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友人のラーメン店🍜

昨日は、中学時代の同級生のラーメン店最後の日。
中学時代、私は、彼女から、いつも元気とパワーをもらっていた。
ある男子生徒に恋をして、その恋する気持ちは。周囲にだだ漏れ。それを面白くない他の男子生徒からしょっちゅうからかわれ、まるでイジメを受けているみたいだった。
そのからかう男子生徒にいつも文句や喝を入れてくれて、私をその男子生徒から距離を作ってくれるのが彼女だった。
私の片思いは破れ、高校へと進学。高校で出会った部活にのめり込み、家庭内も散々で、高校の違う彼女とも疎遠になっていった。
彼女も私も二十歳で結婚、同時期に子どもを産んで、増々お互い忙しくなったが、こうした情報は不思議なものでお互いに聞こえていた。
数年前に、他の同級生から、彼女がラーメン店を開いたと連絡が入り、その方面に勉強に通っていた私は、度々彼女のラーメン店に行き、ラーメンを食べ、更に彼女のパワーと笑顔をいただき、ルンルンで帰ってきていた。
でも、、、彼女は以前から、更年期障害で心身が疲れてお店を休む事も増えていたようだ。そして昨日、お店は最終日を迎えた。

優しさにあふれるお店

彼女のラーメンは、とても優しい味。トリモツもチャーシューもギトギトしていない。すべてがあっさり、さっぱりしていてスープまで全部いただける。
そしてラーメンも美味しいが、セルフでいただける漬物や煎り煮等のサイドメニューがまた美味しい。セルフで取り放題、食べ放題。季節に合わせた山菜や野菜をとても美味しく味付けてある。

お店の雰囲気も最高で、初めて訪れたお客さんも、まるで常連客のように、彼女の笑顔の虜になってしまう。気取らない彼女に声をかけられたら、答えずにはいられない。彼女の笑顔を見たら、相手も必ず笑顔になってしまう。彼女の温かくて優しい声と、いつも笑顔の表情は、冷たい心に灯りを灯し、氷をも溶かしてしまう。羨ましいけど真似出来ない。そんなパワーを持っている。
昨日は、その姿を見ていて、何度も泣いてしまった。

彼女のラーメン店を後にして、しばらく私の心は、寂しさで覆われていた。買い物を済ませ、家族が車に戻るのを待っていると、にわか雨。雲が切れてお日様が出たと思ったら、反対側に虹が現れた。
思わずスマホのカメラで撮った。

一瞬現れた虹🌈

写真を確認し「もう一度」と思って車を降りたが、もう消えていた。

この虹の写真を見ながら「これは、彼女と私の二人を繋ぐ架け橋!しかも、お互いが、今より躍進し大きく羽ばたき、幸せになる証」と思えた。
ラーメンを持ってきてくれた時、彼女が「やっとホッとできるよ。」と安堵した顔で言ったのを思い出し、心から「お疲れ様でした」そうつぶやいた。

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