正常性バイアスを実感しちゃった時の話。
最近、聞くことも多くなったように感じる
正常性バイアスというものをご存知でしょうか?
正常性バイアスとは、認知バイアスの一種で社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語のことです。
具体例を出すと、逃げなきゃいけない事態が目の前に起きても、周りが何もしてないと「大丈夫だろう」と状況の深刻さを過小して、逃げ遅れたり、正常な判断が出来なくなる事をいうらしい。
私も過去に正常性バイアスを経験したことがある。
それは、夫(当時はまだ彼氏)と、共通の友人(男性)と私の3人でしゃぶしゃぶ屋でごはんを食べてた。
ほぼ、食べ終わってデザート何にする?なんて、
話をしていたら警報が鳴り出した。
「火災発生。速やかに避難してください。」
3度ほど繰り返した警報に、
私は「お店でた方が良いのでは?」と
夫と友人に話す。
夫と友人は、警報止まったし大丈夫では?と言う。
さらに、隣にいた別グループは店員を呼び止め注文をしている。
また別の店員は他のテーブルに飲み物を運んできていた。
私達がいた場所は店の中でも1番奥で、4テーブルほどあった。
仕切りがあったので、出入り口のあるカウンターや他のテーブルの状況はよくわからない。
だけど、その時点で店員も普通に仕事をしており、私はそれを見て「まぁ、大丈夫か」と思った。
(普通、警報なってヤバかったら避難して!とかいうよね、、)
※ここで、正常性バイアスがかかっていたと思う。
しかし、その直後である。
血相かえて、別の店員がやってきた。
「火事です!貴重品もって、すぐに店でて!!」
奥のテーブルにいた私達や他の客も慌てて店の出口にむかう。
すでに手前にいたはずの客は全て逃げ終わっており、すっからかんという状況。
出口でまた別の店員がおしぼりを渡してくれて口に当てて!!と言われた。
しゃぶしゃぶ屋さんを出るとすでに、そのフロアは白い煙がいっぱいだった。
マジか!!と思ったが、頭を低くして慌てず迅速に!!と心で噛みしめる。
一緒にいた友人が持っていたタオルを私に渡してくれて「(口塞ぐのに)これも使って!!」と言われた時にはキュンときた。
咄嗟にこんな判断ができる男性、素敵ですね。
ちなみに、夫はその時に煙に塗れたフロアを見てテンションが上がっていたようでヒャッハー!!みたいな顔で楽しそうに逃げていた。
お前、、、
無事にビルの外に出たら、来たばかりの消防や野次馬、ビルから逃げてきた客で道は溢れていた。
ちなみに、火災は同じフロアの焼肉屋からだったのだけど、ダクトに火が燃え移った事で警報が鳴っていたみたい。
火災を出した店舗の客と店員が1番先にビルから脱出していたのたけど、こういう時に別店舗の方が状況を把握するのに時間のラグが発生して、逃げ遅れに繋がるのかなって感じた。
結果、火災はボヤで終わって、食事代はいらないから帰って良いよというアナウンスがあったので、私達3人は帰ることに。
あの時に、もしボヤではない規模の火災だったら。と思うとゾッとする。
とりあえず、一緒にいた夫は「デザート食べれ無かったね」といい、友人は「こうなるなら、迷ってた高い方のしゃぶしゃぶ食べれば良かった」と呟く。
私はちょっと呆れてたけど「たしかに」と2人に同意しておいた。