【知識0でも一人で完結】MVの制作革命!画像生成AI×After Effectsでの手順とポイント【動画あり】
1. 作品紹介
自分が作成したMVを3作品紹介します。これらの作品は短期間で制作され、YouTubeでは多くの再生を獲得しています。それぞれの作品には異なるテーマやメッセージが込められており、私の制作スタイルや技術の進化を感じていただけるかと思います。
作品1:トウキョウ・シャンディ・ランデヴ
この作品は、エレクトリカルでリズミカルなテーマに仕上げました。都会的な雰囲気と、明るく活気のあるビジュアルを意識して制作しました。
作品2:ギラギラ
孤独や寂しさをテーマにした作品ですが、それに対する強さや抵抗をビジュアルとして表現しました。ダークな色調と強いメッセージが特徴です。
作品3:群青
しっとりとしたアルバム風のPVです。エモーショナルだが力強いメッセージを持つ作品になっています。鮮やかな色合いと美しいビジュアルが印象的です。
これらの作品は、3日~6日の短期間で制作されました。特に、公開から1週間で3000再生を超える作品もあり、YouTubeユーザーからの反響が大きかったことを自慢に思っています。
これからも、独自のテーマや技術を活用して、多くの方に楽しんでいただける作品を制作していきます。
2.MV制作への挑戦を始めたきっかけ
知識0の自分
画像生成やAI技術に初めて触れたのは、実は4月末から。その時点では、私はAIに関する知識ゼロ、そしてAfter Effectsの経験も皆無でした。しかし、興味を抱くことでモチベーションが湧き、数多くの参考動画を見ながら技術を身に着けていったのです。
この技術習得の過程で、YouTubeチャンネルも同時にスタート。初めての投稿はボカロ風のMVではなく、実は「Deforum」というAIアニメーションのショート動画が中心でした。この初期の活動で、1ヶ月ちょっとの間にチャンネル登録者数は200人を超える成果を得ることができました。
しかしその中で、私は新たな思いを抱くようになりました。それは、"もっと自分だけのオリジナリティ溢れる作品を生み出したい" というもの。そして、その答えとして目を付けたのが、AI技術を駆使したボカロ風MV制作でした。
MV制作を決意した相反する二つの動機
初めてのMV制作を決意したのは、一見相反する二つの動機からでした。一方は、純粋な創作の喜びを求める少年のような心。私は画像生成の遊びとして触れ始めたその世界に魅せられ、自分自身もクリエイターとして何か作品を生み出し、他者からの賞賛を浴びたいと切望しました。他にだれも画像生成AI×After Effectsをしてないというのも挑戦心をくすぐられました。そしてもう一方、それは少し「大人の考え」。クリエイティブな世界での成功を通じて、少しでも収益を得ることができれば、という実利的な願望も胸の内には存在していました。
初挑戦
その初挑戦は、完全な模写とも言える方法での制作でした。1フレームごとに既存のMVを模倣しながら、細部に至るまでのMV制作のノウハウを学びました。完成した時の感動はひとしおで、自分の手で生み出された動画が実際に再生される瞬間は、まさに感激の一言。そして、視聴者からのコメントを受け取る度に、その喜びはさらに増していきました。
以下は初めてMVを作成した際の作品です
3. StableDiffusionの紹介
StableDiffusion(画像生成AIツール)とは?
StableDiffusion(画像生成AIツール)とは?
StableDiffusionとは、命令文(プロンプト)に従って画像を生成するローカルツールです。特にLoRAを使用することで、アニメのキャラクターや独自のイラストも簡単に生成することが可能です。
導入方法
導入に関しては、以下の動画を参考にしました。このクリエイターは画像生成AIに関して非常に分かりやすく説明しているので、StableDiffusionの導入から操作方法までを学ぶには最適です。
・導入
LoRAについて
導入方法と基本的な使い方解説
画像を生成する際の推奨設定は以下の通りです:
通常の画像:960×540
16:9の比率で、これはFHD(1920×1080)の縦横比と同じになるため、標準的な動画制作に適しています。
人物やキャラクターがメインの画像:600×800
縦長の比率で作成することで、人物やキャラクターの詳細をしっかりと捉えることができ、希望する画像を手に入れやすくなります
プロンプトテンプレ
ポジティブプロンプトとネガティブプロンプトのテンプレ
また、あえてディテール(絵の細かさ)を下げるLoRAを入れています。
これは映像にあった画像を生成するためです
動くイラストは単調なほうが見やすいと僕は感じました
(best quality, masterpiece:1.2), absurdres, highres, ultra detailed:1.0, 8k , <lora:add_detail:-1>, 1 girl, solo,
静止画ならディテールを上げたほうが美しいが、動くとなると違和感があります。
これは普段見ているアニメの一コマ一コマはイラストと比べると単調なイラストであるからだと考えています
また、人が描くイラストはAIイラストに比べてディテールが少ないことが多いので、あえて下げたほうが人が描いたイラストっぽくなります
以下はネガティブプロンプトテンプレ
ネガティブエンベッドを使用してます
(EasyNegative:1.5), badhandv4, verybadimagenegative_v1.3,
nsfw, (worst quality, low quality:1.4),
4. After Effectsの基礎
After Effectsとは?
After Effects(以下、AE)は、Adobeが提供する動画編集・モーショングラフィックス制作ソフトウェアです。AEの魅力は、さまざまなエフェクトやモーショングラフィックスを活用して、独自の動画コンテンツを作成できることにあります。静止画のAIイラストをアニメーションさせたり、音楽とのシンクロを持たせたりと、その表現の幅は非常に広いです。
10秒程度の短いアニメーションから、フルサイズのミュージックビデオやCMの制作まで、AEを活用すればあらゆる動画コンテンツの制作が可能です。
🎥 私が作成した20秒のサンプル動画をぜひご覧ください!(photoshopも使用しています)
基本的な機能紹介
AEの強力な機能を簡単に紹介します。
エフェクト: さまざまなエフェクトを動画やイラストに適用でき、洗練された映像作品を作成することができます。
モーショングラフィックス: テキストやイラストをアニメーション化し、視覚的な訴求を強化します。
3Dアニメーション: 3D空間を活用してのアニメーションも可能です。立体的なシーン構成やキャラクターアニメーションを手軽に制作できます。
音声とのシンクロ: AEでは音声波形を可視化し、それに合わせてアニメーションを制作することもできます。
AEを使いこなせば、これらの機能を組み合わせて、高品質で魅力的な動画を短時間で作成することができます。
5. AIと動画制作の相性
画像生成AIとAfter Effectsの組み合わせの魅力
今の時代、画像生成AI技術は進化を遂げ、多くの人々が手軽にAIイラストを生成できるようになりました。しかしその中で、真に圧倒的な個性やアイデンティティを持った作品を作成するためには、単にAIイラストを生成するだけでは不十分です。
私はその差別化のためにAfter Effects(AE)を学び始めました。SD(StableDiffusion)でのイラスト生成と、AEのエフェクトや動きの組み合わせにより、一歩進んだ映像表現が可能となります。例えば、キャラクターの呼吸のしぐさや髪の微細な動きなど、リアルタイムでの動きを再現することが可能となります。
🎥以下しぐさに重点を置いて作成した作品(photoshopも使用しています)
MV制作の新しい視点
MVを制作する際、一番の障壁となるのは素材の調達です。高クオリティな素材を用意するためには、専門のイラストレーターや絵師に依頼する必要があり、それには時間とコストがかかります。しかしこれが画像生成AIの出番です。
生成AIを使用することで、必要な素材を即座に、しかもオリジナルで調達することが可能となります。更に、このプロセス全てを一人で実施できるため、他者とのコミュニケーションに起因するストレスや誤解を完全に排除できます。
私は、MV制作における未来は、生成AIとの連携によって形成されると考えています。
実際のMV制作での活用例
私がこれまでに紹介してきた動画を見てもらえば明らかですが、AEを活用しないと、高クオリティな映像表現は難しいです。生成AIで作成されたイラストとAEの技術を組み合わせることで、それぞれの強みが相乗効果を生み、新たな映像表現の領域が広がります。
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