
普通じゃないバイトの思い出話。
むかし、むかーし。
一度だけ、多分「普通じゃないバイト」をした事があります。
今流行の闇バイトじゃないよ?
それは、カメラマンのアシスタント。
カメラマンのアシスタントは普通では?と思いますよね?
それは、いわゆる「大人な雑誌のモデルさんを撮るカメラマンのアシスタント」でした。
しかも、モデルさんは女王様とM男?さんの組み合わせ。
当時の私は、色々な交流関係を築いて世界を広げるのが楽しい時期で、その交流関係の人の一人にそのカメラマンがいた。
しかも、大人な雑誌や媒体など専門だと言う。
私はへー!カメラマンにも専門とかあるんや!くらいの認識。
しかし、とある日。
「明日の昼に時間ありませんか?自分のアシスタントのバイト出来ませんか?先方がアシスタントは女性希望で、予定の子がインフルエンザで急遽来れなくなり代打探してます。」
というメールが、アシスタント内容と勤務時間、バイトの金額が提示された状態できた。
金額は高くもなく、コンビニのバイトに準じるくらいの金額だったが、私はただただ知らない世界!面白そう!!という理由でオッケーを出した。
当日。
スタジオで撮影かと思ったらラブホで撮影とのこと。
最寄り駅でカメラマンと待ちあわせをしてホテルへ。
え???2人で入るの???ラブホに???
と、ちょっと不安を覚えたまま着いていくと、
そこには更に異様なラブホが。
東京にはですね。
特殊な性癖に合わせた?専門的な?ラブホが存在します。
で、そこに入るのですが、
カメラマンがフロントで「今日、撮影予定の○○です。」みたいなやり取りがあって、撮影に使われるお部屋へ。
私はよかった。ちゃんと仕事や。と、心の中で安心した 笑
カメラマンさんが持ち込んだ機材やら何やらを直様、指示に従いセッティング。
私達が入って30分ほどで、モデルの男女2人も到着。
カメラマンさんと女性(女王様)は何度も撮影してて顔見知りらしくて、和気あいあいとした中でモデルさん2人の撮影スタート。
某大人の雑誌の特集ページらしい今回の撮影。
モデルのM男さん(女王様のパートナーでは無いらしいが、知り合いっぽかった)を鞭で叩いたり、蝋燭したり、なんか色々やってたけど、驚いたのは全部一回一回撮ってたこと。
じゃあ、鞭お願いしまーす。
パシッパシッ!!(鞭打ち)
パシャパシャ。
はーい。確認しまーす。
みたいな。
なんか、プレイの流れで撮ってくるんじゃないんだ!?と驚いた。
すげー。
すげー。淡々としてる。
カメラマンいわく、今回みたいなパターンとプレイの流れで撮るパターンがあって、大抵は今回の方が多いらしい。
ちなみに、私のやる仕事はレフ板もったり、部屋の照明の調整したり、合間合間に使ってた道具を回収したりが主でしたが、
1番は「その場にいること」だったのかも。
考えてみたら、カメラマン男だし、M男も男だし、これでアシスタントまで男だと、女王様1人が女性だもんな。
仕事の場とは言え、3対1の空間は勘弁なのかも知れん。
などと、考えていましたが撮影時間の2時間はあっという間に過ぎ。撮影終了。
撮影終了なので、モデルさんにドリンク渡して、休憩入ってもらう間にお片付け。
しかし。ここで、私にトイレの予感が。
カメラマンさんに「すいません!ちょっとトイレ借ります!」と伝えて部屋のトイレに行こうとしたら、
カメラマン「え?この部屋にトイレないよ?」と。
私は「は?」と部屋を見渡すと、確かにない。
トイレないっ!!汗
ベットとガラス張りの風呂と、プレイ用の磔?となんか天井からプラプラしてるものがあるくらいで、トイレはどこへ???
え!?なんで???
そのやり取りみてた女王様が一言。
女王様「やだっ!あるって!!ほら 笑」と、
おまるを渡される。
私「え?」
女王様「大丈夫だよ。これで(にっこり)」
私「いやいやいやいや。無理無理無理無理無理」
M男「みんな、からかい過ぎですって〜この部屋に無いだけだから、フロントに電話したら借りれますよ〜」
( M男!!優しいっ!! 涙 )
速攻で電話してフロントで無事にトイレ借りました 笑
なんで、ホテルの部屋にトイレないねん!!と思いつつ、部屋に戻ろうとした帰り道。
廊下にいました。
別の女王様と四つん這いで散歩?されてるM男さんが。
私が驚いて固まっていたところ。
優しい声でM男に「挨拶は?」と発する女王様。
四つん這いのM男「こんにちは」
私「あ、、こんにちは、、」
女王様「驚かせてごめんなさいね。」と道を開けてくれた。
私は部屋に戻って、さっきの話をするも
女王様「ウケる」
M男「どこの店の方だろ?顔どんな感じでした?」
カメラマン「まぁ、いるよね」
私の特殊認定が通常運転の方々すぎて、私がおかしいのか?とさえ思えた 笑
バイトしたのは、これきりでしたが楽しい思い出。
ちなみに、カメラマンとは仲良かったので、その後も色々と撮影話を聞いてるのですが、またそれは別の機会に☆