秋なので産業保健法学会に行ってみましたよ
秋の学会シーズン、9月の三連休で第4回となる産業保健法学会に参加してみました
https://jaohl.info/
元々はメンタルヘルス法務主任者からの流れで
この学会が立ち上がったところからずっと入ってはいたんですが
おりしもコロナ禍でなかなか参加するタイミングを得ませんでした
今回久しぶりに現地開催されるということ、
併せて初めての懇親会も開催されるということで、
ちょっと疎遠になっていた人脈を温めたり、刺激を受けたりしようと、
東京は蒲田での第4回学会に参加してきました。
私と同じようにリアル学会に参加したかった方が多かったらしく
会場のキャパシティに対して参加者が多目で、
メイン会場こそ拡張しても、第2第3会場あたりは席が足りないばかりか
会場に入れず立ち見もできない状況もある人気っぷりでした。
抄録集はデジタルのみ
この学会は進んでいるというか合理的というべきか紙での抄録集は配布されず全てPDF でのデジタル収録集でした。
物が増えないからいいと言えばいいんだけれども、
やっぱり参照性に欠けるのでちょっと不便。
でも、印刷形式に仕上げたら、PDF にしてロックして Web 上に上げるだけだから、コストは削減できるんだろうな
運営会社以外には製薬会社とかの業者が入っていない感じで
その点はすごく個人的に好感が持てたことでした。
この領域ならでしょうかね。
そのうち派遣業者とかが入ってきちゃうかもしれんけど。
このさきどうなるか。
外来精神医学会も行ってみた
1日ずれでお茶の水でやってた外来精神学会にも参加して、両者の違いも面白かった。
精神科診療所協会の集まりから学会に成りあがった第1回外来精神医学会の方は4日前に案内を聞いて。
プログラムを眺めたら師匠の講演が仕込まれているのに気がつき、
矢も楯もたまらず高額の登録料払って参加してきました。
自分を見つめ直す機会としてとてもありがたかった。
温故知新。
遠方の友に会いに行ってしまうのもまた楽しいことで。
外来精神医学会にもお声掛けいただいた筋には感謝しかない。
ホントはもう一つ聞きたい先進的なお話があったけど、
さすがに3日間東京滞在はきついのでそっちは資料取り寄せで。
多職種寄り集まってて良い
で産業保健法学会に戻るけれども
やっぱり医学/医療の業界人なので、
これだけ弁護士さんだとか社労士さんだとか、そういう異業種が入ってくる学会はとても新鮮。
私が産業衛生学会とかにろくに行ってないからかもしれないけど。
これだけ弁護士さんだとか、社労士さんだとかの他業種から、トラブルシューティングに関する話が聞ける機会というのはとても貴重なように思った
そしてとても刺激になり、頭が忙しい二日間でした。
裏メインイベント
後は良かったのはジョウジ・カンダバシ御大のパーソナルヒストリーみたいな話。
裏メインイベントのひとつでした。
その昔にちばの集いに参加して以来のリアル神田橋節
当初は同じ時間の模擬裁判のシンポに行こうかと思ってたんだけど、
直前で思い直して、こっちに参加してやっぱり良かった。
やっぱり私は精神科医優先で行くのが馴染むんだろうな。
やっぱり学会って、新しい知識とか知見をもらうってより、
自分の考えをまとめるためのヒントだったり考えさせられる刺激をもらう感じ。
でもさっきの精神科医優先とはまた逆になってしまうのだけれど、
自分にとって、プレゼンの話を聞いて「そうだなぁ」と思うのはほとんど弁護士さんからの話。
逆に医者からの話はどうもしっくりこないことが多く。
仕組みから考えたいからなのか、
医者の話はつい反発してしまうからなのか。
不満もなくはない
文句があるとすればあれだ。
お昼ご飯を食べる暇がない。
ずっとプログラムが詰まってるから。
空腹の恨みはばかにならない。
製薬会社の宣伝のためのお弁当付きランチョンセミナーがないのは好ましいけれど、
会場でお弁当を販売して、自前で食べるランチョンセミナーとか作ったらいいんじゃないかしら?
あと不満点としては席が足らないのもありましたね。
オンデマンドもあるけど、あふれているのは会場リアル参加のみのイベントだったような気もする。
だから、というか、やっぱりというかね。
まあまとめると、
すごく新しい仕事にであったわけじゃないけれども
自分の日常にすこし考える刺激をもらったり、
昔のことを思い返してまさしく正しい意味でのリフレッシュしたり、
そんな感じの2日間でした
産業臨床に行き詰まりを感じてて別の視点からの刺激が欲しい!っていう人にはいいと思いますよ。産業保健法学会。
今回のもまだオンデマンド配信が見られます。
来年は北里大学が会場らしい。