ネット証券、なにを基準に選ぶのか③
※追記24.03.10:法令が改正されクレカ積立の限度額が変更されました。
1.クレカ積立を優先する
もし還元されるポイントに魅力を感じるようであれば、ポイント還元に力を入れているネット証券で新NISAを始めてみてはいかがでしょうか。
ポイントの還元は投資信託のクレカ積立の方が投資信託の保有よりも圧倒的に多いです。
たとえば保有すると0,01%還元される投資信託を600万円(新NISAつみたて投資枠のMAXの額)もっているとすると、一カ月に還元されるポイントは600万×0.01%÷12カ月=50。
クレカ積立であればポイント還元率が1%であれば月5千円、還元率が0.5%であれば月1万円の積立で月50ポイントの還元を達成できます。
ですので、ネット証券の選択はクレカ積立のポイント還元の多さを優先すればよいのではないかと思います。
2.どのネット証券がよいか
クレカ積立のポイント還元率が最も高いのはSBI証券ですが、このクレカは年会費が必要なクレカです。積み立てる金額によっては年会費を差し引きした純額で比較すると他の方法の方が有利な可能性があります。
年会費のかからないクレカではマネックス証券のポイント還元率が1.1%と最も高いです。
しかし、クレカ積立ではないものの、高還元率ルートで楽天キャッシュを調達できるのであれば楽天証券を利用したほうがポイント還元率が高いです。
それに、クレカ積立は月5万円が限度のため、月10万円といった高額の積立をする場合は、楽天キャッシュと楽天のクレカの両方を使って積立をした方がより多くのポイントが還元される可能性があります。
積立額が月5千円弱であればauカブコム証券&スルガ銀行がポイント還元は最も高いでしょう(ただし積立できる銘柄か事前に確認する必要あり)。
結局、月に積み立てられる金額や資金の調達方法(利用するクレカの種類、楽天キャッシュの調達方法など)により選択肢が変わってきます。「このネット証券がベスト」と言えません。
3.まとめ
自分が買いたい金融商品があり、その金融商品を取り扱っているネット証券が他にない場合→→→そのネット証券を選択
特に購入したい金融商品がない場合で、SBI証券で利用できるポイント還元率が高い年会費ありのクレカをすでにもっている→→→SBI証券
特に購入したい金融商品がない場合で、積立額が月5千円弱または複数の投資信託に月5千円弱ずつ投資しても構わない→→→auカブコム証券&スルガ銀行
特に購入したい金融商品がない場合で、高還元率ルートで楽天キャッシュを調達できる→→→楽天証券上記以外→→→マネックス証券
購入したいものが決まっているのであれば1を、特に購入したい金融商品がない場合は2~4でもっともポイントが得られる手段を選択し、どれも難しいようであれば5を選ぶのがベターです。
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