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#19 ベターな金ETF&金投資信託を見つけるまでの長い道のり⑯(金の果実)

結論はこちら↓

金(ゴールド)に投資する手段として金ETFや金投資信託を利用するメリットは、少額から投資をはじめられること、手数料が比較的低く済むこと、金(ゴールド)の保管の手間がかからないことなどにあります。

一方で、金ETFや金投資信託の取引はすべて帳簿の上で済んでしまいます。投資をしても、自分が投資した金ETFや金投資信託の分の金(ゴールド)の実物を目にすることも触ってみることもできません。


しかし、三菱UFJ信託銀行が運営する金ETF「純金上場信託(現物国内保管型)」 (愛称:「金の果実」)は一定の口数のETFがあれば、実物の金(ゴールド)と手持ちのETFを交換することができます。

また、「金の果実」の金(ゴールド)は国内に保管されているので、なんとなく安心感があります。

「今は金(ゴールド)を手元に置くことは考えていないけれど、将来は手にしてみたい」というような場合、「金の果実」を投資先の候補として考えてもよいのかなと思います。


ただし、実物の金(ゴールド)に交換できるのは金(ゴールド)1キロからで、現在の金価格だとざっくり1,000万円分が必要となります。


交換に当たっては諸費用がかかります。


手数料関係は33,000円。現在の金価格(=1,000万円)に対する割合は0.33%なのでそれほどの負担感はありません。


消費税がざっくり100万円。大きな額ですが、消費税は普通に金(ゴールド)を購入してもかかるものなので仕方がないかなと思います。


一番厳しいのは、交換時に手元にある「金の果実」に評価益がある場合は、有価証券を譲渡したものとみなされ所得税がかかること。評価益次第で税額が大きくなります。

NISA口座ならば非課税ですが、成長枠1,200万円のうち1,000万円を金(ゴールド)の投資に充てるというのもなかなか厳しい決断です。


また、「金の果実」の信託報酬は0.44%です。国内の金ETF&金投資信託でもっとも信託報酬が低いのはSBI・iシェアーズ・ゴールドファンドの0.1838%です。これに比べるとコストが割高に感じられます。


しかし、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドを含め、多くの金ETFや金投資信託では実物の金(ゴールド)と交換することはできません。

この点で、「金の果実」は金(ゴールド)の投資先候補と考えていいのではないかと思います。

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