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百沢烏のつぶやき(第4回) - テキーラと私 -

みなさんお元気ですか?花粉のシーズンに入りつつありますね。今年は病院に行って薬を貰って来ました。

別の記事でマイルスデイビスの連載の途中ですがここら辺で雑談を少し。

皆さんはお酒と聞くと何を思い出すでしょうか?ビールを思い浮かべる人が多いとは思いますが、最近は日本酒も流行ってますし(獺祭とか)、もうちょっと前には焼酎も流行りました(森伊蔵とか)。国産の値上がりの話も良く聞くウイスキー(山崎とか)も近頃は人気です。

ですが、皆さん忘れているお酒があるんですよ。それは「テキーラ」。テキーラはおいしいんです!

中南米系のお酒なのでそもそも全く興味が無いとか、飲む機会がない人もいると思うんですが、特にバーや居酒屋で罰ゲームで飲むお酒という日本では全く不名誉な立場のお酒になってしまっていて、正当な評価を得ていないと思っています。

今日はそんな不名誉な立ち位置にいるテキーラの地位向上を目指して少しお話します。

テキーラはメキシコのお酒で、アガベという植物からできています。よく言われるサボテンからではありません。アルコール度数はだいたい40度前後でウイスキーと同じレベル。バーボンやコニャックなどと同様、厳しい原産地指定と生産管理が規定されていて、勝手にテキーラを名乗れません。なので、仮に日本でメキシコと同じ材料同じ製法で作ってもテキーラとは呼べないんです。ちゃんとしてるでしょ?

味はキリっとしたアルコールの強みの奥にほのかな甘さやアガベのオーガニックな香りがかすかにまとわりつく感じ。後味もさわやかで、口の中に長く甘みや強い香りが残り続けることは少なく、いろんな食事に合うと思います。少なくとも強いピート臭が残るアイラ系のウイスキーよりははるかに癖が少なくさっぱりしています。

個人的にはおでんや焼き鳥、ハンバーグ、お刺身あたりにテキーラは問題なく行けますね。タコスやトルティーヤなどメキシコ料理なら最高です。が、刺身とテキーラ両方を出す店は聞いたことが無いし笑、メキシコ料理のお店も都内であってもそれほどは多くないので、もっぱらバーなどでドライフルーツやナッツ辺りをつまみにすることが多いですかね。家で音楽レビューの記事を書く際に、何もよそ事をせずじっとテキーラ(以外もある)を飲んで音楽を聴いている時もあります。

飲むときに塩やライムを少量加えることもありますが(手の甲に塩を置いて舐めてから飲むスタイルは抵抗がある派です笑)、ストレートで飲むことが多いお酒です。40度のお酒をストレートで飲むことが推奨されること自体珍しいので、この辺りが罰ゲーム用のお酒になってしまっている原因なのかなと。でも実際には一気飲みする必要は全くない。ちびちびやって良いんです。私はちびちび飲みます。といっても、もともと出される量が多くはないので、3口から4口で飲んでしまいますが。。。

ちなみにテキーラ愛で盛り上がっているのは私だけではありません。実は米国ではもっと前からテキーラが盛り上がっています。例えば、元ヴァンヘイレンのボーカリストのサミーヘイガーは有名なテキーラブランド「CaboWabo(カボワボ)」のオーナーです。このカボワボですが日本でも購入可能です。昔買いました。AC/DCもテキーラ出しています。うちに今も1本あります。俳優のジョージクルーニーも「Casamigos(カサミーゴス)」を創業したりと(現在は売却した模様)、セレブの間でテキーラをビジネスにしようという動きがあるようです。要はそれぐらい人気が出てきているのがテキーラなんです。

さてこのテキーラですが、私も罰ゲームで飲んだことがありますが笑、罰ゲームに出てくるテキーラはそれほどおいしくありません。この辺りは恐らく日本酒にも近いと思っています。

例えば日本酒だと、皆さんテレビCMで流れる日本酒がおいしいと思っているかもしれません。でも日本酒好きはテレビでCMが流れるような銘柄やブランドほぼ飲んでいない。ちゃんとした日本酒はCMを流さないし(宣伝しなくても売れるし、人気が出過ぎても製造が追いつかない)、値段もそこそこするのでCM向きでもない。

テキーラも結構近いんです。罰ゲームに出てくるようなテキーラは1瓶が2000円しないようなレベルですが、これぐらいだと正直大しておいしくなかったりします。もちろん好みはありますが、やはり高めのテキーラの方が特に初心者の方にはおススメなんです。雑味が少なくクリアで飲みやすい。

そんな私のおススメはこちらです。

PATRON(パトロン)ANEJO(アネホ)

どうです?なかなかかわいらしいボトルでしょ?うちはこの空き瓶に花を入れて飾ったりしています。値段は高いんですけど、味は良いです!昔はもう少し安かったんですが、円安で値上がりしてしまっているようです。

こちらはパトロンというブランドで、アネホというラインになります。アネホと言うのは樽でどれぐらい寝かしたのかを意味する用語です。ザクっと、樽で寝かさないのは「ブランコ」(白色と言う意味)、樽の中で熟成させて少し黄色くなると「アネホ」(熟成させたの意味)、より濃く茶色がかってくると「レポサド」(充分に休ませたの意味)と呼ばれるようになります。

長く寝かせる方が味や風味がマイルドになるようで、飲んでみるとやっぱりブランコが一番きりっとしていて鋭い味がしますし、アネホやレポサドはマイルド感が出てきます。ただ、ウイスキーのように5年10年単位で熟成させるわけではなく、通常は長くて1年前後、長くても3年とかそんな感じのようです。

こちらのパトロンですが、私が過去に4人ほどの知人・友人に勧め、実際に飲んでもらっていますが、4人全員がおいしいと言い、うち1人はボトルを購入し、もう1人はそれ以降テキーラにハマったという品になります。

ぜひ皆さんも、お酒好きであればお試しください。バーでも置いていないところも多いんですが、違うテキーラで満足するのではなく、一度はこのパトロンを味わって欲しいです!

度数が強くて飲みにくいという場合は、ロックにしてはいかがでしょうか?ウイスキーのように大きな四角い氷でもよいですが、クラッシュアイスの方が溶けやすくて飲みやすいかもしれません。バーなら出してくれると思います。いずれにせよ、一気飲みをする必要はないです。無理せず楽しく飲みましょう。ライムや塩も味変で使えます。

バブル期にボジョレーでワインブーム、2000年代に焼酎ブームがあり、日本酒ブームが来て、NHKドラマ「マッサン」でウィスキーブームが来てとあれば、そろそろテキーラブームが来ても良いと思うんですけどねぇ。最近ではクラフトジンブームも来ているようなので、テキーラはジンにも抜かれてしまっているところはちょっと残念です。ジンはテキーラほど原産地や製法管理にうるさくなく日本で作ってもジンだし、というところも人気の秘密ではあると思います。

テキーラがブームになっても値段が上がるだけなら個人的なメリットは全くないんですが、飲食店やバーに置いてあるテキーラの種類が増えてくれたらイイなと思っています。

パトロン以外のテキーラでもおいしいものはありますし、私の知らないテキーラもまだまだたくさんあるので、これからも自分にあったテキーラを探し続けようと思ってます。

今日は個人的なテキーラ愛について語りました。

ではまた次回お会いしましょう!

P.S. テキーラ好き、パトロン好きの方、この記事を読んでちょっと飲んでみたくなった方はぜひ「スキ」のクリックをお願いします!

注意:未成年の飲酒は法律で認められていません。この記事は体質的にアルコールを飲める成人でかつ健康管理をしつつ楽しく飲める方に向けたものです。

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