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断命の大王ダークフォノウ No.2
さらに灰から蘇った幻のネコ、大王ダークフォノウは普通に暮らしているように思われた。
ある日、ダークフォノウは相棒を連れてどこかへ出かけていった。そして、すぐに帰ってこなかった。
ダークフォノウが不在の間、わんこ軍団やにゃんこ軍団では誘拐事件が多発していた。それぞれの軍団のエースと言っても良いキャラクターが多く誘拐されていた。話していて、少し後ろなどを向いただけで話し手が誘拐されることもあった。警察は犯人を何度も何度も調査した。しかし、容疑者は1人も見つからなかった。
そして、にゃんこ軍団が地獄門をクリアしようとステージに行くと、どこからともなく聞き覚えのある声の悲鳴が聞こえる。しばらく経つと、その声は止んだ。
あまりにも気になったのでにゃんこ軍団とわんこ軍団は一時的に手を組んで、悲鳴が聞こえた場所へ向かった。
そこは洞窟だった。暗い洞窟で、少し暑い。洞窟の奥へ進むと、看板がある。地獄門だ。地獄門の奥から苦しそうな声が聞こえる。にゃんこ軍団とわんこ軍団は地獄に入った。
地獄に入ると、鬼にゃんまがいた。地獄に住んでいる。しかし今回は、いつもは強気なはずだがおびえていた。何が起きたのか尋ねると、恐ろしい獣がやってきた、いろいろなキャラクターが誘拐されていったと応えた。そんな中で鼻の良いわんこはすぐに血の匂いを感じた。
地獄の奥に進むと、白い山が見える。そしてなぜか寒い。にゃんこが悲鳴をあげた。足元に見たことのあるふさふさの獣の白い手が見えたからだ。少し前に誘拐された白フォノウだ。にゃんこはすぐに泣きながら助けようとしたが、わんこに止められた。そしてわんこは山の上を指差した。誰かがいる。隣には相棒を連れて、両手には青色の玉を持っている。ダークフォノウだ。誘拐事件の犯人は全てダークフォノウだった。わんこはこのままでは俺たちがあの山の一部にされるぞと言い、この場を去ろうとしたが、すぐに立ち止まった。足元にマントの欠片、大魔王ニャンダムのものだ。それを見てわんこも対抗することを決意した。もちろん、そう簡単には勝てない。でも大切な仲間を失ったことが心に響き、勇気を出して立ち向かおうとした。
その時、ダークはにゃんこ達をみてニヤリと笑った。そして攻撃しようとしたが、炎のネコがダークを攻撃した。白ミタマのネコだ。白ミタマは誘拐されて、あの死体の山に混ざっていると思われたが、ミタマは、幽霊だ。一度死んだものは再び死ぬことはない。
その後、ミタマは薬の瓶をダークフォノウへ投げた。するとダークフォノウのオーラは徐々に収まっていき、ほとんど普通の姿に戻った。どうやら、何かしらの病にかかっていたらしい。でも意識は取り戻したが、いつ凶暴化するかわからないので、薬をたくさん渡して、毎日飲むように伝えた。
今回の事件で犠牲となった者は死んでいたのではなく、気絶していたので、すぐに病院で意識が戻った。
今回はダークの病気が重症にならなかったので気絶で済んだが、重症であればこの世界は滅亡していたであろう。