小説ですわよの番外編ですわよ4-4
※↑の続きです。
ピンク女と黒女は顔を見合わせ、互いにうなずく。
「行くよ、水原さん!」
「はい、イチコさん!」
「とうぅ!」
「とうっ!」
イチコ――黒女と、水原――ピンク女は同時に助走をつけてジャンプし、
天井スレスレの放物線を描きながら、クソオヤジに飛び蹴りを食らわせる。
「ダブルアルバイターキィィィック!!」
クソオヤジは飛び蹴りを受けて後方へ吹っ飛び、ピラミッド状に積まれたビール缶の山に突っこんだ。その丸々と太った醜い身体を起こすのに苦労し、短い手足をジタバ