18日マーケット動向
東京株式
日経平均株価 36,380.17円
TOPIX 2,565.37
東証グロース指数 818.61
18日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比176円95銭(0.49%)高の3万6380円17銭だった。外国為替市場で円相場が円安・ドル高方向に振れたことから、トヨタなどの自動車株や半導体関連株の一角が買われ、指数を押し上げた。もっとも、米金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間19日未明に控え、持ち高調整の動きから後場は日経平均が下げる場面も目立った。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。終値は前日比9.61ポイント(0.38%)高の2565.37だった。JPXプライム150指数も3日ぶりに反発し、2.57ポイント(0.22%)高の1145.82で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆4707億円、売買高は15億3192万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1190と全体の約7割だった。値下がりは413、横ばいは40だった。
小型株に資金シフト、「対大型」8カ月ぶり高水準
信じていいのか・・・
小売り強し
米株式
NQNニューヨーク=川上純平】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに小幅反落し、前日比15ドル90セント(0.03%)安の4万1606ドル18セントで終えた。前日に最高値を付けた後で、主力株には利益確定売りが出た。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が景気を支えるとの期待は根強く、ダウ平均は上昇する場面もあった。
米債券市場では長期金利が上昇し、金利と比べた株式の相対的な割高感が意識されたのも重荷だった。
もっとも、ダウ平均の下値は堅かった。朝方から幅広い銘柄に買いが先行し、上げ幅が200ドルを上回る場面もあった。FRBは18日まで開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決める公算が大きい。利下げ幅が通常の2倍の0.5%になるとの観測は増えており、米景気の浮揚効果を見込んだ買いが入りやすかった。
17日発表の8月の米小売売上高は前月比0.1%増と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(0.2%減)を上回った。市場では、米経済の大半を占める個人消費は底堅さを保っていると受け止められた一方で「FRBの利下げ幅の判断に影響を与えるほどではない」(CIBCキャピタル・マーケッツのアリ・ジャフェリー氏)との指摘もあった。
為替
18日の東京外国為替市場で、円相場は3営業日ぶりに反落した。17時時点では前日の同時点に比べ1円31銭の円安・ドル高の1ドル=141円90〜91銭で推移している。17日発表の米経済指標が市場予想を上回った。米景気不安が和らいだとして17日の米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが出た。
17日発表された8月の米小売売上高は前月比0.1%増と0.2%減見込みの市場予想に反してプラスとなった。8月の米鉱工業生産指数も市場予想を上回る増加率となり、米景気の底堅さが意識された。足元で急ピッチに円高・ドル安が進行していたため、持ち高調整や利益確定を目的とした円売り・ドル買いが増えた。
円は対ユーロで続落した。17時時点では同1円38銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=157円93〜96銭で推移している。ユーロは対ドルで小幅ながら3営業日ぶりに反落した。17時時点は同0.0006ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1129〜30ドルで推移している。
金利
18日の国内債券市場で長期金利は上昇(債券価格は下落)した。指標となる新発10年物国債の利回りは前日比0.010%高い0.825%で推移している。経済指標の上振れを受けて米景気懸念が和らいだ。米長期金利が上昇し、国内金利の上昇圧力となった。前日に長期金利が約1カ月ぶりの低水準をつけており、国内債には利益確定を目的とした売りも出た。