暗記の効用

暗記することの効用について、少しだけ語りたいと思います。

現代は学校教育で暗記偏重なカリキュラムが組まれていますよね。あれってなんの意味があるの?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。僕もその1人です。たしかに暗記だけではだめです。時には思考しなければいけない。ここで言う思考というのは、疑うということですね。これっておかしいんじゃないかと、世間では当たり前になっている常識に批判的な意識を向けてみる。そういったような思考重視な教育を実現するのって凄く難しいんです。思考させるってことは、ある程度の創造性を問うということじゃないですか。そうすると、生徒一人一人の創造性を評価しなければいけない。ただでさえ重労働な教師にはあまりに苦しすぎますよね。ということで一旦は社会に迎合する形で暗記に何ができるかを考えていきたいと思います。

私事にはなるんですけど、最近みんな早押しクイズにハマってるんですよ。クイズ強くなりたいと思って、調べたらみんはやをお勧めされまして。なんで最近はみんはやばかりです。クイズをやってると、日頃から物を暗記しようって癖が身につくんですよ。それで気付いたことがあります。知識って興味があるから身につくものとされているじゃないですか。それは確かにそうだと考えられます。だけど、知識があるからこそ湧いてくる興味も存在すると思うんです。クイズで花の名前を覚えたとするじゃないですか。そうするとふらっと散歩してる時に、覚えたばかりの花を見つけることもあるんです。ちょっと嬉しい気持ちになりますよね。
他の例で例えるなら、経済学を大学で嫌々勉強していたとして、勉強自体はそんなに好きじゃなかったけど、ニュースが理解できるようになった。それで面白くなって勉強も捗るようになった。みたいな話もありますよね。

闇雲に暗記したからといってなんの力にもならないわけじゃないと思うんです。覚えたものは、どこかで繋がります。知識は多様な繋がりを含有しているので。そして、いろんな知識を蓄えていくと、幅広い視点で物事を俯瞰できるようになります。それができるようになるまでは途方もない時間をかける必要があるかもしれませんが。再三言いますが、思考も大事です。ただ世の中は一極端じゃありません。思考が追いつかない時こそ、記憶が大事なんです。記憶が間に合わない時には思考が助けてくれます。

もしかすると、この記事を読んでくれている人の中には、学校の勉強に励みたいけれど、暗記ばかりでつまらないと思っている人もいるかもしれません。つまらないから、捗らず、努力することができないと自信をなくしている人もいるかもしれません。そういう人たちにも、暗記も悪いことばかりじゃないということをお伝えできればなと思います。

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