【建築設備士】私の合格体験記 【一次試験編】
2023年度の建築設備士に合格しました!
いやー、今思えば自分としては「大変だったな~」という感想一言です。
なんせ、建築設備分野における高難易度資格なのですからね。。。
さて、投稿一発目として僭越ながら私の合格体験記を記載させていただこうと思います。
投稿の目的は今後受験を考えている方や今試験に向けて勉強している方に対して微力ながらお力添えしたい。と考えた次第です。
参考になることが少ないかもしれませんが、建築設備士試験自体の情報も少ないのでご一読いただけますと幸いです。
決意から学習作戦まで
受験を決意
まだ経験や知識が浅い20代のころは早く一人前になりたいと思い、資格取得にプライベートを費やし、様々な資格を取ってきました。
しかし、30代になると子育てや仕事で中々自分の時間を取ることができず資格なんざ遠い存在となっていました。
少し子育ても落ち着いたころ、自分のキャリア形成について考えるようになったのです。
「もうじき35歳、よくゆう節目ってやつだよな~やばいよな~」という独り言が頭の中を行ったり来たりする毎日。でも「これ!」というスキルもないし。。と思いながらキャリアアップの為、転職サイトを流し見ていました。
おっ!この会社いいな。と見つけても設備エンジニアに求める要件として「建築設備士」の資格を保有していること!どこを見ても「建築設備士!!!」というのが書かれており、「資格無き者通るべからず」の状態でした。
自分としては仕事で半端な経験をしてきた訳ではなく、むしろ経験を売りにしたいくらいでしたが、やはり、無いものは無いし、私だけ例外という訳にはいきませんから、「ヨッシャ、一発でとったるわ」という半ば反骨精神で受験を決心した次第です。
勉強時間の確保。どーしよ..
さて、受験を決心したら勉強時間の確保です。
一番ハードルが高いのは家族の理解。
独り者の時は私生活のタスクを取捨選択し、勉強時間を確保していましたが、所帯を持つとそーいう訳にはいかないわけですね。
共働き、幼児と生活している環境では日常生活のタスク、子供との時間、家庭内での面構え(勉強に追われて疲弊していると家族への印象も悪くなるので)等々を一切変化させずに勉強時間を捻出する必要があります。(時間は作る物だ!ということばが身に沁みます)
とりあえず、妻へ本件説明。
子供の事を考えて日常生活に支障を来さない事で理解してもらいました。
そうなれば猪突猛進。
まずは通勤時間、その次に子供が寝た後、平日の休日を駆使することによって1日3時間~8時間の勉強時間を確保!(気力がつづけばだけど)
さて、勉強はじめますか
ということで勉強を開始。
6/17が一次試験だったので、3/27から勉強開始。
一次試験の攻略としては
「過去問をひたすら擦る(繰り返す)」です。
過去問集は泣く子も黙る、日建学院様のアレ(学科問題解説集)です。
科目としては「建築一般知識」「建築法規」「建築設備」でしたので、其々1か月を目安として順番に勉強を行い、試験直前の一週間前くらいから過去問を通しで解きまくる。という作戦にしました。
他の受験者の方々のブログ等を拝見しましたが、自分は細かくスケジュールを建てると逆に気になって気になって仕方がなくなるので大雑把なスケジュールで勝負。
学習実践
初めの1ヶ月目(建築一般知識)
楽天で注文しておいた過去問集が届いたので、計画通り「建築一般知識」に着手。
先ずは素の状態でどれだけわかるかなぁ~という半端な気持ちで「どれどれ」と黙読。
「OK!OK!わからん」ということで初っ端から冷や汗。
千里の道も一歩からで、解く・間違う・解説見る・ノートに纏めるを反復。特に印象深いのは、CASBEEとかBELS・LEEDの違いやランクを覚える事とか、記憶喪失した建築環境系の問題に苦労。それ以外は反復して根性で頭に叩き込む事に。
OneNoteを使いながらネットから図解を拾い、まとめて通勤時間に記憶復元をしていました。
専門的には設備系ですけど、職務上は建築設備全体的に取り扱っているので、何とかなるだろうと思いきや。です。
でも何とか1か月で過去問を解答できるようになったので第一段階クリア!
乗りに乗ってきた?2か月目(建築法規)
建築設備の一次試験は法令集を持ち込むことでできるんです!
「なんだ、答え見ながらできるんなら余裕っしょ」と思い、過去問を開く。
問題が作り込まれているので、法令集を持参するだけでは何のアドバンテージも無い事に気づきました。
様は限られた時間で分厚い法令集から該当する法文を探し、回答選択筋から正解を見出す必要があったのです。どう考えても時間足りないですよね。
んじゃどーするか。
過去問を解きながらヒットした法文を片っ端から法令集にマーキング&関連法のページ数記入&肯定文・否定文が分るようにボールペンでアンダーライン引き。
法律毎やアイテム毎に分り易くするため、メモ書きしたインデックスとフィルム付箋を貼る、貼る、貼る。ということで見た目がとんでもないことに。
知らない人から見ればメチャクチャ勉強しているように見えますよ!
※メモやインデックスや付箋などは持ち込める基準があるそうです。
あまりにも加工しすぎると試験時に没収される恐れがあるので試験の案内をよく読んでから取り掛かってくださいね。(努力が水の泡にならぬ様)
実際、試験中に試験官による法令集のチェック入りましたよ。
その後、やっとこさ作成した法令集を使って過去問を解いてみることに。
驚いたことに法令集を作っている中で、どの法文がどこら辺に記載されているか何となく覚えているんですね~。自分でもびっくり。
あと、法律に対する施行令、施行規則等の関連法のページ数もメモ書きで書いてある事により、法律でヒットしなければ、そこから施行令・施行規則とレイヤを変えて探していけば良い事にも気づき、なんとなく一筋の光が見え始めました。
そこからは繰り返し繰り返し繰り返し。
よく間違う問題については前述のOneNoteを駆使してまとめ作業。
特にスプリンクラーの設置に係る問題が苦手だった記憶です。
待ってました!専門分野3か月目(建築設備)
好きなおかずを残しておいて、後でおいしくいただく感覚。
空調・衛生系は過去の学会設備士や一級管工事施工管理技士での記憶と、仕事での知識で何とか乗り切れましたけど、やっぱネックは電気か。。。と嘆く。
学生時代、機械・電気関係なく勉強していたつもりで、電気は嫌いではなかったのですが、社会人になってから何故かアレルギー反応がでるように。
でも、建築設備士と呼ばれる人材で「電気苦手なんです」は恥ずかしすぎる。とりあえず体で覚えるしかないので過去問を擦り、勉強勉強。
間違えたところとかは例に習ってOneNoteに纏める。
ラストスパート
さあ、ラストスパート。
つまづきながら解いてきた過去問を目標2周はやりたい所。
比較的解けるし、正答率も悪くない。
ここで手を抜いては落ちると思いながら、決して手を抜くような考えにはいたりませんでした。なぜなら、憑りつかれた様に過去問を解く事で試験当日までの精神安定剤替りになるからです。
少しでも時間があれば過去問を解く。あんなに新品だった過去問集と法令集はお疲れ気味ですよ。
ということで試験前日は子供と一緒に早めに就寝。緊張して眠れなかとおもいましたが爆睡でしたわ。
一次試験当日
場所は東京電機大学でした。
家から近いのはありがたや。
大学の外で受験者が列を成していました。
毎度の事ながら全員自分より勉強してそうだし、受かりそうだなと思うの不思議ですよね。なんか見知らぬ参考書とかタブレットもって勉強してる人とか居るし、聞こえてくる会話的に設計や施工系でバリバリ実務豊富な方々ばかりでムダに焦る。(そういった方たちが多いのは分り切った事ですけどね)
教室を確認していざ入室。
よくある大学の教室でしたが、一つ気になるのがイスと後ろの机とのクリアランスが極小。体格のいい人にとっては狭いよこれ、といった感想。
とりあえず、着席して荷物整理・準備。
ちなみに持参したものは
受験票、シャーペンと替え芯、消しゴム、電卓、過去問集、法令集くらいです。
皆さん、最後の追い込みで勉強している方が多い印象ですが、私は追い込みはしない主義。何も足さない何もひかない試験開始まで精神を落ち着かることに集中してます。
(試験前に余計な事とかに気づいたり、気になったりするので。。)
さて、試験開始!
午前は建築一般知識と建築法規。試験時間2時間30分での勝負。
建築一般知識は過去問のおかげで解ける。手ごたえは良い方かなと。
のこりの建築法規。過去問で馴れてたはずなのに馴染みのない問題が多くて、上手く法文が探せない!
焦る、しかも、時間は無残にも進む。そしてさらに焦る。
殆ど半ベソ掻きながら、とにかく法令集をめくりながら検索する。
結局、見直しできずタイムオーバー。
もしかしたら法令でダメかもしれない。と不安。
噂によると法令でミスって落ちる人が割かし多いみたい。
昼飯は近くのコンビニでパンを買って教室で食べる。
あっという間に午後の試験スタート。
午後は建築設備なので難なく回答していく。
計算問題もありきたりだった。
ネックだった電気についてもなんとか空欄は避けられた。
ということで一次試験終了!
終わったらさっさと帰る!
出口に向かうまでエスカレーターで降下していくのですが、受験者集団でエスカレーターの降り口で渋滞。これ絶対あぶないやつやん。
下敷きになって死にたくは無いので即階段へ迂回。
待ちに待った結果発表!
試験終了から1か月後に発表がありました。。。が
その前に、二次試験に向けた講習会の申し込みが例年、一次試験の結果発表前に開始されるのです。(7月初旬から中旬だったと記憶)受付開始後、すぐに売り切れるので合格、不合格関係なく申し込みの判断をしなくてはならないのです。(悪魔の選択だよなーこれ)
当然ながら申し込みましたよ!だって合格しないとマズイもの。
(ちまたでは講習会を受講しないと二次試験突破できないという話をよく聞くしね)
見切り発車で講習会に申し込んだ事も相まって、ぜったいに受かってくれと懇願。結果、合格してました。
二次試験は今まで受けてきた試験と毛色が違うので、はるかに困難な道であると確信。
次回、二次試験の体験記かきます。