30秒エッセイ「素晴らしきこと」第5話【自動販売機】
素晴らしきこと(第5話)
【自動販売機】
「自動販売機」って素晴らしい。買うとルーレットが回る当たりつきのやつは特に。
学生の時、自転車に乗りながらボタンを押して麦茶を買って飲んでいたら、なんと次から次に麦茶が出てくる。
これは当たりだと思ったら、自転車の右ハンドルがひたすら麦茶のボタンを押していることに気づく。
それとほぼ同時に千円入れていたことを思い出す。
こんなに麦茶いらん。仕方なく後輩に配る。
自らのミスでおこづかいは消え去った。麦茶嫌い。
(200字)