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川田龍平議員 【なぜこの国は被害者を守らないのか 子ども被災と薬害エイズ】
この本を読んだのはたまたま薬害やワクチンの歴史について勉強して巡り合った本になる。
日本は安全だ、日本は汚職が少ない、日本は子供にいい国だと誰かから言われたことがあるが、本当にそうだろうか?自分の知らないところで国に見放された人がいるのではないか。本当にこの国は自国民を助ける仕組みがあるのだろうか?
この議員さんは子供の時に血友病で非加熱血液製剤を定期的に受ける必要があり、この血液製剤を使い続け、10歳と若い年齢でHIVに感染してしまったという。実名で国相手に告訴し、みごと刑事事件まで持っていくことができた国内初めての例とのこと。
国と言う顔のない相手に訴訟するってどんな孤独な闘いは想像ができない。
一つだけ言えることがあるとすれば、日本人は性善説で世の中を見ている人が多い気がする。聞き分けのいい、秩序を保つ、人に迷惑をかけないみたいなことを美徳とする風潮が権力が暴走したとき、悪い状況になったのを隠蔽しようとするときに誰も軌道修正ができないのではないのだろうか。
福島原発の件だってまだ収束していない。内部被ばくしたかもしれない子供たちには ”気のせいですよ、ストレスですよ、怖がることじたい、病気を誘発するのですよ、”(引用ーなぜこの国は被害者を守らないのか 子ども被災と薬害エイズ)
福島の原発の事故は決して他人事ではない。日本全体には54基の原発が存在し、どの都道府県に行っても逃げ切れないほど設置されている。そしてコンクリートの老朽化が目立ってきている。津波に飲まれてしまう可能性はないのかもしれないけれども、100%問題が起こらないといえるだろうか?
亡くなった人たちも、壊れてしまった家も、今でも避難所で暮らしている人々の生活も、「想定外」の非情な一言で片づけてもいいのだろうか?
危惧する人たちはいるのに、私たちの関心がなく国会に声が届いていない。知らないうちに勝手に社会のいろいろが決まっていく。
唯一、希望があるのは私たちの声の数ではないだろうか。私たちの声が無視できないくらい大きくなればマスコミも世論も動くのではないかと思う。法律は国会議員しかつくれないが、国会に贈る議員は私たちの投票によって決まる。それを私たちは意識しなければならない。
日本が食料自給力が低いのも、水道の民営化が起きているのも、外国人の投票を認める動き、食品表示の法律を変えさせようとしているのも、電気代が高いのもすべて黙って容認してきた私たちの責任である。
薬害などの重大な過失は政府相手となればなかなか認めないので最後まで戦い抜くしかないのではないか。きっちり政治の動向をみて、何を行おうとしているのか、その法律によって誰が特をするのか、儲かる仕組みになっているのか考える必要がある。
調べれば調べるほど、なんで今の世の中、こんなになっているのか悲しくなってくることもあるけれど、いくらでもやりようはある。未来は変えられる。遅すぎることは何もない。
〝政治から目を離さないでください。
いのちをあきらめないでください。
生きているうちは、未来をあきらめないでください。
かけがえのない子供たちを、私たち大人で守りましょう。
いのちが最優先される、すべての人が幸せな国になるように。”(引用ーなぜこの国は被害者を守らないのか 子ども被災と薬害エイズ)