祝 ヘビーメタル専門誌 BURRN!(バーン)創刊40周年!その1 表紙を飾ったアーティスト達
日本にはハードロック・ヘビーメタル音楽の月刊誌があります。その一つが「BURRN!(バーン)」と言いまして、シンコーミュージックから発売され続け、なんと今月で創刊40周年だそうです!
このジャンルを好んで聴くファンにはバイブルのような存在でもあり、一部
ファンの中には煙たがる人もいるという、いずれにしても無視できない最重要メディアの1つであることは間違いありません。
ジャズでは「スウィングジャーナル」が長く同じくバイブル的な月刊誌として君臨していました。スウィングジャーナルは2010年に休刊になるまで約63年間も発行されていたということで、それと比べるとまだまだなのですが、それでも出版不況が叫ばれる中でこれだけ続けられるのは、このジャンルの音楽ファンの忠誠心や熱意によるところが大きいのかなと思っています。
この音楽ジャンルは昔から全くオシャレとは見なされておらず「ヘビメタ」の一言でどちらかと言うと蔑まれて来たのですが、実はファン層は広く堅実なファンが多い音楽とも言えるんじゃないかなと思います。(メタルTシャツは最近若い人の中でファッションとして流行っていたりしますが、着ているおしゃれ女子はスレイヤーの音楽は聴いていないでしょう)
そんなバイブル的存在の月刊誌バーンの今月号は40周年を記念して、過去の40年分の表紙や内容をまとめた号となっております。パラパラとめくって楽しんでいたのですが、ちょっと集計したくなりまして40年間分のバーンの表紙バンド(とアーティスト)をカウントしてみました。
バーンの編集方針として、表紙にしたからには必ず中にその表紙のアーティストの記事があるという前提になっています。しかも表紙は雑誌の顔。売る側も遊びじゃないので、雑誌を売るために表紙にするのであるから数字を持っているアーティストのはずです。
メタル界隈で数字を持っているアーティストは誰なのか?そんなことを探るべく40年分、全480冊の表紙を集計しました。細かく言うと、2つのバンドメンバーが表紙だったり、バンドを抜けてソロになった人の扱い、同じアーティストだけど過去に有名バンドに2つ以上出ていてどっちとして出てんの?みたいなのもあったりで、ピタっときれいに集計できないのは気持ち悪いのですが、まぁそれでも面白そうなので、バーンの記事をパチパチとExcelのスプレッドシートに写経してみたんです。
なので事前に断っておきますと、その気持ち悪いピタッといかない集計は全て私基準です。人によって微妙に集計結果は変わってくると思いますのであしからず。
それでは過去40年間で表紙を10回以上飾っているバンド・アーティストを発表します!
ギタリストがビッグバンドを抜けて最初のソロは以前所属していたバンドに寄せています。あと、ソロやバンドではあるけどそれよりもっと有名なバンドがあるよねと言う人もそっちに寄せています。リッチーブラックモアはDEEP PUPLEとRAINBOWはまとめてあり、BLACKMORE'S NIGHTでも行けるのでそっちは分けてます、のような集計で以上のようになりました。
いかがでしょうか?MOTLEY CLUE(の特にニッキーシックス)が大いに貢献して堂々の1位でした。意外な感じもします。BONJOVIかなと思っていた人も多いでしょう。GUNS&ROSESはスラッシュの単独バンド系が8回分ありますので、これを加算すればベスト3に入ってきます。
このランキング上位15バンドの総登場回数は 283回です。480冊中の283回ということで、40年間の表紙占有率は約59%、つまり6割になります。
表紙の登場バンド数は私のカテゴライズでの計算で91バンドでした。平均すれば5回程度は表紙になれる計算ですので、さすがに専門誌といえども表紙になれるバンドは毎回違うほどマニアックではないということかもしれません。
その中でも特に上位15のバンドおよびアーティストが2か月に1回以上表紙になっているわけです。やはり専門誌でも数字にこだわると知名度の高いアーティストが表紙ということにはなってしまうようです。
なお、表紙になるには何かイベント(ニューアルバム発売や来日)があると回数も増える傾向にあるので、長きに渡りコンスタントに活動し続けることも重要になってくるはずです。実際にランキングを観てもご長寿バンドばかり。やはり曲作りや演奏力だけでなく、業界サバイバルに長けていないと表紙になるレベルの人気は維持できないんでしょう。
次回ももう少し分析をする予定です。
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