックス・カッブを獲得。ブルペンには実績のあるトミー・ケインリーと契約を結んでいます。投手陣はかなり充実していますよね。
一方で打線の弱さが目立ちます。グレイバートーレスを補強したとは言え、全体的にもう少し手を加えたい所で、しかも昨年は5人の選手が三塁手として10試合以上にスタメン起用されるなど、三塁のレギュラーを固定できずにいます。その点を考慮するとブレグマンはそうした状況を打破するためにうってつけの存在ですよね。また、元アストロズ監督のA・J・ヒンチがチームを率いていることも、ブレグマン獲得を目指すうえでは有利に働くかもしれません。
ただ懸念点もありまして、それはDET本拠地コメリカ・パーク。MLBの中でも屈指の広さを誇り、本塁打が非常に出にくい球場となっています。ここはやや成績が下降しているブレグマンにとって都合は良くありませんし、しかもここからどんどん歳を重ねて行くに連れて更に成績が落ちていくかもしれません。
DETは現在ハビア・バイエズと2022年からの6年契約を締結中ですが、期待された働きは全く出来ていません。ブレグマンもこうなる恐れはあります。
それでも三塁手を補強したいというチーム状況に完璧に合致してますし、昨年10年ぶりプレーオフ進出を果たし今乗りに乗っているのでそこに大物を加えて更にブーストかけて地区優勝したいとフロントは考えているはず。かつてはチーム総年俸が2億ドル近くまで達したことあるチームなので、予算は十分にあります。AL中地区は飛び抜けたチームが居ないので、ブレグマン獲得に成功すれば地区優勝になれるチャンスが広がってきます。
DETはブレグマンの移籍先有力候補と見ていいいと思いますね。
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HOU
続いては HOUとの再契約はあるのかという話をします。今オフHOUはCHCからトレードで三塁手のイササク・パレイデスを獲得し後釜を既に用意しているので、ブレグマンの居場所はありません。ここだけを見れば再契約の線はかなり薄いです。
ただ最近、アルトゥーべのレフト転向案が浮上してきたんですよね。年齢を重ねても尚打撃や走塁の技術は超一流ですが、二塁守備は厳しくなっています。
This is from this morning, I was told. But it shows Jose Altuve getting reps in left field. Very interesting. pic.twitter.com/fb30gTevsn
— Michael Schwab (@michaelschwab13) February 3, 2025
↑
(アルトゥーべのレフト守備の様子)
更に先日、HOUは中継ぎのライアン・プレスリーをCHCへトレード放出しています。
プレスリーは年俸1400万ドルと中継ぎとしてはまあまあ高く、それに見合っている成績を残しているかは少々微妙な所だったのでHOUとしては出来れば放出したかった選手。で今回トレードが叶ったので1400万ドルを削ることに成功しています。
そして、この2つの動きがブレグマン再契約の布石になるかもしれません。アルトゥーべがレフトに転向し、パレイデスがセカンドへ移動したらサードが空くのでそこにブレグマンに置くことが出来るし、再契約資金に関してもプレスリーをトレードしたことによって以前よりは余裕が生まれてきましたよね。もしブレグマンが残留した時のオーダーはこんな感じになりますかね。
(左)ホセ・アルトゥーベ
(三)アレックス・ブレグマン
(指)ヨルダン・アルバレス
(一)クリスチャン・ウォーカー
(捕)ヤイナー・ディアス
(二)イササク・パレイデス
(遊)ジェレミー・ペーニャ
(右)チャス・マコーミック
(中)ジェイク・マイヤーズ
普通に強いですよね。特に6番までは穴が無くどこからでも1発が出る打線になっています。
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(アルバレス6番、コレア7番とかチートだろ‥)
ただ、アルトゥーべのレフト転向案浮上の理由は単純に「アルトゥーべのセカンド守備が限界から」というだけかもしれないし、コンバートが決まった訳でもありません。プレスリーを放出したことによって浮いた1400万ドルの資金を他のポジションに回すという事も考えられます。
そもそもHOUがブレグマンと再契約したいのかどうかもよく分かりません。
KPRC2 ヒューストン」のアリ・アレクサンダー記者によれば、アストロズは当初のオファー(6年1億5600万ドル)より良い新オファーを提示したものの、それが契約の決め手になる可能性は低いとのこと。MLB公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者の情報筋も、アストロズとの再契約の可能性は「非常に低い」としています。
なので気になるような動きは見せているものの、ブレグマンとの再契約の可能性はあまり高くないんじゃないかなって予想していますね。
(こちらの記事を一部引用しています)
#Yahooニュースhttps ://news.yahoo.co.jp/articles/4ef8fda53fcfbd40c26bd4ee825284b4801d9909
CHC
ナ・リーグはサードに空きが無かったり、予算的に厳しいチームばかりですがその中でCHCは数少ない移籍先候補になります。
CHCのサードはMLB未経験の有望株マット・ショウが担うと見られており、もしショウが躓いたら大きな弱点となります。ここに経験豊富なブレグマンが加われば、大幅なアップグレードとなるのは確かです。
ただCHCは「短期契約なら〜」と考えているので、未だに長期契約を求めているブレグマンの要求に応えられていません。しかもCHCはショウの正三塁手定着に期待している事でしょうから、そこにわざわざブレグマンを無理に獲りに行く必要はないです。
これを考慮すると、CHCの可能性は結構低いですかねー。
考察
最後にブレグマンどこのチームに移籍し、どのような契約額になるのかという話をして終わります。
私はDETと6年1億6800万ドル。年平均2800万ドルの契約を結ぶと予想します。
やっぱりチーム状況的にも予算的にもDETが大本命と言っていいんじゃないでしょうか。昨年の勢いのまま今季一気に地区優勝、プレーオフでももっと上を狙いたいシーズンになるのでそこを目指すには迫力不足だった打線の補強は必要だし、しかもサードが現状弱点なのでブレグマンはその弱点解消にはうってつけの人材です。ヒンチ監督の存在もブレグマンにとっては心強いです。
年平均2800万ドルはブレグマンの昨季年俸2850万ドルとほぼ同額となっています。
チーム状況、予算面、同地区ライバルのチーム状況を考えてもDET以上の移籍先候補はありません。
今まで見てきた他のチームはポジション面や予算面で都合が悪い部分が出てきますし、HOUとの再契約の可能性もあまり高くないでしょう。コンバートする選手が発生するからです。
本命はDET
対抗はTOR
ジョーカーはBOS.NYY
これで行きます
最後に
という事で今回のnoteは以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また次回のnoteも楽しみにしてて下さい