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【SFC・DQ5】どのモンスターを連れていくか?②~ヘルバトラー

※2023年末にレトロゲームの記事を読み、
 触発されてゲームに関する記事をたまに書くことにしました。
基本的にネタバレです。

引き続き、最強装備をほどこした仲間モンスターのなかから、パーティーにぜひとも加えてみたいモンスターを取り上げていきたいと思います。

今回取り上げるのはヘルバトラーです。

ヘルバトラーのステータス、攻撃呪文に対する耐性、最強装備は次のとおりです。

【ステータス(最高レベル時)】
LV99
HP511
MP511
力255
早200
守255
賢150
運255

【耐性】
 メラ系:△(弱耐性)
 ギラ系:○(強耐性)
 イオ系:◎(無効)
 ヒャド系:△(弱耐性)
 バギ系:◎(無効)
 デイン系:×(耐性なし)

【装備】
メタルキングの剣(+130)
炎の鎧(+70, ヒャド系呪文・吹雪系ブレス15軽減)
オーガシールド(+48, 炎・吹雪系ブレス10軽減)
グレートヘルム(+45)
→攻撃力385
→守備力403


1.地力がとにかく強過ぎる

ヘルバトラーの強さは、あまりにも高いステータスにあります。

HP、MPとも511という数値はヒト、モンスター含めた仲間キャラのなかで最高の数値です。

また、本ゲームにおける力・早・守・賢・運の数値のMAXは255ですが、ヘルバトラーはこのうち3つ(力・守・運)でMAX値です。

早の数値も200と高い水準にあり、ラスボス戦では確実に相手よりも早く行動することができます。

スライムナイトの項でも説明したように、すばやさは高ければ高いほど良いというわけではありません。適度なすばやさをもつヘルバトラーも使い勝手の良い仲間なのです。


2.イオ系の攻撃を無効にできる

ヘルバトラーは全般的に攻撃呪文への耐性が高く、イオ系の攻撃は無効化できます。

ミルドラースやエスタークなどのラスボスはイオ系最強呪文のイオナズンを多用してくるので、イオナズンのダメージをゼロにする耐性は大変役立ちます。

その他にもギラ系に強耐性が、メラ系・ヒャド系に弱耐性があるため、それぞれラスボス戦のしゃくねつほのお、メラゾーマ、かがやくいきによる攻撃を軽減できます。

正直、地力で勝負するなら前に取り上げたスライムナイトよりも上です。


3.スライムナイトと明暗を分けたもの

では、なぜヘルバトラーをスライムナイトよりも下に私が評価したのか。

その理由のひとつはヘルバトラーが回復呪文を使うことができないからです。

ヘルバトラーが習得する特技はイオナズンやメラゾーマ、ブレス系の最高峰しゃくねつほのお・かがやくいき、そして蘇生魔法ザオリクなど。

クリア後にのみ仲間にできるモンスターだけあっていずれも強力な特技ですが、回復呪文は覚えません。

たしかにヘルバトラー自身は守備力も攻撃呪文への耐性も高くダメージを受けにくいキャラです。

しかし、一人でラスボスを倒せるほどの能力があるわけではありません。

パーティー戦が必須であることを考えると、他の仲間キャラの支援に最も有用な回復魔法が使えないのは大きな減点と言わざるを得ません。


また、ヘルバトラーはそれなりに強力な武器防具を装備できますが、次のような最強クラスの武器防具は装備できません。

奇跡の剣(+100, 与えたダメージの1/4回復)

はやぶさの剣(+67, 2回攻撃)

神秘の鎧(+75, ターン終了時HP30回復)

水鏡の盾(+55, メラ・ギラ系、炎系ダメージ15軽減)

一方のスライムナイトはこれらの武器防具をすべて装備できます。装備品がもたらす能力の差も大きいのです。


ヘルバトラー自身はゲーム中最強と言ってよいほどの能力を有していますが、仲間を直接支援する能力や武器防具を使いこなす能力が十分でないため二番手に甘んじることになります。

最も優れた能力をもつ者が最も高みに立てるわけではないというこの事実がなんとなく人間臭さを醸し出しており、それが最強のステータスをもつ仲間モンスターキャラ・ヘルバトラーに対する痛烈な皮肉のような気がします。


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