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#14 ベターな金ETF&金投資信託を見つけるまでの長い道のり⑪(サクっと純金)

結論はこちら↓

今回はSBI証券で偶々見つけた「SBI-SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド」という金投資信託を見ていきたいと思います。愛称は「サクっと純金」というのだそうです。

「サクっと純金」の信託報酬

交付目論見書によると、「サクっと純金」は世界最大級の資産運用会社ブラックロックが運用する「iシェアーズ・フィジカル・ゴールド ETC」というコモディティ上場投資信託証券(ETC)を主な投資先とする投資信託です。

「サクっと純金」自身の信託報酬は0.0638%、投資先の「iシェアーズ・フィジカル・ゴールド ETC」の信託報酬は0.12%で、合計0.1838%の信託報酬がかかります。

販売会社はSBI証券、松井証券の2社のみ。いずれの会社でも投信保有ポイントが0.022%得られます。

得られるポイントをすべて「サクっと純金」に充当すれば、コストは0.1618%(=信託報酬0.1838%ーポイント0.022%)となります。

これは、今まで見てきた金投資信託のなかで最も低コストだった「Smart-i ゴールドファンド」のコスト0.325%を大きく下回ります。

金現物の裏付けはあるか

ブラックロックが公表しているレポートのうち、直近のものに目をとおしてみます(iShares Physical Metals plc - Annual report and Accounts 2023)。

これによると、"CURRENT ASSETS" の総額は16,168,790,020米ドル、その大部分の16,168,732,362米ドルが ”Physical metals at fair value” となっています。

"Physical metals at fair value" の16,168,732,362米ドルの内訳は以下のようになっています。

      金 15,457,025,581米ドル
      (内訳)
         15,437,998,002米ドル "iShares Physical Gold ETC" の持分
           5,673,077米ドル "iShares Physical Gold EUR
                    Hedged ETC" の持分
           13,354,502米ドル "iShares Physical Gold GBP
                    Hedged ETC" の持分
      銀   571,694,906米ドル
     白金   116,016,762米ドル
  パラジウム   23,995,113米ドル
     合計 16,168,732,362米ドル

一方、"CURRENT LIABILITIES" の総額は16,168,732,673米ドルで、そのうちの16,167,177,159米ドルが "ETC Securities at fair value" となっています。

"ETC Securities at fair value" の16,167,177,159米ドルの内訳は以下のようになっています。

       iShares Physical Gold ETC 15,436,555,506米ドル
  iShares Physical Gold EUR Hedged ETC    5,672,047米ドル
  iShares Physical Gold GBP Hedged ETC   13,352,122米ドル
       iShares Physical Silver ETC    571,605,823米ドル
      iShares Physical Platinum ETC    115,999,852米ドル
     iShares Physical Palladium ETC   23,991,809米ドル
                合計  16,167,177,159米ドル

「iシェアーズ・フィジカル・ゴールド ETC(iShares Physical Gold ETC)」はETCの価値が15,436,555,506米ドルであるのに対して、これに対応する金(ゴールド)が15,437,998,002米ドルあります。

よって、金現物の裏付けがあると考えて問題ないようです。


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